今月の栄養学のジャーナルに、CoQ10の抗がん作用を示唆する予備的な臨床研究が報告されていました。
(Br J Nutr. 2008 Dec;100(6):1179-82.)
研究では、乳がん患者84名を対象に、1日あたり100mgのCoQ10+10mgのリボフラビン+50mgのナイアシンのサプリメントが、タモキシフェン(10mg×2/日)と併用投与されています。
その結果、タモキシフェン単独投与群や未治療群と比べて、タモキシフェンにサプリメントを併用した群では、DNA修復に関与するpoly(ADP-ribose) polymeraseレベルの有意な増加が認められたということです。
このとき、腫瘍の再発と関連するRASSF1Aのメチル化の消失も見出されています。
(RASSF1Aは、Ras 関連ドメインファミリー 1 遺伝子をさします。)
以上のデータから、CoQ10等を含むサプリメントによる抗がん作用が示唆されます。
今回の研究は、ヒト臨床研究であることに意義があります。
ただし、検査指標における変化ですので、今後、臨床的な改善(QOLの改善や再発予防など)による判定が求められます。
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講演本当にありがとうございました。とても参考になりました。