サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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緑茶の摂取による脳卒中リスク低下効果@50万人のコホート研究 [2019年11月15日(金)]
今月の臨床栄養学の専門ジャーナルに、中国の成人における茶の摂取量と脳卒中のリスクの関連を調べた、男女50万人の前向きコホート研究が、中国と英国のグループから報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2019 Nov 11.)


これまでの研究では、

茶飲料の摂取と、脳卒中の予防効果が示唆されています。


日本のコホート研究では、

緑茶による認知症予防効果が示されています。

緑茶が認知症の予防に有用:NILS-LSA


緑茶には、ポリフェノールであるカテキンが含まれており、抗酸化作用を介した生活習慣病の予防効果が知られています。

また、
緑茶には、葉酸が含まれることから、

葉酸によるホモシステイン値の低下による動脈硬化抑制や認知症予防効果も示されています。


さて、
今回の中国での大規模コホート研究では、

茶摂取と脳卒中のリスクとの関連が検証されました。

(China Kadoorieバイオバンクからのデータです)

具体的には、

487,377名のデータを用いて、

試験登録時に、
お茶の消費についての情報(頻度、期間、量、お茶の種類など)が調べられ、

フォローアップが行われました。

430万人年のフォローアップ期間、

38,727例の脳卒中が見出されました。


解析の結果、

まず、

128,280人(26.3%)がほぼ毎日お茶を飲んでいました(男性41.4%、女性15.9%)。

これは、主に緑茶(86.7%)でした。


次に、

茶の摂取量は、脳卒中のリスクと負の用量反応関係が見出されました。
(p<0.001)


また、
お茶の非摂取者と比べて、

時折摂取した群、毎週摂取群、毎日摂取群では、

それぞれ4%リスク低下(0.96、0.94、0.99)、6%リスク低下(0.94,0.90、0.98)、8%リスク低下(0.92,0.89、0.95)

でした。
(脳卒中のタイプでの差はありませんでした。


さらに、

毎日お茶を飲んだ群では、

脳卒中の罹患率は、お茶の消費期間およびお茶の摂取量の増加とともに有意に減少しました(すべてP <0.001)。


これらの負の相関は、緑茶では有意でしたが、他の種類の茶では有意ではありませんでした。

その他、

女性ではなく男性の間で、負の相関が検出され、

同様の負の相関が男性の非アルコール消費者と非喫煙者にも見出されました。


以上のデータから、

お茶、特に緑茶の摂取による脳卒中予防効果が示唆されます。




日本人高齢者(65歳以上)の4人に1人が認知症あるいは認知症予備軍(軽度認知障害)です。

高ホモシステイン血症は、アルツハイマー病や脳血管性認知症のリスクの一つです。

葉酸は、ホモシステインをメチオニンに代謝し、ホモシステイン血症を改善することから、

葉酸の十分な摂取が、認知症のリスク低減低減/予防に有用です。


多目的コホート研究では、日本人の葉酸の摂取源の一つとして緑茶が示されています。
(ただし、ペットボトル飲料は例外です。光により、葉酸が分解されるため、ペットボトルの茶飲料は、葉酸の安定した供給源とはいえません。)

葉酸は、悪玉のアミノ酸であるホモシステイン値を抑制することで、動脈硬化や脳萎縮の進行を抑える働きがあります。

葉酸の強化食品やサプリメントの摂取が、認知症や脳卒中を予防することもわかっています。

例えば、アメリカでは、20年以上も前の1998年に、葉酸の食品への添加を法律で義務付けました。

その結果、翌年から脳卒中の死亡率が減少しています。

また、2000年に比べて、2012年の時点で、認知症の有病率が24%も減少しています。

これらの効果を得るための葉酸摂取の基準は、1日当たり400&#13197;です。

なお、日本人の食事摂取基準では、貧血の予防のための推奨量になっており、
240&#13197;という低い値に設定されています。
(推奨値が低い値なので、葉酸は不足していないことになっています。)

しかし、アメリカやWHOでは、400&#13197;が推奨量として設定されており、食事からだけでは、日本人は摂取不足です。

認知症も増えています。

そこで、簡便で確実に葉酸を400&#13197;摂る方法として、葉酸サプリメントの利用をお勧めします。

もちろん、私自身もDHC葉酸サプリメントを毎日とっています


茨城県 境町

お茶特有のカテキンと葉酸のパワーが、これからの生き生きとした毎日を応援します!

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これまでのたくさんの研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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