サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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糖尿病や肥満の改善に有効な食事パターンは:ネットワークメタ解析 [2018年08月07日(火)]
今月のEBMのジャーナル(電子版)に、2型糖尿病患者における血糖コントロールや心血管リスク軽減、減量のために有用な食事パターンを検証したネットワークメタ解析が、中国のグループ(School of Public Health of Lanzhou University)から報告されていました。
(J Evid Based Med. 2018 Aug 1)




今回のネットワークメタ解析では、

2型糖尿病患者において、

血糖コントロール、心血管リスク、減量について、

主な食事パターンによる作用が検証されました。



具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, EMBASE, the Cochrane Central Register of Controlled Trials;CENTRAL)

2型糖尿病患者において、

地中海食、低炭水化物食、低脂質食による作用が調べられました。


それぞれのRCTでは、

食事パターンのいずれかと、通常食との比較が行われています。



主アウトカムは、

血糖コントロール、

副アウトカムは、

減量と心血管リスクファクターの変化です。


5つの食事パターンを含む10報のランダム化比較試験(RCT)が解析の対象となりました。


解析の結果、

まず、

低脂肪食に比べて、

地中海食では、

血糖コントロールの有意な改善、
(HbA1c [%]: MD = -0.45, 95% CI = -0.55 to -0.34; 空腹時血糖値 [mmol/L]: MD = -1.24 95% CI = -1.57 to -0.91)

有意な体重減少
(体重[kg]: MD =-1.18, 95% CI = -1.99 to -0.37; ウエスト周囲長 [cm]: MD = -0.73, 95% CI = -1.26 to -0.19)

心血管リスクファクターの有意な改善

(HDL-コレステロール値 [mmol/L]: MD = 0.07, 95% CI = 0.04 to 0.11;
総コレステロール値 [mmol/L]: MD = -0.17, 95% CI = -0.26 to -0.08;
中性脂肪値[mmol/L]: MD = -0.21, 95% CI = -0.27 to -0.16)

が見出されたということです。


また、

ネットワークメタ解析では、

高炭水化物食では、通常食に比べて、

HDLコレステロール値への好影響が見出されました。
(MD = 1.04 mmol/l, 95% CI = 0.39 to 1.68)


その他の指標に関しては、各食事パターンでの有意差は認められませんでした。


以上のデータから、

2型糖尿病患者において、

地中海食による血糖コントロール、減少、心血管リスク因子に対する好影響が示唆されます。



地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する


オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下


バージンオリーブオイルの心臓病予防作用


地中海食による認知症予防効果



近年の研究では、
単なるオリーブオイルではなく、
オリーブ由来のポリフェノールが豊富なエクストラバージンオリーブオイルのほうが、優れた機能性を有することが分かってきました。


ただし、日本では、JAS基準のオリーブオイルが出回っており、エクストラバージンオリーブオイルの品質が国際基準と比べて、高くありません。


エクストラバージンオリーブオイルの基準は、
IOC(国際オリーブ協会)では酸度0.8%以下、
JASの基準では酸度が2%未満です。


DHCのエクストラバージンオリーブオイルは、
酸度はわずか0.2%以下となっています。








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