サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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母子へのプロバイオティクス投与が小児のアトピー性皮膚炎リスク低減:メタ解析 [2019年11月16日(土)]
今月の皮膚科学の専門ジャーナル(電子版)に、母子へのプロバイオティクス投与による小児のアレルギー性疾患への有用性を検証した系統的レビュー/メタ解析が、オーストラリアのグループ(Royal Children's Hospital, Melbourne)から報告されていました。
(Australas J Dermatol. 2019 Nov 12.)

プロバイオティクスは、アレルギー性疾患のリスク低減や改善に有用です。
(ヨーグルトが花粉症に効く、などが知られています。)

ただし、どのような菌種(の組み合わせ)がどのような疾患に有用であり、かつ、効果発現のための投与期間はどのくらい必要か、などについては、まだ議論があります。

今後、各自の腸内フローラを調べて、各自の体質や病態にあったシンバイオティクスによるアプローチが広がってくると考えられます。


さて、今回の系統的レビュー/メタ解析では、

母親の妊娠中から授乳中に至るまで、母子のプロバイオティクス摂取による小児のアトピー性皮膚炎リスクへの作用が検証されました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて関連論文が検索され、
(MEDLINE, Embase, PubMed, Cochrane)


21報が系統的レビュー/メタ解析の対象となりました。


解析の結果、

まず、
菌種別のサブ解析によると、

特定の単一の菌種の投与では、

プロバイオティクスの混合した投与に比べて、

アトピー性皮膚炎リスクへの有用性は検出されませんでした。


今回の系統的レビュー/メタ解析では、

母親に対して、妊娠中から授乳中にかけて、

プロバイオティクスの混合(複数の菌種のプロバイオティクス)投与、
および乳児へのプロバイオティクス投与は、

アトピー性皮膚炎の高リスクの小児及び、
高リスクではない小児のいずれにおいても、

アトピー性皮膚炎の発症率を有意に低下させました。





DHCでは、次のような関連製品があります。

善玉菌ダイエット

プロバイオティクス、シンバイオティクスには免疫調節作用などもあります。

プロバイオティクス・シンバイオティクスが手術部位感染を予防:メタ解析



乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスは、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを改善し、免疫調節作用や生活習慣病予防効果を示します。



乳酸菌は、ベーシックなサプリメントとして利用が推奨されます。

様々な乳酸菌が製品化されていますので、自分にあった菌種を選ぶことが大切です。

具体的には、1ヶ月ほど試してみて、整腸作用も含めて体調をみるようにします。
(整腸作用は、乳酸菌の摂取後数日間の間に変化を感じると思います。もし、軟便あるいは下痢傾向になってしまうのであれば、他の菌種に変更します。

また、1-3ヶ月から数ヶ月間のサイクルで菌種をローテーションしてもいいでしょうし、複数の種類を同時にとることも大丈夫です。

ヨーグルトなどの発酵食品でもいいのですが、数百グラムを毎日食べるのは大変ですし、
確実に乳酸菌を摂るには、サプリメントの利用が手軽で続けやすいと思います。




プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。
最近の研究では、次の報告があります。




プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果:メタ解析



プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の予防効果:メタ解析




プロバイオティクス摂取による脂質代謝改善作用:メタ解析




腸内環境を整える減量方法:メタ解析


DHCでは、プロバイオティクスとして、


乳酸菌
(届くビフィズスEX 30日分【機能性表示食品】)



ビフィズス菌+オリゴ糖


生菌ケフィア



複合サプリメント(グッドスルー)


乳酸菌EC-12 30日分

5,000億個以上の乳酸菌で好調環境キープと元気な毎日を!


などを製品化しています。



また、プレバイオティクスとしては、


血糖ファイバー 30日分【機能性表示食品】

≪臨床試験済≫食後の血糖値が気になる方に。食後血糖のピーク値を抑える!



があります。



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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:56 | この記事のURL
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