サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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関節リウマチに対する補完療法としてのコエンザイムQ10の有用性 [2019年08月11日(日)]
今月の臨床リウマチ学の専門ジャーナル(電子版)に、関節リウマチに対するコエンザイムQ10の作用を検証した臨床研究が、イランのグループ(Kermanshah University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Clin Rheumatol. 2019 Aug 7.)


確定診断された関節リウマチに対しては、標準治療が著効するため、サプリメントや食事療法、補完代替医療が第一選択になることはありません。

一方、関節リウマチ(RA)患者では、RAに対する標準治療を受けつつ、
生活習慣病予防や未病改善などの目的で、サプリメントを利用しているという人が何割かいることが報告されています。


さて、今回の研究では、

関節リウマチ(RA)において、

コエンザイムQ10による血中MMPs(matrix metalloproteinases、マトリックスメタロプロテアーゼ)および臨床指標への作用が検証されました。



具体的には、

二重盲検ランダム化比較試験として、

RA患者54名(18−56歳)を対象に、
(少なくとも6ヶ月以上前にRAと診断され、活動性の指標であるDAS-28が3.2以上の患者)

・1日あたり100mgのコエンザイムQ10投与群:27名、

・偽薬投与群:27名

の2群について、2ヶ月間の介入が行われました。


血中MMP-1 とMMP-3値、28関節の疾患活動性指標であるDAS-28が、介入の前後で調べられています。

解析の結果、

実薬群も偽薬群もいずれも、
血中MMP-1値の中央値の有意な減少、
(0.2 to 0.16, P&#8201;<&#8201;0.001), (0.18 to 0.15, P&#8201;=&#8201;0.001)

腫脹関節数の有意な減少、
(2 to 0, P&#8201;<&#8201;0.001), (2 to 0, P&#8201;=&#8201;0.009)

DAS-28平均値の有意な減少、
(5.01&#8201;±&#8201;1.21 to 2.34&#8201;±&#8201;0.68, P&#8201;<&#8201;0.001), (4.88&#8201;±&#8201;0.96 to 4.04&#8201;±&#8201;1.36, P&#8201;=&#8201;0.009)

が見出されました。


また、
血中MMP-3値は、偽薬群において有意に上昇し、
(2.26 to 2.57, P&#8201;=&#8201;0.020),

MMP-3値の変化は両群間で有意差が見出されました。
(P&#8201;=&#8201;0.027)

さらに、
介入前と比べて、介入後では、

コエンザイムQ10投与群のみにて、

ESRの有意な減少、

疼痛スコアの有意な減少、

関節圧痛数の有意な減少が認められました。
(P&#8201;=&#8201;0.001, P&#8201;<&#8201;0.001, P&#8201;<&#8201;0.001)


介入後の時点では、

DAS-28、疼痛スコア、腫脹および圧痛の関節数について、

両群間に有意差が見出されました。
(P&#8201;<&#8201;0.001, P&#8201;<&#8201;0.001, and P&#8201;=&#8201;0.012 and P&#8201;<&#8201;0.001, respectively)


以上のデータから、

関節リウマチに対する標準治療の補完療法として、コエンザイムQ10サプリメントの有用性が示唆されます。

前述のように、
関節リウマチには、医療用医薬品の適正使用を前提とした標準治療が第一選択です。

一方、コエンザイムQ10サプリメントは、中高年以上にとってはベーシックサプリメントして、広く推奨できます。



コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。



コエンザイムQ10(CoQ10)による慢性炎症抑制効果:メタ解析



コエンザイムQ10の抗炎症作用:メタ解析



もちろん私もDHCのコエンザイムQ10サプリメントを毎日、摂っています。





コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
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