カカオポリフェノールによる認知機能改善作用を示したヒト臨床研究が、オーストラリアのグループから報告されていました。
(Pl Med 74;929:2008,SL91)
ココアやチョコレートには、カカオ由来のポリフェノールが含まれており、抗酸化作用による健康増進・疾病予防効果が示されています。
これまでの研究では、カカオポリフェノールによる血流改善作用や血管拡張作用が知られています。
血流改善作用を有するハーブでは認知機能改善作用が示唆されていることから、同様の働きがカカオポリフェノールにも認められるかどうか、検討されました。
今回の研究では、健康な成人30名を対象に、520mgあるいは993mgのフラボノイド、あるいは対照を含むココア飲料が投与され、その前後において、RVIPやSTAIといった指標が測定されています。
(二重盲検ランダム化偽薬対照クロスオーバー法による単回投与での検討です。)
その結果、カカオ由来のフラボノイド(ポリフェノール)投与群では、認知機能や精神疲労、不安に関する指標において改善(あるいは低下の抑制)が認められました。
測定された一連の指標では、520mgの投与において十分な効果が示されたということです。
以上のデータから、カカオポリフェノールによる認知機能改善作用が示唆されます。
|
身体が欲するというのでしょうか?頭はスッキリして仕事がはかどりましたが、ウェストはすっかりメタボになりました。