サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2015年10月  >
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
コエンザイムQ10による湾岸戦争症候群改善作用 [2014年08月29日(金)]
今月の精神神経科学の専門ジャーナルに、コエンザイムQ10による湾岸戦争従軍兵士の健康状態改善作用を示した臨床研究が、米国のグループ(UCSD)から報告されていました。
(Neural Comput. 2014 Aug 22:1-58.)



1990年から91年の湾岸戦争従軍兵士では、

4分の1から、3分の1に、健康上のさまざまな問題が認められています。

(湾岸戦争症候群として知られています。)

(なお、今回の論文では、カンザスCDC基準を満たしたGulf War illnessと表現されています。)



今回の研究では、

湾岸戦争退役軍人に見られる健康上の慢性的な問題に対するコエンザイムQ10の作用が検証されました。



具体的には、

カンザスCDC基準にて湾岸戦争疾患と診断された46名を対象に、


コエンザイムQ10を、

1日あたり100mgの投与群、

300mgの投与群、

偽薬投与群

について、3ヵ月半(3.5 ± 0.5 months)の介入が行われています。、



主アウトカムとしては、自己評価による健康度(General self-rated health、GSRH)が用いられました。



解析の結果、

まず、男女全被験者では、GSRHに有意な変化は認められませんでした。


次に、被験者の85%を占める男性では、

コエンザイムQ10の100mg投与群において、偽薬や300mg投与群よりもGSRHの有意な改善が認められています。



身体機能では、

CoQ10の100mg投与群にて、偽薬群よりも有意な改善が認められ、

CoQ10の増加が、GSRHの改善の予測因子とされています。



20項目の症状別でも、

偽薬群よりもCoQ10の100mg投与群での改善効果が見いだされました。

(睡眠障害以外のすべての項目で改善。改善傾向もしくは有意な改善)



以上のデータから、

コエンザイムQ10による
湾岸戦争症候群に関連した健康状態の改善作用が示唆されます。


今後、質の高い研究によって、用量依存性や因果関係などの検証が期待される分野です。







コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。
しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。


コエンザイムQ10には、

酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と

還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



従来、コエンザイムQ10サプリメントは、酸化型CoQ10(=ユビキノン)であり、
経口摂取した後、体内で還元型CoQ10に転換され、効果を示してきました。

近年、還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)が供給できるようになり、
還元型CoQ10の有用性を示した研究が報告されるようになっています。


若年者では、従来型のCoQ10サプリメント(酸化型CoQ10のユビキノン)で十分と思われますが、

中高年以上の年代では、
還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)をベーシックサプリメントとして推奨できるエビデンスが整いつつあります。



------------------------------------------------------------------

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】


業界最大手の責任として――ここまでやるのが、DHC品質


【DHC健康食品相談室】


【DHCの研究開発】


【健康食品FAQ】


DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)

------------------------------------------------------------------


posted at 23:53 | この記事のURL
還元型CoQ10の男性不妊症への働き [2014年07月25日(金)]
泌尿器科学の専門ジャーナルに、還元型コエンザイムQ10による不妊症男性の精子機能への効果を示した臨床研究が、トルコのグループから報告されていました。
(Nephrourol Mon. 2014 May 10;6(3):e16870)




コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。

しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。



さて、今回の研究では、

還元型コエンザイムQ10による特発性男性不妊症での精子機能への作用が検証されました。




具体的には、

2012年1月から2013年1月までの後ろ向き研究として、

乏精子症(精子無力症)の男性不妊症患者62名を対象に、

1日あたり200mg(分2)の還元型コエンザイムQ10を6か月間投与し、

精子機能関連指標が調べられています。




解析の結果、

還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)の投与によって、

精子の形態学的な改善および運動能の改善が認められたということです。

(いずれも投与前後で有意差あり。)




以上のデータから、

特発性男性不妊症において、

還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)による精子機能の改善作用が示唆されます。




今後、

妊娠率の向上など臨床的意義の指標による解析が期待される分野です。




コエンザイムQ10は、男性不妊症に対する効果が広く報告されています。


コエンザイムQ10による男性不妊症改善作用



コエンザイムQ10による抗酸化作用@男性不妊症



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



特発性精子無力症に対するサプリメントの効果



還元型コエンザイムQ10による精子機能改善作用



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



αリポ酸による精子機能改善作用



ビタミンDによる精子運動機能の改善作用



トンカットアリによる男性のQOLとリビドー改善作用





DHCでは、マカトンカットアリを製品化しています。





------------------------------------------------------------------

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】


業界最大手の責任として――ここまでやるのが、DHC品質


【DHC健康食品相談室】


【DHCの研究開発】


【健康食品FAQ】


DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)

------------------------------------------------------------------


posted at 23:52 | この記事のURL
地中海食+コエンザイムQ10の健康増進作用 [2014年07月17日(木)]
今月の老年学の専門ジャーナル(電子版)に、地中海食とコエンザイムQ10サプリメントの併用による健康関連マーカーへの作用を調べた臨床研究が、欧州(スペインとアイルランド)のグループから報告されていました。
(J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2014 Jul 1)




地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。

野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。


地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。



今回の研究では、地中海食とコエンザイムQ10の併用による働きが検証されました。



研究の背景として、

加齢に伴う変化に対応した、高齢者向けの健康増進や疾病予防のための食事(栄養素の構成)やサプリメントの機能を調べるという目的があります。




具体的には、

クロスオーバー法により、

10名の被験者を対象に、

次の4種類の食事(等カロリー)について、各4週間の介入試験が行われています。


・地中海食+コエンザイムQ10、

・地中海食、

・飽和脂肪酸の多い西洋食、

・低脂肪/抗炭水化物で、オメガ3系脂肪酸の多い食事



多変量解析の結果、


地中海食+CoQ10と飽和脂肪酸食の比較では、

女性において、

Med+CoQ10摂取後では、馬尿酸の尿中排泄量が多く、

飽和脂肪酸食では、フェナセチルグリシン値が高くなっていました。



Med+CoQ10食では、

馬尿酸排泄と、CoQ10およびβカロテンの血中濃度に正相関があり、

Nrf2、チオレドキシン、SOD1などと負の相関が見出されています。



飽和脂肪酸食摂取後では、

フェナセチルグリシン排泄は、血中CoQ10値と負の相関、

尿中のイソプロスタン値と正相関が示されました。




以上のデータから、

馬尿酸排泄と、抗酸化関連マーカーとの相関、

フェナセチルグリシン排泄と酸化マーカーとの関連に基づくと、

地中海食+コエンザイムQ10による抗酸化作用が示唆されます。





コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。






地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下




オリーブオイルは、単価不飽和脂肪酸というだけではなく、最近の研究では、エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイルに含まれるファイトケミカル・ポリフェノールによる抗酸化作用の有効性も示されています。



オリーブオイルを多用する地中海食は、心臓病などの生活習慣病の予防効果を示し、抗炎症作用を有する抗炎症ダイエットであることがわかっています。




------------------------------------------------------------------

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】


業界最大手の責任として――ここまでやるのが、DHC品質


【DHC健康食品相談室】


【DHCの研究開発】


【健康食品FAQ】


DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)

------------------------------------------------------------------

posted at 23:56 | この記事のURL
還元型CoQ10による抗酸化作用 [2014年07月08日(火)]
今月の研究ジャーナルに、還元型コエンザイムQ10(CoQ10)による抗酸化作用を示した臨床研究が報告されていました。
(BMC Res Notes. 2014 Jul 4;7(1):427.)




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)




還元型CoQ10は、脂質やたんぱく質、核酸DNAにおいて抗酸化作用を示すことが知られています。


血中γ-GGT活性は、心血管疾患リスクと相関します。



今回の研究では、

コエンザイムQ10と、心血管リスクマーカーとしてのGGTとの関連が検証されました。



具体的には、次に2つの研究が行われています。


まず、

横断研究(コホート1)として

健常者416名(19歳から62歳)を対象に、

コエンザイムQ10の状態と、血中GGT活性との関連が調べられました。



次に、

コホート2として、

健常者男性53名(21歳から48歳)を対象に、

1日あたり150mgの還元型コエンザイムQ10を14日間投与し、

血中GGT活性およびGGT1遺伝子発現への影響が調べられました。




解析の結果、

コホート1では、

血中CoQ10と、GGT活性との間に相関が認められました。



コホート2の結果、

還元型CoQ10の投与によって、

血中GGT活性の有意な低下(改善)、
(p < 0.001)

GGT1mRNA発現の有意な減少が見いだされました。


このとき、ASTなど肝機能関連指標には有意な変化は示されていません。



以上のデータから、

血中コエンザイムQ10はGGT活性と相関し、

還元型CoQ10サプリメントの投与により血中GGT活性が低下することが示唆されます。



今後、還元型CoQ10サプリメントによる心血管疾患リスクに対する臨床的意義の検証が期待されます。

(なお、すでに日本の研究で、重症心不全患者に対して、還元型CoQ10サプリメントによる症状改善効果が報告されています。)





コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





------------------------------------------------------------------

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】


業界最大手の責任として――ここまでやるのが、DHC品質


【DHC健康食品相談室】


【DHCの研究開発】


【健康食品FAQ】


DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)

------------------------------------------------------------------


posted at 23:53 | この記事のURL
PCOSに対するコエンザイムQ10の作用 [2014年05月24日(土)]
生殖医学の専門ジャーナル(電子版)に、クロミフェン抵抗性のPCOSに対するコエンザイムQ10の働きを調べた臨床研究が、エジプトのグループ(Mansoura University)から報告されていました。
(Reprod Biomed Online. 2014 Mar 26.)



PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、卵巣内に卵子は十分に存在しますが、毎周期の排卵が認められず、不妊症の原因となります。


クロミフェンは、不妊治療に用いられる薬で、排卵誘発作用があります。




今回の研究では、

クロミフェンの治療抵抗性PCOS患者に対して、コエンザイムQ10の併用による働きが検証されました。




具体的には、

クロミフェン抵抗性PCOSの不妊症患者101名を対象に、


・コエンザイムQ10とクロミフェンの併用:51名、82周期、

あるいは、

・クロミフェン単独投与:50名、71周期

の2群について、比較が行われました。



アウトカムとして、卵胞の数、血中エストラジオール、プロゲステロン、内膜肥厚、排卵、妊娠、流産が調べられました。




解析の結果、

コエンザイムQ10併用群では、

14mm以上および、18mm以上の卵胞の数が有意に増加していました。




また、コエンザイムQ10併用群において、

有意な内膜肥厚が認められました。

(8.82±0.27mm vs 7.03±0.74mm)




排卵は、

コエンザイムQ10併用群では、

82周期中54回(65.9%)でした。



一方、非併用群では71周期中11回(15.5%)

に過ぎませんでした。





さらに、臨床的な妊娠率は、

コエンザイムQ10併用群(19例/51例, 37.3%)のほうが、

対照群(3例/50例, 6.0%)よりも有意に高率でした。




以上のデータから、

クロミフェン治療に十分反応しないPCOSの不妊症患者では、

コエンザイムQ10の併用投与により、

排卵の増加、妊娠率の向上が認められ、

不妊症の補完療法として安全性も高く有用であると考えられます。






コエンザイムQ10では、男性不妊症に対する効果も知られています。

コエンザイムQ10による男性不妊症改善作用



コエンザイムQ10による抗酸化作用@男性不妊症



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



特発性精子無力症に対するサプリメントの効果



還元型コエンザイムQ10による精子機能改善作用



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



αリポ酸による精子機能改善作用



ビタミンDによる精子運動機能の改善作用



トンカットアリによる男性のQOLとリビドー改善作用





DHCでは、マカトンカットアリを製品化しています。






------------------------------------------------------------------

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】


業界最大手の責任として――ここまでやるのが、DHC品質


【DHC健康食品相談室】


【DHCの研究開発】


医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)


【健康食品FAQ】


DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)

------------------------------------------------------------------


posted at 23:54 | この記事のURL
コエンザイムQ10による男性不妊症改善作用 [2014年04月10日(木)]
泌尿器科学・男性学の専門ジャーナルに、コエンザイムQ10・抗酸化ビタミンサプリメントによる精子機能改善効果を示した臨床研究が、獨協医科大学のグループから報告されていました。
(Arch Ital Urol Androl. 2014 Mar 28;86(1):1-4)




コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。

しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。




さて、今回の研究では、

乏精子症(精子無力症、oligoasthenozoospermia)に対するコエンザイムQ10と抗酸化ビタミン類の作用が検証されました。



具体的には、

乏精子症で男性不妊症患者169名を対象に、


1日あたり80mgのビタミンC、40mgのビタミンE、120mgのコエンザイムQ10が投与され、

投与前、3ヶ月後、6ヶ月後の時点で

評価指標が測定されています。




解析の結果、

コエンザイムQ10+抗酸化ビタミン類の投与によって、

精子濃度と精子運動能の有意な改善が認められたということです。




また、

サプリメント投与によって、

48名(28.4%)において、パートナーの妊娠が確認されました。


このうち、16名(9.5%)は自然妊娠でした。



以上のデータから、

乏精子症(精子無力症)による男性不妊症において、

コエンザイムQ10+抗酸化ビタミン(C,E)のサプリメント投与による

精子機能の改善および、

男性不妊症の改善効果が示唆されます。





精液の質や精子機能と機能性食品については、次のような研究が知られています。



コエンザイムQ10による抗酸化作用@男性不妊症



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



特発性精子無力症に対するサプリメントの効果



還元型コエンザイムQ10による精子機能改善作用



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



αリポ酸による精子機能改善作用



ビタミンDによる精子運動機能の改善作用



トンカットアリによる男性のQOLとリビドー改善作用






DHCでは、マカトンカットアリを製品化しています。






コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。








------------------------------------------------------------------

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】


業界最大手の責任として――ここまでやるのが、DHC品質


【DHC健康食品相談室】


【DHCの研究開発】


医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)


【健康食品FAQ】


DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)
------------------------------------------------------------------

posted at 23:54 | この記事のURL
コエンザイムQ10による抗炎症作用@多発性硬化症患者 [2014年03月18日(火)]
神経栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、多発性硬化症患者におけるコエンザイムQ10の抗炎症作用を示した臨床研究が報告されていました。
(Nutr Neurosci. 2014 Jan 10.)



多発性硬化症は、免疫系の関与する神経変性疾患の1種であり、

脳における神経変性に炎症が関与することが示唆されています。




今回の研究では、

多発性硬化症におけるコエンザイムQ10の作用が検証されました。




具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

再発と寛解を繰り返す多発性硬化症患者48名を対象に、


・偽薬投与群(n = 24)、

・コエンザイムQ10投与群(1日あたり500 mg, n = 24)

の2群について、12週間の介入が行われ、


投与前後で炎症関連マーカー(TNF-α, IL-6, MMP-9, IL-4, TGF-β)が測定されました。



45名が試験を完了しました。



解析の結果、

偽薬群に比べて、

12週間のコエンザイムQ10の投与によって、

TNF-α値の有意な低下、

(P = 0.003)


IL-6値の有意な低下

(P = 0.037)

が認められたということです。




また、

偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10投与群では、

血中MMP‐9値の有意な低下も見出されています。
(P = 0.011)


なお、
IL-4 やTGF-β 値には有意な変化は認められませんでした。




以上のデータから、

多発性硬化症患者において、

1日あたり500mgのコエンザイムQ10投与による抗炎症作用が示唆されます。



今後、

臨床的意義の検証が期待される分野です。





コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。
しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。


コエンザイムQ10には、

酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と

還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



従来、コエンザイムQ10サプリメントは、酸化型CoQ10(=ユビキノン)であり、
経口摂取した後、体内で還元型CoQ10に転換され、効果を示してきました。

近年、還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)が供給できるようになり、
還元型CoQ10の有用性を示した研究が報告されるようになっています。


若年者では、従来型のCoQ10サプリメント(酸化型CoQ10のユビキノン)で十分と思われますが、

中高年以上の年代では、
還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)をベーシックサプリメントとして推奨できるエビデンスが整いつつあります。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】

DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)
------------------------------------------------------------------

posted at 23:56 | この記事のURL
コエンザイムQ10の抗疲労効果 [2014年02月05日(水)]
(少し前の報告ですが、)
栄養学の専門ジャーナルに、コエンザイムQ10による抗疲労効果を示した臨床研究が、大阪市立大学のグループから報告されていました。
(Nutrition. 2008;24:616.)




今回の研究では、

身体的疲労に対するコエンザイムQ10の作用が検証されました。





具体的には、

二重盲検偽薬対照クロスオーバー法として、

健常者17名を対象に、


・コエンザイムQ10(1日あたり100mgあるいは300mg)投与群

・偽薬群


の各群について8日間の投与が行われました。



疲労誘導のための身体負荷として、

自転車エルゴメーターが用いられています。

(ワークロード2時間×2回+4時間休息、開始30分時点での最大速度負荷10秒(30分トライアル)、終了30分前時点での最大速度負荷(210分トライアル)など。)




解析の結果、

偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10の300mg投与群では、

30分および210分トライアルの最大速度における有意な増大が認められたということです。





また、このとき、

偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10の300mg投与群では、

自覚的な疲労感(VASスケール)での有意な軽減効果も見出されています。




以上のデータから、

身体的負荷に伴う疲労に対して、

コエンザイムQ10の投与による抗疲労効果が示唆されます。








DHCでは、大学との共同研究にて、

DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。



具体的には、

トレッドミルを用いた60分間の持久走の負荷に際して、運動前の1週間、DHCのコエンザイムQ10 およびビタミンC、ビタミンEを摂取した群では、摂取しなかった群に比べて、尿中8-OHdG値の上昇が抑制(=運動による酸化障害の発生が抑制)されたというデータです。




運動習慣を有する場合、

マルチビタミンマルチミネラルに加えて、





コエンザイムQ10、



αリポ酸、



ビタミンC(ハードカプセル)、



ビタミンBミックス


アミノ酸



を利用することが好ましいと考えられます。






コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。
しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。


コエンザイムQ10には、

酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と

還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



従来、コエンザイムQ10サプリメントは、酸化型CoQ10(=ユビキノン)であり、
経口摂取した後、体内で還元型CoQ10に転換され、効果を示してきました。

近年、還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)が供給できるようになり、
還元型CoQ10の有用性を示した研究が報告されるようになっています。


若年者では、従来型のCoQ10サプリメント(酸化型CoQ10のユビキノン)で十分と思われますが、

中高年以上の年代では、
還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)をベーシックサプリメントとして推奨できるエビデンスが整いつつあります。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------


posted at 23:54 | この記事のURL
脂質異常症に対するコエンザイムQ10の効果 [2014年02月02日(日)]
今日は移動日です。


早朝の空港のラウンジにて、

「マナー(作法)として、家具の上に、足を置かないでください。」
(As a courtesy, please do not place feet on the furniture.)

という表示がありました。


米国人の一部は、靴のままで、公共の場所のソファーや机に足をのせるので、もともと私には違和感があります。
(明らかにottomanではないのに、足をのせる人たちがいます。)


空港にも、このような表示があるということは、
彼らの生活習慣として許容されている程度を超えて、顰蹙な行為をする人がいるのでしょう。



その他、
米国人は、携帯・スマホ・PCの通話機能で、大声で話すので、
大きな空港のラウンジには、「Quiet room」(携帯禁止の静かな部屋)を設置していることもあります。



米国人にせよ、日本人にせよ、公共の場所で礼儀正しくない人を見ると、こちらも不愉快になってしまいます。




さて、いつもの私的なお勉強日記です。

脂質研究の専門ジャーナルに、脂質異常症に対する補完療法としてのコエンザイムQ10の作用を示した基礎研究が報告されていました。
(Lipids Health Dis. 2014 Jan 25;13(1):22)




脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。



最近では、スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も示されました。

(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が有用です。)




今回の研究では、

高コレステロール食投与+高用量のスタチン剤投与に対するコエンザイムQ10の働きが検証されました。



具体的には、

高コレステロール含有食を投与したラットに、

アトルバスタチンを1日あたり0.2, 0.56, 1.42 mgのいずれかの用量で投与しています。


2つの試験が行われており、

最初の試験ではコエンザイムQ10(CoQ10)は非投与、

2つ目の試験では、CoQ10が1日あたり0.57 mgの用量で投与されました。



6週間の介入後に各種指標が測定されました。



解析の結果、

CoQ10投与の有無にかかわらず、

高脂肪食負荷によって、

血中および肝臓中のコレステロール値は上昇しました。



アトルバスタチンの投与は、コレステロール値を低下させ、

CoQ10投与群では、血中および肝臓中のコレステロールをさらに低下させたということです。



血中および肝臓中の中性脂肪値は、アトルバスタチン+CoQ10投与群において低値でした。


HDL値は、高脂肪食投与によって低下し、

アトルバスタチン投与群では維持されていました。


CoQ10併用群の場合でも、高脂肪食負荷群は、対照食群(+CoQ10)に比べて、HDLは低くなっています。


その他、

CoQ10投与群では、ミトコンドリア機能の有意な亢進が認められました。



以上のデータから、

高コレステロール食負荷ラットでは、

スタチン剤+CoQ10(コエンザイムQ10)の併用投与による血清生化学・肝機能およびミトコンドリア呼吸鎖機能の改善が示唆されます。




今後、

臨床的意義の検証が期待される分野です。




紅麹に関するエビデンスでは、

・スタチン不耐症に対する紅麹投与による脂質異常症の改善効果

・心血管イベント発生の抑制効果

が知られています。


なお、

脂質異常症(高脂血症)に対してスタチン剤あるいは紅麹サプリメントを利用する際には、
コエンザイムQ10の併用が必要です。


(内在性CoQ10の合成を抑制し、血中濃度を低下させるため。これが、スタチンによる筋痛症の機序とも推測されます。)



コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:52 | この記事のURL
高用量コエンザイムQ10によるパーキンソン病に対する効果 [2014年01月19日(日)]
今月の酸化還元研究の専門ジャーナル(電子版)に、パーキンソン病に対する高用量のコエンザイムQ10の効果を示した臨床研究が、シンガポールのグループ(National University of Singapore)から報告されていました。
(Antioxid Redox Signal. 2014 Jan 11.)




今回の研究では、

パーキンソン病に対する高用量のコエンザイムQ10の作用が検証されました。




具体的には、

オープンラベルの用量漸増試験として、

初期の特発性パーキンソン病患者16名を太守鬼、

2週間ごとに、

コエンザイムQ10を

1日あたり400mg, 800mg, 1200mg, 2400mgの用量で投与し、

酸化ストレスマーカーおよび臨床指標が測定されました。




解析の結果、

高用量のコエンザイムQ10投与は、

許容性が高く、

パーキンソン病の指標(UPDRS)の有意な改善が認められたということです。

(UPDRS; median, 37 vs 27; p=0.048)




また、酸化ストレスマーカー(血中F2-isoprostanes)は、

400-1,200mgの投与群において有意に減少し、2400mgでは増加しました。




血中トコフェロールやコレステロール、尿酸値には有意な変化は示されていません。



コエンザイムQ10の投与によって、顕著な効果(総UPDRS値が10ポイント以上減少)が認められた被験者は、

投与開始時の血中ユビキノール(還元型コエンザイムQ10)が低い患者群において有意でした。




以上のデータから、

パーキンソン病に対する高用量のコエンザイムQ10投与による効果が示唆されます。




パーキンソン病など疾患の治療目的でコエンザイムQ10を利用する場合には、

還元型コエンザイムQ10の利用が推奨できます。





コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。
しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。


コエンザイムQ10には、

酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と

還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



従来、コエンザイムQ10サプリメントは、酸化型CoQ10(=ユビキノン)であり、
経口摂取した後、体内で還元型CoQ10に転換され、効果を示してきました。

近年、還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)が供給できるようになり、
還元型CoQ10の有用性を示した研究が報告されるようになっています。


若年者では、従来型のCoQ10サプリメント(酸化型CoQ10のユビキノン)で十分と思われますが、

中高年以上の年代では、
還元型CoQ10サプリメント(=ユビキノール)をベーシックサプリメントとして推奨できるエビデンスが整いつつあります。






------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:55 | この記事のURL
スタチン服用中の心臓病患者でのコエンザイムQ10の効果 [2013年11月18日(月)]
本日、ヤフージャパンに

化粧品メーカー社員が教えるコスパ最高商品とサンプル入手法

という記事が掲載されていました。



記事の冒頭では、


--------------

「これは名品」「コスパが素晴らしい」とこっそり他社製品を使っていることも…。

「私の周りでみんなが使っているのが、735円の『DHC薬用リップクリーム』です。保湿時間も長いし、コスパ抜群。もちろん、家でこっそりですよ」(大手外資系化粧品メーカー社員Aさん)

--------------


という記述がありました。





さて、私事ですが、いつものお勉強日記です。


今月の栄養学の専門ジャーナルに、スタチン服用中の心臓病(冠状動脈疾患)におけるコエンザイムQ10の抗酸化作用・抗炎症作用を示した臨床研究が報告されていました。
(Nutr J. 2013 Nov 6;12(1):142)




脂質異常症治療薬(高脂血症治療薬)のスタチン剤は、脂質代謝を改善(LDLコレステロール合成を阻害)し、心血管リスクを低減することから、広く処方されています。


スタチン服用時のコエンザイムQ10投与の必要性

は、すでによく知られています。



慢性炎症は、がんや動脈硬化性疾患、肥満・メタボリック症候群など生活習慣病全般に共通する病態です。


酸化ストレス障害も慢性炎症も、動脈硬化を進展させ、冠状動脈疾患(狭心症や心筋梗塞などの心臓病)の原因となります。



コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。

しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。



さて、今回の研究では、冠状動脈疾患/心血管疾患を有し、スタチン剤を服用中の患者におけるコエンザイムQ10投与の作用が調べられました。



具体的には、

冠状動脈疾患(少なくとも1枝に50%以上の狭窄あり)を有し、1ヶ月以上スタチン剤を服用している患者51名を対象に、


・一日あたり300mg(分2)のコエンザイムQ10投与群(n=27)

あるいは

・偽薬投与群(n=24)

の2群について、12週間の投与試験が行われました。



アウトカムとして、

コエンザイムQ10値、ビタミンE値、抗酸化酵素活性(SOD、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ)、炎症関連マーカー(CRP, TNFα,IL-6)が

試験を完了した42名の被験者(CoQ10投与群23名、偽薬群19名)で測定されました。




解析の結果、

まず、
コエンザイムQ10投与群では、

血中コエンザイムQ10(CoQ10)値
(P < 0.001)

および

抗酸化酵素の活性
(P < 0.05)

が投与後に有意に上昇/亢進していました。



また、

TNF-α値は、CoQ10投与後に有意に低下(改善)しました。
(P = 0.039)


さらに、

12週後の時点において、

CoQ10投与群では、

偽薬投与群に比べて、

血中ビタミンE値の有意な増加、
(P = 0.043)

抗酸化酵素活性の有意な亢進
(P < 0.05)

が見出されています。




コエンザイムQ10投与群において、CoQ10投与後に、

血中CoQ10値は、

血中ビタミンE値(P = 0.008)および抗酸化酵素活性(P < 0.05)と有意な正相関を示し、

TNF-α値(P = 0.034)およびIL-6値(P = 0.027)と有意な負の相関を示しました。





以上のデータから、

スタチン服用中の心臓病(冠状動脈疾患)におけるコエンザイムQ10(1日あたり300mg)の投与による抗炎症作用および抗酸化作用が示唆されます。







コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------


posted at 23:55 | この記事のURL
スタチン服用時のコエンザイムQ10投与の必要性 [2013年11月06日(水)]
米国看護学の専門ジャーナル(電子版)に、スタチン服用時の副作用に対するコエンザイムQ10の抑制効果を示したレビューが、米国のグループから報告されていました。
(JAm Assoc Nurse Pract. 2013 Jul 12.)




脂質異常症治療薬(高脂血症治療薬)のスタチン剤は、脂質代謝を改善(LDLコレステロール合成を阻害)し、心血管リスクを低減することから、広く処方されています。



一方、スタチン剤には筋肉毒性が知られており、副作用として筋痛症や横紋筋融解症が認められます。

スタチン関連ミオパシー(SAM)と総称される病態です。

(SAM:statin-associated myopathy、スタチン関連ミオパチー)



スタチン剤は内在性コエンザイムQ10を低下させることから、SAM発症への関与が考えられています。


そこで、スタチン剤の筋肉組織に対する副作用リスク低減を目的として、コエンザイムQ10が用いられています。




さて、今回の研究では、

スタチン服用中の患者における血中コエンザイムQ10値について、

コエンザイムQ10サプリメント投与によるスタチン関連筋痛症/筋肉障害への作用についてレビューが行われました。



具体的には、

主要な医学関連データベース(CINAHL, Medline, Health Source: Nursing/Academic Edition, Cochrane Library)から関連する臨床試験が抽出され解析されています。



その結果、

まず、スタチン剤の服用時に、血中の内在性コエンザイムQ10値が有意に減少するという関連が見出されました。




次に、複数の研究において、

コエンザイムQ10サプリメント投与によって、筋痛症の関連症状の改善や血中コエンザイムQ10値の上昇が示されています。



1報のみで、スタチン剤とCoQ10併用で有用性を見出していないということです。



コエンザイムQ10サプリメントの併用による有害事象は見出されておらず、高い安全性が示されました。




以上のデータから、

スタチン剤の服用時には、内在性コエンザイムQ10値が低下し、これが筋肉ミトコンドリア障害を生じて筋痛症などの筋肉障害に関連することから、

スタチン剤投与時にはコエンザイムQ10サプリメントの投与が推奨されます。






脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


最近では、スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も示されました。


紅麹に関するエビデンスでは、
・スタチン不耐症に対する紅麹投与による脂質異常症の改善効果
・心血管イベント発生の抑制効果
が知られています。


紅麹は、スタチンと比べて、安全性・有効性・経済性に優れたハーブサプリメントです。

サプリメントの経済性(費用対効果):医薬品との比較



(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が必要と考えます。)




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------


posted at 23:55 | この記事のURL
コエンザイムQ10+地中海食による抗酸化作用@高齢者 [2013年10月29日(火)]
今月の老年学の専門ジャーナル(電子版)に、地中海食にコエンザイムQ10(CoQ10)を併用することで、抗酸化作用が亢進することを示した臨床研究が、スペインのグループ(Reina Sofia University Hospital)から報告されていました。
(J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2013 Oct 24.)




コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。

しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。



地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。

野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。


地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。



例えば、

地中海食で死亡率が半減する

という研究があります。





加齢に伴う病気の増加の一因として、酸化ストレス障害による遺伝子やたんぱく質の変化が考えられています。



特に、食事に含まれる脂質は、p53依存性DNA修復に関与する遺伝子やたんぱく質の発現に影響を与えます。




そこで、今回の研究では、

高齢者において、

地中海食とコエンザイムQ10サプリメントの併用によるp53依存性DNA修復関連の抗酸化関連指標への影響が調べられました。



具体的には、

高齢者20名を対象に、

3群に分けて、各群に等エネルギー量の食事を4週間投与しました。



各群は、

地中海食+コエンザイムQ10サプリメント併用群、

地中海食摂取群、

飽和脂肪酸の豊富な食事

です。




指標として、

末梢血中の

Gadd45a, Gadd45b, OGG1, APE-1/Ref-1, DNApolβ, XPCの遺伝子発現、

および、

核内のGadd45a, APE-1/Ref-1, DNApolβタンパク質量が測定されました。




解析の結果、


飽和脂肪酸の豊富な食事を摂取した群に比べて、

地中海食+コエンザイムQ10サプリメント併用群および地中海食摂取群では、

Gadd45aタンパク質量の減少が認められました。




また、

飽和脂肪酸の豊富な食事を摂取した群に比べて、

地中海食+コエンザイムQ10サプリメント併用群では、

食後のGadd45a, Gadd45b, XPC, DNApolβ, OGG1遺伝子発現の減少、

APE-1/Ref-1 およびDNApolβタンパク質量の減少が見出されています。







以上のデータから、

地中海食+コエンザイムQ10サプリメント併用群における抗酸化作用(p53依存性DNA修復亢進)が示唆されます。



今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。



コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。
しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。



コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。






地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効




オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下




オリーブオイルは、単価不飽和脂肪酸というだけではなく、最近の研究では、エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイルに含まれるファイトケミカル・ポリフェノールによる抗酸化作用の有効性も示されています。



オリーブオイルを多用する地中海食は、心臓病などの生活習慣病の予防効果を示し、抗炎症作用を有する抗炎症ダイエットであることがわかっています。







------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------


posted at 23:51 | この記事のURL
腎臓結石治療時の腎障害に対するコエンザイムQ10の効果 [2013年10月22日(火)]
今月の腎臓病学の専門ジャーナル(電子版)に、腎臓結石治療におけるコエンザイムQ10の腎機能保護作用を示した臨床研究が、スペインのグループ(Reina Sofia University Hospital)から報告されていました。
(BJU Int. 2013 Oct 7.)



腎臓の結石症に対する治療として、

体外衝撃波結石破砕術法(ESWL,Extracorporeal Shock Wave Lithotripsy)が行われています。



今回の研究では、

ESWL施行時に生じる腎機能障害に対するコエンザイムQ10(CoQ10)の作用が検証されました。




具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

ESWL施行の腎結石患者100名を対象に、


・1日あたり200mgのコエンザイムQ10投与群、

・偽薬群

の2群に分けて、


ESWL施行の前1週間と、施行後1週間の介入試験が行われています。




腎機能障害の指標や酸化ストレス、ホルモン類、インターロイキン類、腎血管抵抗(VRI)などが、ESWL施行の1週間前、2時間前、2時間後、1週間後の4回にわたって測定されました。




解析の結果、

コエンザイムQ10投与群では、

ESWL施行1週間後において、

糸球体濾過量の有意な増加(改善) (p = 0.013)、

アルブミン/クレアチニン比の有意な低下(改善) (p = 0.02)、

β2ミクログロブリン値の有意な低下(改善)(p = 0.02)

が認められたということです。



これらの変化(改善)は、ESWL施行後のフォローアップ期間中も見出されています。




また、コエンザイムQ10投与群では、

ホルモン関連指標や腎血管抵抗、インターロイキン類の値の改善も認められました。



これらの改善は、フォローアップ期間終了まで示されています。


なお、酸化障害指標には有意な変化は認められませんでした。





以上のデータから、

腎結石の治療として行われる体外衝撃波結石破砕術法(ESWL)の施行時には、

投与前後の2週間にコエンザイムQ10を投与することで、

腎機能障害の抑制効果が期待されます。






コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。

しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。



コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





------------------------------------------------------------------
医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】

医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)
------------------------------------------------------------------


posted at 23:53 | この記事のURL
循環器科の医師がコエンザイムQ10の効果を知らない理由 [2013年10月11日(金)]
コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。

しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。



コエンザイムQ10が、食薬区分の変更によって、サプリメントの成分として利用できるようになったとき、

知り合いの循環器科の医師から、

(医薬品のノイキノンである)コエンザイムQ10の効果は疑問である、

という話を聞きました。



医薬品のコエンザイムQ10は、うっ血性心不全症状の治療薬であり、

1日の投与量が30mgとして保険収載されています。



一方、近年の臨床研究におけるコエンザイムQ10の投与量は、

1日あたり100mg前後が一般的であり、

病気の改善目的では、200mg以上の投与も行われます。



そのため、日本の循環器科の医師が、

臨床的な経験からコエンザイムQ10製剤であるノイキノンの効果を実感しない理由は、

単に投与量が少なすぎることにあります。






先日、ある学会で聴講したプレゼンでは、

還元型コエンザイムQ10を1日あたり200mg含むサプリメントによって、

高齢者のQOLが顕著に改善したという複数の症例が提示されていました。




DHCの「コエンザイムQ10 還元型」は、

1日2粒あたり 還元型コエンザイムQ10を 110mg含む製品です。




DHCの「コエンザイムQ10 包接体」は、

ナノサイズまで小さくしたコエンザイムQ10を環状オリゴ糖で包み、「包接体」とすることで吸収力・持続力アップした製品であり、

1日あたりの目安量で、90mgのコエンザイムQ10を摂ることができます。



DHCプロティンダイエット・ドリンクには、コエンザイムQ10が35mg含まれていますので、併せて利用すると125mgとなります。





コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。









------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:55 | この記事のURL
男性不妊症に対するコエンザイムQ10の働き [2013年09月03日(火)]
男性学(アンドロロジー)の専門ジャーナル(電子版)に、男性不妊症に対するコエンザイムQ10の作用を調べた予備的な臨床研究が、イタリアのグループ(Polytechnic University of Marche)から報告されていました。
(Andrologia. 2013 Aug 22.)





男性不妊症の病態には、酸化ストレス障害が関与していることから、抗酸化作用を持つ機能性成分の意義が注目されています。


今回の研究では、コエンザイムQ10による男性不妊症への作用が調べられました。


具体的には、

不妊症の男性38名を対象に、

一日あたり100mgのコエンザイムQ10が3ヶ月間投与され、

投与前後で、酸化ストレスに関連した指標が測定されています。




解析の結果、

精子機能に関連する指標の有意な改善、酸化ストレスの減少が認められたということです。



今後、男性不妊症に対するコエンザイムQ10の臨床的意義の検証が期待されます。





精液の質や精子機能と機能性食品については、次のような研究が知られています。



コエンザイムQ10による抗酸化作用@男性不妊症



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



特発性精子無力症に対するサプリメントの効果



還元型コエンザイムQ10による精子機能改善作用



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



αリポ酸による精子機能改善作用



ビタミンDによる精子運動機能の改善作用



トンカットアリによる男性のQOLとリビドー改善作用






DHCでは、マカトンカットアリを製品化しています。





------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:55 | この記事のURL
コエンザイムQ10(CoQ10)による脂質代謝・糖代謝改善作用@2型糖尿病 [2013年07月10日(水)]
消化器病学の専門ジャーナルに、2型糖尿病患者において、コエンザイムQ10(CoQ10)投与による脂質代謝・糖代謝改善作用を示した臨床研究が報告されていました。
(Minerva Gastroenterol Dietol. 2013 Jun;59(2):231-6.)




2型糖尿病では、酸化ストレス障害が病態の進展に関与することから、抗酸化作用を持つ機能性食品成分の意義が注目されています。



今回の研究では、2型糖尿病患者におけるコエンザイムQ10(CoQ10)による脂質代謝・糖代謝への影響が調べられました。

(2型糖尿病患者では、コエンザイムQ10の低下が知られています。)



具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

2型糖尿病患者64名を対象に、

1日あたり200mgのコエンザイムQ10投与群、

あるいは

偽薬投与群

の2群について、

12週間の介入が行われています。



(両群間に年齢やBMI、糖尿病罹病期間、FPG、HbA1c、TC、TG、LDL-C、HDL-Cにて差はありません。)




脂質代謝・糖代謝に関連する指標が測定されました。





解析の結果、

まず、HbA1cについて

コエンザイムQ10投与群では、

投与後に有意な低下が認められました。
(8.61±2.47→8±2.28)



偽薬群では有意な変化は示されていません。





次に、

総コレステロール値とLDLについて、両群間で有意差が認められています。
(P=0.027and 0.039)



なお、FPG、TG、HDL-Cには有意差は認められませんでした。




以上のデータから、

2型糖尿病患者において、

コエンザイムQ10の投与(200mg/日×12週間)による脂質代謝・糖代謝の改善作用が示唆されます。





2型糖尿病に対して、コエンザイムQ10投与の補完療法としての意義が想定されます。





コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:55 | この記事のURL
COPD(慢性閉塞性肺疾患)に対するCoQ10の作用 [2013年07月02日(火)]
呼吸器疾患研究の専門ジャーナルに、COPD(慢性閉塞性肺疾患)に対するCoQ10(コエンザイムQ10)の作用を示した臨床研究が報告されていました。
(Multidiscip Respir Med. 2013 Jun 21;8(1):40)




COPD(慢性閉塞性肺疾患)では、呼吸困難や運動耐用能の低下といった慢性呼吸不全の症状に加えて、栄養障害、筋肉喪失なども生じるため、QOLの改善が必要とされます。




これらは、ミトコンドリアでのエネルギー産生の低下、ホスホクレアチンの減少などを伴うエネルギー収支の不均衡が一因と考えられます。




そこで、今回の研究では、

クレアチンおよびコエンザイムQ10(CoQ10)サプリメントの投与によって、

COPDによる呼吸状態や運動能への影響が調べられました。




具体的には、

慢性呼吸不全で長期間、酸素療法を行っているCOPD患者55名を対象に、

ランダム化二重盲検試験として、

・A群:クレアチン(340mg)+CoQ10(320mg)

・B群:偽薬

の2群について2ヵ月間の介入が行われました。




介入の前後で、

体組成や血液ガス分析、呼吸困難の評価(VAS, Borg, BDI, MRC)、ADL、6分間歩行テスト、QOL (SGRQ)といった指標が測定され、

6か月ごと1年後に電話でのフォローアップも行われています。





解析の結果、

2か月後の時点での除脂肪体重は、

サプリメント投与群では+ 3.7 %、

偽薬群では- 0.6 %

であり、

両群間に有意差が見出されました(p < 0.001)。





また、6分間歩行テストでも、サプリメント群において有用性が示されています。



さらに、

サプリメント投与群において、

呼吸困難指標の改善(VAS: p < 0.05; Borg: p < 0.05; MRC: p < 0.001; BDI1: p < 0.05; BDI3: p < 0.03)、

ADLの改善、

QOLの改善が見出されました。





これらの指標は、偽薬群では有意な変化は認められていません。





以上のデータから、

慢性呼吸不全を示すCOPD患者では

クレアチンとコエンザイムQ10サプリメントの投与によって、

体組成の改善(筋肉量低下抑制)、呼吸困難症状の改善、QOLの改善作用などが示唆されます。









コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。







------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:57 | この記事のURL
コエンザイムQ10による多発性硬化症での酸化ストレス減少作用 [2013年05月15日(水)]
今月の神経病学の専門ジャーナル(電子版)に、多発性硬化症における酸化ストレス障害に対するコエンザイムQ10の作用を示した臨床研究が報告されていました。
(Int J Neurosci. 2013 May 10.)




多発性硬化症は、中枢性脱髄疾患の一つで、

さまざまな神経症状が生じ、再発と寛解を繰り返す難治性疾患です。



慢性炎症を示し、酸化ストレスの亢進が存在します。





コエンザイムQ10は、体内で産生される成分ですが、加齢により減少します。



抗酸化作用とATP産生作用を介した生活習慣病予防効果が知られており、アンチエイジング分野では基本となるサプリメントです。




また、いくつかの慢性疾患や生活習慣病でも、内在性コエンザイムQ10の低下が認められます。





コエンザイムQ10は、細胞内のミトコンドリア呼吸鎖で作用する抗酸化成分です。




そこで、今回の研究では、コエンザイムQ10による多発性硬化症(MS, Multiple Sclerosis)での酸化ストレスへの作用が検証されました。



具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

再発と寛解を繰り返す多発性硬化症(MS)患者を対象に、

・コエンザイムQ10サプリメント(500 mg/day, n = 24)投与群、

・対照群(n = 24)

の2群について、12週間の介入が行われ、

投与前後で、酸化ストレス障害の指標(MDA, 総抗酸化能TAC、抗酸化酵素活性など)が測定されました。





45名が試験を完了しました。




解析の結果、

12週間後の時点において、

対照群に比べて、

CoQ10投与群では、

SOD活性の有意な増加(P = 0.013)、

MDA値の有意な低下(P = 0.003)

が認められました。





その他の指標では両群間に有意差は示されていません。




以上のデータから、

1日あたり500mgのコエンザイムQ10サプリメント投与によって、

再発と寛解を繰り返す多発性硬化症患者における酸化ストレス状態の改善効果が示唆されます。


今後、さらに臨床的意義の検証が期待される分野です。





コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。







------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------


posted at 23:54 | この記事のURL
脂溶性スタチン誘導性インスリン抵抗性に対するコエンザイムQ10の働き [2013年03月29日(金)]
今月のメタボリック症候群研究の専門ジャーナル(電子版)に、コエンザイムQ10サプリメントの投与によって、脂溶性スタチン服用時に生じるインスリン抵抗性を改善する、という基礎研究が、米国のグループ(Oregon Health & Science University)から報告されていました。
Metab Syndr Relat Disord. 2013 Mar 15.)




スタチン剤は、脂質代謝を改善(LDLコレステロール合成を阻害)し、心血管リスクを低減することから、広く処方されています。


しかし、スタチン剤服用中での糖尿病新規発症例が知られており、スタチン剤の副作用としてインスリン抵抗性が考えられますが、詳細な機序は明確ではなく、予防方法も確立されていません。



そこで、今回の研究では、

スタチン剤投与時のGLUT4(糖輸送タンパク質)への影響およびコエンザイムQ10併用時の作用が調べられました。



具体的には、

3L3-L1脂肪細胞系を用いて、

GLUT4発現量を指標として、

脂溶性スタチン剤(シンバスタチン)と、水溶性スタチン剤(プラバスタチン)、それにコレステロール吸収阻害(トランスポータ阻害)剤のエゼチミブの影響が測定されました。




実験仮説は、
スタチン剤によって生じるGLUT4の減少が、コエンザイムQ10との併用投与によって抑制されるかどうか、ということです。



したがって、

シンバスタチン、プラバスタチン、エゼチミブ、コエンザイムQ10の組み合わせで培養され、

GLUT4タンパク質量がウエスタンブロットにて測定されています。



解析の結果、

まず、

対照群に比べて、

シンバスタチン投与(P<0.001)

シンバスタチン+エゼチミブ投与(P<0.001)

によって、GLUT4タンパク量が有意に減少しました。




GLLUT4タンパク量は、

エゼチミブ単独(P=0.52)あるいはプラバスタチン(P=0.32)投与時には、対照群と同程度でした。




次に、

コエンザイムQ10との併用投与を行うと、

いずれのスタチン剤あるいはエゼチミブとの組み合わせでも、

対照群と比べて、

GLUT4タンパク量に有意差は認められなかったということです(P=0.098)。




以上のデータから、

脂溶性スタチン剤(シンバスタチン)の投与は、脂肪細胞でのGLUT4タンパク質発現を減少させること、

水溶性スタチン剤(プラバスタチン)やエゼチミブ投与時には、GLUT4タンパク質の量に変化は見られないこと、

シンバスタチンによるGLUT4の減少は、コエンザイムQ10の併用投与によって抑制されること、

が示唆されます。



今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。








脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


最近では、スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も示されました。


紅麹に関するエビデンスでは、
・スタチン不耐症に対する紅麹投与による脂質異常症の改善効果
・心血管イベント発生の抑制効果
が知られています。

(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が必要と考えます。)




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:54 | この記事のURL
プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る