栄養学の専門誌に、グルコマンナンによる体重や脂質代謝・糖代謝への影響を解析した総説が米国のグループから報告されていました。
(
Am J Clin Nutr 2008 88: 1167-1175.)
グルコマンナンは、水溶性食物繊維の1種で、コンニャクなどに含まれています。
これまでの研究によって、グルコマンナンの摂取は、脂質代謝や糖代謝、血圧、体重に影響を及ぼすことが示唆されてきました。
今回の総説では、2007年11月までに報告された14報(n=531)を検討した結果、グルコマンナン摂取によって、
・総コレステロール値の有意な低下(-19.28 mg/dL)、
・LDLコレステロール値の有意な低下(-15.99 mg/dL)、
・中性脂肪値の有意な低下(-11.08 mg/dL)、
・体重の有意な低下(-0.79 kg)、
・空腹時血糖の有意な低下(-7.44 mg/dL)
が認められたということです。
これら以外の指標(HDL値や血圧)について、グルコマンナン摂取による変化は認められていません。
また、小児の患者、食事指導を受けている患者、耐糖能異常を有する患者では、グルコマンナンの摂取による改善作用はより小さいという結果でした。
この総説から、グルコマンナンによる脂質代謝や糖代謝への改善作用が示唆されます。
DHCでは、コンニャクを含む食品として
米こんにゃく、こんにゃくチップス(
オニオン味、
チョコ味、
チリペッパー味)を製品化しています。