サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ビルベリーが心筋梗塞後の運動能を改善する [2019年03月06日(水)]
栄養学の専門ジャーナルに、心筋梗塞後の患者において、ビルベリー(野生種のブルーベリー、Vaccinium myrtillus)投与による運動能への作用を検証した臨床研究が、スウェーデンのグループ(Örebro University)から報告されていました。
(Nutr Res. 2019 Feb;62:13-22.)


ビルベリー(野生種のブルーベリー、Vaccinium myrtillus)には、ファイトケミカルであるアントシアニン類が豊富に含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性が示されています。


今回の研究では、

急性心筋梗塞後の患者において、ビルベリー投与による心代謝機能への作用が検証されました。


具体的には、

PCI(経皮的冠動脈形成術)施行後24時間以内の急性心筋梗塞患者を対象に、

・標準治療+1日あたり40gのフリーズドライ・ビルベリーパウダー(480gのフレッシュなビルベリーに相当)を投与した群、

・標準治療のみの対照群

の2群について、8週間の介入が行われました。

主アウトカムは、
炎症マーカーであるhs-CRPと、6分間歩行試験です。


50名の患者が試験を完了しました。


解析の結果、

まず、CRP値には、有意差は認められませんでした。


次に、

6分間歩行試験では、

対照群に比べて、

ビルベリー投与群では、歩行距離の有意な延長が認められました。
(38 m; 95% CI 14-62, P = .003)


さらに、

Ex vivoでの解析では、

酸化LDLコレステロール値は、対照群に比べて、ビルベリー投与群にて有意な減少を示しました。
(0.80, 95% CI 0.66-0.96, P = .017)

なお、総コレステロール値、LDLコレステロール値は両群間に有意差は見出されませんでした。


その他、

アントシアニン由来代謝物の血中濃度は、

ビルベリー投与群にて有意に増加しました。


以上のデータから、

PCI施行後の急性心筋梗塞患者において、

ビルベリー投与による運動能の有意な改善作用が示唆されます。


今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。





ブルーベリーおよびクランベリーについては、下記の研究があります。


メタボリック症候群でのブルーベリーによる抗炎症作用




ブルーベリーによる糖代謝改善作用 




ブルーベリーによる抗炎症作用




ブルーベリーによる認知機能・記憶能改善作用
 



ブルーベリーが心血管リスクを抑制する




クランベリーが尿路感染症を予防する:メタ解析




男性におけるクランベリーの働き


ブドウおよびブルーベリーポリフェノールが健常高齢者の認知機能を改善する





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