サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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コエンザイムQ10とプレクーリングによる運動負荷ストレス軽減作用 [2018年03月05日(月)]
今日は日帰りで関西方面に出張に行っていました。

天候が荒れ模様で、交通機関が乱れており、帰りはずいぶん遅くなってしまいました。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

イギリスの栄養学の専門ジャーナルに、水泳選手において、コエンザイムQ10と、プレクーリングの併用による運動負荷軽減作用を示した臨床研究が、イランのグループ(Urmia University)から報告されていました。
(Br J Nutr. 2018 Feb;119(4):381-390.)



スポーツ現場では、
有酸素運動を行う前に、身体冷却で体温を下げておくこと(プレクーリング、Pre-cooling)により、
体温上昇が遅れて起こるため、有酸素系でのパフォーマンスの向上が示唆されています。


コエンザイムQ10は、抗酸化作用を有し、運動時に生じる酸化ストレスを軽減する作用があります。

DHCでも大学との共同研究により、DHCのコエンザイムQ10サプリメントを運動の前1週間投与し、有酸素運動負荷時の酸化ストレス障害軽減作用を報告しました。



生活習慣病予防、特に、心血管リスク低減に対しては、有酸素運動の有用性が知られています。

今回の研究では、

エリート水泳選手において、

コエンザイムQ10(CoQ10)サプリメントの運動前14日間の投与、
および
プレクーリング実施によって、

血中クレアチンキナーゼ(CK-MB)

心筋型トロポニンI (cTnI)

ミオグロビン (Mb)

LDH、

総抗酸化能(TAC)

脂質過酸化反応(LPO)

CoQ10値などが調べられています。



具体的には、

エリート水泳選手36名(平均年齢17歳±1)を対象に、

・CoQ10サプリメント投与群、

・CoQ10サプリメント投与+プレクーリング実施群、

・プレクーリング実施群、

・対照群

の4群について、

朝と夕方の18セッションのプロトコールが実施されました。
(1セッションで、5qの速度と持久力の負荷)


採血は、CoQ10やプレクーリングの介入の前後の各2ステージで実施されました。


解析の結果、

まず、

介入前(ステージ1とステージ2)では、
CK-MB, cTnI, Mb, LD, TAC, LPO、 CoQ10について、
群間での有意差はありませんでした。
(P>0·05)

次に、

介入後(ステージ1とステージ2)では、

コエンザイムQ10サプリメント投与群およびCoQ10とプレクーリング併用実施群に比べて、

対照群とプレクーリング群では、

CK-MB, cTnI, Mb, LD LPOの有意な上昇が認められました。

(これらの群では、TACとCoQ10は上昇していません。)


したがって、


水泳競技の運動負荷によって生じるmyocardial damageおよび酸化ストレスに対して、
コエンザイムQ10サプリメント投与による予防効果が示唆されます。

(一方、プレクーリング単独群は、CK-MB, cTnI, Mb, LD, LPO, TAC, CoQ10といった指標に対して好影響は示されませんでした。)

.


DHCでは、大学との共同研究にて、

DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。



具体的には、

トレッドミルを用いた60分間の持久走の負荷に際して、運動前の1週間、DHCのコエンザイムQ10 およびビタミンC、ビタミンEを摂取した群では、摂取しなかった群に比べて、尿中8-OHdG値の上昇が抑制(=運動による酸化障害の発生が抑制)されたというデータです。

運動習慣を有する場合、

マルチビタミンマルチミネラルに加えて、





コエンザイムQ10、



αリポ酸、



ビタミンC(ハードカプセル)、



ビタミンBミックス


アミノ酸



を利用することが好ましいと考えられます。




コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。



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