サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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骨粗鬆症治療薬投与中のビタミンD値と骨密度の関係 [2013年08月09日(金)]
今月の骨代謝研究の専門ジャーナル(電子版)に、アレンドロネート投与とビタミンD値、骨密度との関連を調べた臨床研究が、フランスのグループから報告されていました。
(Calcif Tissue Int. 2013 Aug 4.)



アレンドロネート(アレンドロン酸ナトリウム水)は、骨粗鬆症の治療薬です。


製品名は、ボナロン錠などがあります。


骨粗鬆症対策としてサプリメントでは、ビタミンDやCBPが用いられています。



さて、今回の研究では、

骨粗鬆症対策としてビタミンDを用いた臨床研究(FOCUS-D試験)において、

アレンドロネート+ビタミンD3(5,600 IU)併用投与群(ALN/D)と

アレンドロネート+主治医による標準ケア群とが比較されています。



アレンドロネート+標準ケア群に比べて、

アレンドロネート+ビタミンD3併用群では、

6ヶ月の時点で、血中ビタミンD値(25(OH)D)および骨代謝回転マーカーが有意に改善し、

1年後には、椎骨および大腿骨での骨密度の増加が認められています。




続いて、

このFOCUS-D試験のサブ解析として、

骨密度の増加とビタミンD値との関連が調べられました。






アレンドロネート+標準ケア群(n = 134)(= SC/ALN)と

アレンドロネート+ビタミンD3併用群(n = 257)(ALN/D)

が比較されています。




投与前の時点では平均年齢73歳、白人72%で、血中ビタミンD値の平均は14.9 ng/mLでした。




なお、SC/ALN群でも多くの被験者がビタミンDを摂取していましたが、51%では1日あたり400μg未満であるということです。



SC/ALN群では、介入後の血中ビタミンD値と、腰椎および大腿骨の骨密度上昇との間に有意な相関が見出されました。




一方、ALN/D群では、有意な相関は認められていません。




以上のデータから、

ビタミンD値が低値で骨粗鬆症を有する閉経後の女性では、

アレンドロネートに加えて、さまざまな用量でビタミンD3値を併用することによって、

椎骨および大腿骨の骨密度増加作用が示唆されます。




論文著者らは、

アレンドロネートの骨粗鬆症に対する効果は、ビタミンD値の状態に依存する、と考察しています。






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