サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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多発性硬化症に対するビタミンDの働き:系統的レビュー [2019年03月19日(火)]
今月の分子医学の専門ジャーナルに、多発性硬化症に対するビタミンDサプリメントの作用を検証した系統的レビューが、イギリスのグループから報告されていました。
(Int J Mol Sci. 2019 Mar 14;20(6))




多発性硬化症(MS; multiple sclerosis)は、免疫系の関与する神経変性疾患の1種であり、
脳における神経変性に炎症が関与することが示唆されています。

サプリメントに関しては、次の報告があります。


多発性硬化症に対する抗酸化サプリメントの有用性:系統的レビュー


多発性硬化症に対する機能性成分サプリメントによる抗炎症作用


多発性硬化症(MS)に対する葉酸+ビタミンB12の働き




今回の系統的レビューでは、

多発性硬化症に対するビタミンDサプリメントの働きが検証されました。


具体的には、


主要医学データベースを用いて、

2012年から2018年の間に発表された英文のRCTから、

多発性硬化症(multiple sclerosis:MS)と診断された被験者に、

ビタミンD(ビタミンD3あるいはカルシトリオール)投与群と、

偽薬投与群を比較したRCTが抽出され、

ビタミンDの血中濃度、

EDSSスコア
(Expanded Disability Status Scale)

などが調べられました。

(MSの臨床症状の評価には Kurtzke 総合障害度スケール、Expanded Disability Status Scale of Kurtzke:EDSSが用いられます)


10報が解析の対象となりました。

RCTの被験者サイズは、40人から94人です。

ビタミンDの投与量は、
10から98,000 IUであり、

投与期間は、12週から96週でした。


解析の結果、

まず、
1報では、EDSSの有意な改善が認められ、

3報では、
血中サイトカイン値の有意な変化が認められました。


また、3報では、安全性や忍容性が調べられており、特に有害事象は認められませんでした。


全般に、

疾患の関連指標は、

血中ビタミンDが低値である被験者において、

顕著な改善が示唆されました。


以上の系統的レビューから、

10報中3報において、

ビタミンD投与による多発性硬化症に対する有用性が示唆されました。


多発性硬化症に対する補完療法として、

ビタミンDの抗炎症作用による一定の有用性が考えられます。





多発性硬化症(MS)に関連した機能性食品の研究報告として、下記のデータが知られています。


コエンザイムQ10による多発性硬化症での抗疲労効果


多発性硬化症の症状とビタミンDとの関連



コエンザイムQ10による抗炎症作用@多発性硬化症患者


多発性硬化症でのプロバイオティクスによる抗炎症作用



多発性硬化症に対する抗酸化サプリメントの有用性:系統的レビュー



多発性硬化症(MS)に対する葉酸+ビタミンB12の働き


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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
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ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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