サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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コーヒーの摂取による子宮体がんリスク低下作用:メタ解析 [2018年05月03日(木)]
がん研究の専門ジャーナルに、コーヒーの摂取と子宮体がん(子宮内膜がん)リスクとの関連を検証したメタ解析が、欧州のグループから報告されていました。
(Nutr Cancer. 2018 Apr 30:1-16.)



これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。


例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。


日本でも、次の研究があります。


3杯のコーヒーで脳腫瘍が半減する@日本人

コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用などの作用を介した効果と考えられています。



さて、

今回の研究では、

コーヒーの摂取と、

子宮体がん(子宮内膜がん)との関連について、メタ解析が行われました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(MEDLINE and EMBASE)

2016年8月までの収載論文が検索され、

子宮体がんリスクと、コーヒーの用量依存性との関連について、

12報のコホート研究と、8報の症例対照研究から、

それぞれ、11,663名と2,746名の子宮体がん患者のデータが解析の対象となり

コホート研究でのRR(relative risks)、症例対照研究でのOR (odds ratios)が調べられました。


解析の結果、

コーヒーの摂取量が最低群に比べて、

最高群では、

子宮体がんリスクが26%低いという有意な相関が認められたということです。
(RR;0.74, 95% CI: 0.68-0.81; pheterogeneity = 0.09, I2 = 32%)



コホート研究では、22%の有意なリスク低下、
(RR; 0.78, 95% CI: 0.71-0.85; pheterogeneity = 0.14, I2 = 31.9%)


症例対照研究では、37%の有意なリスク低下
(RR; 0.63, 95% CI: 0.53-0.76; pheterogeneity = 0.57, I2 = 0%)

が認められました。


用量依存性についての解析によると、

1日あたり1杯のコーヒーの摂取によって、

コホート研究では、
3%のリスク低下、
(95% CI: 2-4%)


症例対照研究では、
12%のリスク低下、
(95% CI: 5-18%)

という相関が見出されています。


なお、

コホート研究5報のデータでは、

BMI 30以上の女性においてのみ、

29%の有意なリスク低下という相関が認められました。
(RR = 0.71, 95% CI: 0.61-0.81)



以上のメタ解析のデータから、

コーヒーの摂取による子宮体がん(子宮内膜がん)リスク低下作用が示唆されます。

この作用は、肥満の女性においてより顕著であると考えられます。




これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。



例えば、次のような研究が知られています。


コーヒー摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下効果:メタ解析



コーヒーの摂取と死亡率の関係@日系アメリカ人


コーヒーの摂取と泌尿器のがんの関係@メタ解析



コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析




コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用



コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連



コーヒーの摂取による口腔咽頭がんリスク低下作用



チョコレートとコーヒーの摂取と肝機能の関係@HIV-HCV重複感染者



コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制




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