栄養学の専門ジャーナルに、HMBによる高齢者のフレイル/サルコペニアへの有用性を検証した系統的レビューが、オーストラリアのグループ(University of Melbourne and Western Health)から報告されていました。
(J Nutr Health Aging. 2019;23(2):145-150.)
要支援・要介護となる主な原因に、フレイル(高齢による虚弱)があります。
フレイルに関連した病態として、サルコペニア(筋肉減弱症)があげられます。
フレイル/サルコペニアは、高齢者での転倒/骨折の原因となることから、
健康寿命の延伸(要支援、要介護予防)のためには、サルコペニアの予防が重要です
HMB(エイチエムビー、β-ヒドロキシ-β-メチル酪酸、β-Hydroxy-β-Methylbutyric acid)とは、分岐鎖アミノ酸(BCAA)の1つのロイシンの代謝産物です。
HMBは、体内でロイシンから産生され、筋肉の合成促進と分解抑制因子の作用を有し、筋力の亢進や筋肉量の増大の働きを有しています。
体内でのHMBの生成は、摂取したロイシンの数%ほどと少ないので、サプリメントとしてHMBを利用する方法があります。
今回の系統的レビューでは、
フレイル/サルコペニアを有する高齢者の筋肉量や筋力に対するHMBの有用性が検証されました。
具体的には、主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Medline, EMBASE, CINAHL, LILACS, Web of Science, Cochrane and Scopus databases)
60歳以上のフレイル/サルコペニア高齢者に、HMBを投与し、
体組成や筋力、筋肉量など関連指標を調べたランダム化比較試験(RCT)が検索され、
3報のRCT、
203名のデータが解析の対象となりました。
解析の結果、
HMBの投与により、
筋肉量(除脂肪体重)、筋力、機能の有意な改善が認められたということです。
フレイル/サルコペニアは、高齢者での転倒/骨折の原因となることから、
健康寿命の延伸(要支援、要介護予防)のためには、サルコペニアの予防が重要です
そのためには、適切な食事つと運動に加えて、たんぱく質、ビタミンD、HMBなどの食品成分を栄養補助食品として併用することが有用とされています。
フレイル予防にはビタミンDサプリメントが有用:系統的レビュー
HMB(エイチエムビー)+たんぱく質により退院後の死亡率が半減@低栄養の高齢者
HMB+たんぱく質の栄養補助は費用対効果が高い
HMBの除脂肪体重/筋肉量増加作用
DHCでは、ロイシン由来HMBサプリメントや、ロイシン含有アミノ酸サプリメントを製品化しています。
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高齢者のフレイル(虚弱)予防のためには、たんぱく質、BCAA(分岐鎖アミノ酸)、HMB、ビタミンDといった栄養素の摂取が推奨されます。
フレイル予防にはビタミンDサプリメントが有用:系統的レビュー
HMB(エイチエムビー)+たんぱく質により退院後の死亡率が半減@低栄養の高齢者
HMB+たんぱく質の栄養補助は費用対効果が高い
HMBの除脂肪体重/筋肉量増加作用
DHCでは、
ビタミンD3サプリメントを製品化しています。
ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、
臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、
という報告もあります。
マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。
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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
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