サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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変形性関節症に対するグルコサミン+コンドロイチンの有用性:ネットワークメタ解析 [2018年03月01日(木)]
今日の夕方、ちょっと移動しました。

搭乗した飛行機が、スターウォーズジェットでした。




さて、今日の私的なお勉強日記です。

臨床リウマチ研究の専門ジャーナル(電子版)に、変形性膝関節症と変形性股関節症に対するグルコサミン、コンドロイチン、グルコサミン+コンドロイチン併用、アセトアミノフェン、セレコキシブの有用性を検証したネットワークメタ解析が報告されていました。
(Clin Exp Rheumatol. 2018 Jan 31.)



グルコサミンは、変形性膝関節症などの関節疾患に広く利用されているサプリメントです。


最近の研究では、
グルコサミンサプリメントの摂取と、全死亡率の低下との相関も示されています。

また、グルコサミンによる抗炎症作用や長寿関連遺伝子の発現亢進といったデータも示されました。



グルコサミンの有用性に関するエビデンス




グルコサミンは、糖脂質や糖たんぱく質、グリコサミノグリカン(多糖類)、ヒアルロン酸、プロテオグリカンの生合成において必須のアミノ糖です。

結合組織は、コラーゲンやプロテオグリカンを含み、皮膚の加齢において重要な役割を果たします。



今回のネットワークメタ解析では、

変形性膝関節症あるいは変形性股関節症、もしくはその両方に対する治療効果について、

グルコサミン、コンドロイチン、グルコサミンとコンドロイチンの併用投与、アセトアミノフェン、セレコキシブの経口投与の検証と比較が行われました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Embase, and Cochrane Library)

2017年10月23日の時点で、収載論文が検索され、


変形性膝関節症あるいは変形性股関節症患者を対象にした、
61報のRCTが抽出されました。

解析の結果、

まず、
従来のメタ解析と、ネットワークメタ解析との間での差は認められませんでした。


ネットワークメタ解析の結果、

変形性関節症の「疼痛」に対しては、

セレコキシブの効果が最も大きく、
(SMD, -0.32 [95% CI, -0.38 to -0.25])

グルコサミンとコンドロイチンの併用群の効果が続いていました。


次に、

身体機能/関節機能に対しては、

グルコサミン、コンドロイチン、グルコサミンとコンドロイチンの併用投与、セレコキシブが、いずれも、偽薬群に比べて、有意な効果を示しました。

しかし、アセトアミノフェンは、偽薬群との有意差は認められませんでした。


さらに、

関節のこわばり(stiffness)に関しては、

偽薬投与群に比べて、

グルコサミン群と、
(SMD, -0.36 [95% CI, -0.67 to -0.06])

セレコキシブ群が
(SMD, -0.29 [95% CI, -0.51 to -0.08])

有意な効果を示しました。


安全性に関する解析では、

偽薬投与群に比べて、

セレコキシブとアセトアミノフェンが有意差を見出されました。


以上のネットワークメタ解析のデータから、

変形性関節症の疼痛軽減および関節機能改善については、

NSAIDs・セレコキシブが有用であり、

次に、グルコサミンとコンドロイチンの組み合わせの有用性が見出されました。

アセトアミノフェンは介入による有効性がもっとも少ないことが示されました。





最近の研究では、次の報告があります。


変形性膝OAの疼痛に対してグルコサミン+コンドロイチンはセレコキシブと同等の効果



グルコサミン・コンドロイチンの関節裂隙狭小化抑制効果




グルコサミン・コンドロイチンによる関節軟骨保護作用@膝関節症





コンドロイチンによる変形性膝関節症改善作用




グルコサミンはNF-κBを抑制し抗炎症作用を示す



グルコサミン・コンドロイチン利用者は炎症マーカーが低い




グルコサミンによる寿命延長効果




グルコサミンはジアセレインと有効性が同じで、副作用が少ない:メタ解析



DHCでは、関節機能訴求に関連したサプリメントとして、次の製品を扱っています。




パワーグルコサミン



極らくらく



らくらく(グルコサミン、コンドロイチン、II型コラーゲン、CBP、MSM(メチルスルフォニルメタン)、コラーゲンペプチド、ヒドロキシチロソール)



グルコサミン



コンドロイチン



グルコサミン&コンドロイチン



II型コラーゲン+プロテオグリカン




グルコサミンは、変形性膝関節症などの関節疾患に広く利用されているサプリメントです。



作用メカニズムとして、アミノ糖であるグルコサミンが関節軟骨の成分であることから、構成成分を経口摂取することによる直接的な修復機構が想定されていました。



一方、最近の研究では、グルコサミンやコンドロイチンは、情報伝達機構における調節因子であることが示されており、変形性膝関節症に対する改善効果のメカニズムとして、構成成分自体を直接摂取する作用というよりは、シグナル伝達物質を摂取することによる作用が考えられています。



膝OAなどの変形性関節症に対して、
サプリメントでは、グルコサミンやコンドロイチンが最もエビデンスが豊富であり、欧州の学術団体EULARではグレードAの推奨になっています。
(一方、ACRではGAIT1のみを解析対象としたため、偽陰性データのバイアスによってネガティブになっています。)


2014年以降に発表された最新の研究—MOVES研究やLEGS研究--では、

グルコサミンやコンドロイチンの効果が示されています。





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