内科学の専門ジャーナルに、日本人の2型糖尿病患者の9割以上がビタミンD不足であるという研究が、産業医科大学のグループから報告されていました。
(Intern Med. 2015;54(13):1599-604)
近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。
多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。
一般に、
健康保持や疾病予防、ヘルシーエイジングを目的としたビタミンD3サプリメントは、
1日あたり
25マイクログラム(1,000 IU)から、50マイクログラム(2,000 IU)が推奨されます
ビタミンD3サプリメントは、安全性、有効性、経済性に優れていますので、健康保持や疾病予防、あるいは多くの疾患での栄養状態を改善する前提条件に、ベーシックサプリメントとして広く利用されることが推奨できます。
さて、今回は、2年前の論文ですが、日本人の糖尿病患者におけるビタミンDの不足を示した研究を読んでみました。
研究の目的は、
2型糖尿病を有する日本人の閉経後の女性において、ビタミンD不足の状況を調べることです。
具体的には、
閉経後女性170名を対象に、
主アウトカムとして、
血中ビタミンD濃度の指標である25(OH)D値が用いられ、
その他に、PTH(副甲状腺ホルモン)、骨代謝マーカーなどが測定されています。
解析の結果、
まず、170名の女性の平均25(OH)D値は、
20.0 ng/mL
でした。
25(OH)Dの正常範囲30 ng/mL以上としたときに、
それを満たす被験者は、
わずかに8.2%
でした。
一方、
91.8%の患者では、
30 ng/mL未満であり、
ビタミンD欠乏であると考えられました。
さらに、不足群の層別解析では、
血中濃度が10 ng/mL未満の重症のビタミンD欠乏の被験者は2.9%、
10-19 ng/mLの欠乏が47.1%、
20-29 ng/mLでビタミンD不足は41.8%でした。
骨代謝マーカーとの関係では、
血中25(OH)D値と、
I 型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTx)および副甲状腺ホルモンは有意な負の相関を示しました。
(NTXは、骨吸収が亢進する閉経後女性では高値を示します。T型コラーゲンは、骨では有機基質の90%以上を占めるタンパク質です。骨吸収によりT型コラーゲンが分解されると血中に放出され尿中に排泄される骨吸収マーカーで、骨粗鬆症のリスクを反映します。)
その他、
橈骨の骨密度と、血中25(OH)Dとの間に有意な相関が認められました。
(腰椎および大腿骨では有意な相関は見出されていません。)
多変量解析では、
NTXのみが、25(OH)Dの決定因子としての相関があり、
ROC曲線(Receiver Operatorating Characteristic curve、受信者動作特性曲線)解析では、
25(OH)Dのカットオフ値は、
18.5 ng/mLであるとされました。
以上のデータから、
2型糖尿病の日本人閉経後の女性では、
90%以上がビタミンD欠乏/不足であり、
かつ、
骨粗鬆症リスクが高いことが示唆されます。
ビタミンDは、骨代謝改善だけではなく、筋力の改善作用も有するため、高齢女性におけるロコモティブ症候群リスク低下作用が期待されます。
近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。
一般に、
健康保持や疾病予防、ヘルシーエイジングを目的としたビタミンD3サプリメントは、
1日あたり
25マイクログラム(1,000 IU)から、50マイクログラム(2,000 IU)が推奨されます
ビタミンD3サプリメントは、安全性、有効性、経済性に優れていますので、健康保持や疾病予防、あるいは多くの疾患での栄養状態を改善する前提条件に、ベーシックサプリメントとして広く利用されることが推奨できます。
多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。
DHCでは、ロコモティブ対策に関連したサプリメントとして下記の製品があります。
アミノ酸
カルシウム・マグネシウム、
ビタミンD、
CBP、
ビタミンK
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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
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