今月の栄養学の専門ジャーナルに、ベリー類の生活習慣病予防効果を示した研究が、フィンランドのグループから報告されていました。
(Am J Clin Nutr 2008 87: 323-331.)
一般に、赤ワインやお茶、カカオ(チョコレート/ココア)などの食材は、ポリフェノール類が豊富に含まれ、抗酸化作用による動脈硬化抑制効果を持つと考えられています。
一方、各種のベリー類にもポリフェノールが豊富に存在し、健康増進/疾病予防効果が想定されます。
そこで、今回の研究では、被験者72名を対象にベリー類を摂取させ、脂質代謝や血圧に対する影響が検討されました。
(被験者は、医薬品非投与。)
ランダム化偽薬対照一重盲検法にて、ベリー類の摂取あるいは対照食の摂取が8週間実施された結果、ベリー摂取によって、血小板機能の有意な抑制(P = 0.018)、HDLコレステロール値の有意な増加(P = 0.006, ANCOVA)が認められました。
(総コレステロール値や中性脂肪に有意な変化は示されていません。)
さらに、収縮期血圧の有意な低下(P = 0.050, ANCOVA)も認められています。
このとき、血中のポリフェノールおよびビタミンCの濃度は増加していましたが、その他の栄養素(葉酸、トコフェロール、ナトリウム、カリウムなど)には変化は示されていません。
以上から、ベリー類の適度な摂取は、ポリフェノール類の働きによって、血小板機能、HDLコレステロール、血圧に対して好ましい影響を与え、動脈硬化性疾患の予防効果が期待できると考えられます。
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