サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ビタミンDが糖尿病での慢性炎症を抑制する:メタ解析 [2018年03月02日(金)]
栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、2型糖尿病患者において、ビタミンDの投与による慢性炎症の抑制作用を示した系統的レビュー/メタ解析が、オーストラリアとニュージーランドのグループから報告されていました。
(Nutr Rev. 2018 Feb 27.)


慢性炎症は、動脈硬化を促進し、さまざまな代謝性疾患、生活習慣病の発症に関与します。

したがって、メタボリック症候群や肥満対策のサプリメントとして、あるいは、糖尿病など内分泌代謝性疾患に対して、

減量という機能性よりも、慢性炎症を抑制することで、肥満に伴う生活習慣病のリスクを低減できると考えられます。


ビタミンDは、抗炎症作用を有しており、さまざまな生活習慣病での働きが示されています。


今回の系統的レビュー/メタ解析では、


2型糖尿病患者において、

ビタミンDサプリメント投与による炎症マーカーへの作用が検証されました。


具体的には、

2017年1月25日までの主要医学データベースを用いて、
(MEDLINE, CINAHL, Embase, and EBM Reviews)


2型糖尿病患者に、

ビタミンDを投与したランダム化比較試験(RCT)が検索され、
(投与期間、投与方法、併用の有無は問わない)

28報のRCTが抽出され、

20報から1270名のデータが、メタ解析の対象となりました。



メタ解析の結果、

対照群に比べて、

ビタミンD投与群では、

炎症マーカーであるCRP値の有意な低下、
(SMD -0.23; 95%CI, -0.37 to -0.09; P = 0.002)

TNF-α値の有意な低下、
(SMD -0.49; 95%CI, -0.84 to -0.15; P = 0.005)

ESRの有意な低下、
(SMD -0.47; 95%CI, -0.89 to -0.05; P = 0.03)


レプチン値の有意な増加、
(SMD 0.42; 95%CI, 0.04-0.81; P = 0.03)

が見出されました。

なお、

アディポネクチンやIL-6、E-セレクチンには有意な差は認められませんでした。


メタ回帰分析、層別解析で、

年齢や性別、BMI、糖尿病罹病期間、投与前のビタミンD値といった背景因子の調整による結果への影響は認められませんでした。



以上のメタ解析データから、

2型糖尿病患者の慢性炎症に対して、
ビタミンDサプリメントの投与による抗炎症作用が示唆されます。

今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。

近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防、ヘルシーエイジングを目的としたビタミンD3サプリメントは、

1日あたり

25マイクログラム(1,000 IU)から、50マイクログラム(2,000 IU)が推奨されます


ビタミンD3サプリメントは、安全性、有効性、経済性に優れていますので、健康保持や疾病予防、あるいは多くの疾患での栄養状態を改善する前提条件に、ベーシックサプリメントとして広く利用されることが推奨できます。



多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。

米国での関連学会は、下記の推奨をしています。


米国老年医学会は、1日あたり4,000 IUを推奨

米国老年医学会(AGS)では、高齢者における転倒や骨折を予防するために、血中ビタミンD値(25OH-D)が30 ng/mL (75 nmol/L)は必要としています。

そして、ビタミンDの推奨量は、1日あたり4,000 IUとしています。

(これは、食事、サプリメント、日光暴露による総量です。
なお、この量は、現実的には食事のみからでは不可能であるため、サプリメントを利用することになります。)


米国内分泌学会は、1日あたり1,500 IU〜2,000 IUを推奨

米国内分泌学会のガイドラインでは、1日あたりの所要を男女とも年齢によって、次の3段階に分けています。
1歳未満の乳児は400〜1,000 IU、
1歳〜18歳では600〜1,000 IU、
19歳以上では1,500 IU〜2,000 IU


サプリメントでは、ビタミンD3が用いられます。





日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。







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