基礎研究の専門ジャーナルに、プエラリア・ミリフィカの脂質異常症(高脂血症)改善作用を示したヒト臨床研究が、群馬大学のグループから報告されていました。
(Tohoku J Exp Med. 2008 Dec;216(4):341-51.)
プエラリア・ミリフィカ(学名Pueraria mirifica)は、タイ原産のハーブです。
エストロゲン様作用を有するイソフラボン類が含まれており、女性特有の症状に対して用いられています。
高コレステロール血症などの脂質異常症(高脂血症)は、女性では、エストロゲン分泌が低下する更年期以降に認められやすくなる病態です。
今回の研究では、ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、閉経後の女性19名を対象に、プエラリア・ミリフィカあるいは偽薬が投与されました。
2ヶ月間の投与の結果、プエラリア・ミリフィカ投与群では、投与前値に比べて、血中HDL(善玉コレステロール)およびapolipoprotein (apo) A-1の有意な増加(それぞれ34%と40%)、LDL (悪玉)コレステロールおよびapo Bの有意な低下(それぞれ17%と9%)が認められたということです。
このとき、LDL/HDL比およびapo B/apo A-1比の有意な低下も認められています。
次に、培養細胞系において、エストロゲン受容体に対する作用を検討したところ、プエラリア・ミリフィカによるERαおよびERβを介したシグナルの増強が示されています。
以上のデータから、プエラリア・ミリフィカの脂質異常症改善作用が示唆されます。
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