人との関係性と健康状態の関連を示した研究では、ハーバード大学の学生を35年間フォローした「The Harvard Mastery of Stress Study」がよく知られています。
(J Behav Med. 1997;20:1-13.)
1952年から54年の男子学生126名を対象に、35年間フォローし、有意な疾患(がん、心臓病、アルコール依存症、高血圧、消化性潰瘍など)の発生をアウトカムとして、対象者と両親との関係性での相関を調べた研究です。
その結果、まず、母親との関係性について、健康上の問題を有していた被験者の割合は、関係が緊張した・こじれたという被験者では91%、関係が良好であったという被験者では45%でした。
次に、父親との関係について、緊張していたという被験者では82%、良好であったという被験者では50%が、健康上の問題を生じています。
両親との関係が緊張していた場合には100%の有病率であったのに対して、両親との関係が良好であった被験者では47%の有病率でした。
一般に、健康上のリスクについて、遺伝や環境、栄養と運動、あるいは心身相関といった個人レベルでの研究データが多いですが、人との関係性も個人の疾病リスクに有意な影響を与えることが知られています。
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