サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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スタチンによる心筋障害はコエンザイムQ10で改善する [2019年09月23日(月)]
循環器学の専門ジャーナル(電子版)に、コレステロール低下薬のスタチン剤の副作用として生じる心筋障害/心筋症に対するコエンザイムQ10サプリメントの効果を検証した臨床研究が、米国と豪州のグループから報告されていました。
(Perm J. 2019;23.)


LDLコレステロールの上昇は、動脈硬化の原因となり、

脳卒中や心臓病のリスクとなります。

LDLコレステロールは、肝臓においてHMG-CoA還元酵素などの働きにより合成され、

作られたコレステロールは血液中へ移行します。

スタチン剤は、
HMG-CoA還元酵素の働きを阻害し、肝臓におけるコレステロール合成を抑制して、血中LDLコレステロールを低下させる作用を持っています。

一方で、

スタチン剤は、「ミトコンドリア毒」としても知られています。

つまり、

スタチン剤は、CoQ10やヘムAを減少し、ATP産生を抑制することから、

肝障害や筋肉障害を生じると考えられ、

ミトコンドリア毒として知られています。

スタチン剤によるミトコンドリア毒への対策として、

コエンザイムQ10サプリメントの併用が推奨されています。


以前、アメリカでの学会で、エアロビクス運動の創始者のクーパー博士(心疾患をもっていたブッシュ大統領の主治医でした)も、
「スタチン剤を服用している患者全員に、コエンザイムQ10サプリメントの併用を推奨している」といっていました。


さて、

今回の研究では、

スタチン剤を長期に服用している患者での心筋障害に対するコエンザイムQ10の有用性が検証されました。


近年、心不全などの心疾患や脂質異常症の増加により、

スタチン剤を長期に服用している患者が増えています。

スタチン剤は、内在性コエンザイムQ10の産生を抑制し、ATP産生を低下させることから、
ミトコンドリア毒を生じ、副作用として心筋症など心筋障害を生じます。

そこで、今回の研究では、

心不全患者で、スタチン剤の長期服用している患者において、

スタチンの中止とコエンザイムQ10投与に対する反応が調べられました。


具体的には、

前向きコホート研究として、

スタチン剤の長期服用中の心不全患者142名を対象に、

1日あたり平均300mgのコエンザイムQ10が投与され、

心機能関連指標が測定されています。


解析の結果、

まず、

142名の心不全患者のうち、

左室駆出率は、94%が正常でしたが、6%では50%未満に低下していました。


平均2.8年間のフォローアップの結果、

NYHAクラス1は、8%から79%に有意に増加しました。
(p < 0.0001)

また、

駆出率が維持されていた患者では、

34%が拡張期機能の正常化、

25%が改善を示しました。
(p < 0.0001)


さらに、
試験開始時に、
駆出率(EF)が50%未満に低下していた患者では、

EFが、

平均35%から47%へ有意に改善しました。
(p = 0.02)


その他、

スタチン剤の長期服用による副作用としての症状である、疲労、筋肉減弱、筋痛症、記憶力低下、末梢神経障害は、有意に改善しました。
(p < 0.01)

1年間の死亡率は0%、

3年間の死亡率は3%

でした。

以上のデータから、

スタチン剤の長期服用の心不全患者では、

スタチン剤による心筋症/心筋障害があること、

これに対して、

スタチン剤の中止とコエンザイムQ10サプリメントの投与は、症状を改善することが示唆されます。




脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


DHC濃縮紅麹では、4週間の投与で、総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下といった作用が見出されています。

(DHC紅麹濃縮エキス末180mgには、モナコリンKが2.7mg含まれています。)




紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析





医薬品では、スタチン剤が広く処方されますが、スタチン剤は内在性コエンザイムQ10濃度を下げてしまうため、スタチン剤服用中にはコエンザイムQ10サプリメントの摂取が必須となります。

最近では、下記の研究が報告されています。



コエンザイムQ10によるスタチン剤の副作用症状抑制効果




スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も知られています。

(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が有用です。)




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。




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