サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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亜麻仁・フラックスシードによる抗炎症作用:メタ解析 [2019年11月21日(木)]
今月のサイトカイン研究の専門ジャーナルに、亜麻仁・フラックスシードによる抗炎症作用を示した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Cytokine. 2019 Nov 15;126:154922.)



オメガ3系必須脂肪酸には、

えごま油や亜麻仁油に含まれる植物性の脂質であるα-リノレン酸、

魚油に含まれるEPAやDHAがあります。


α-リノレン酸は、体内でEPA、DHAに変換されますが、その効率は非常に低く、臨床的には、オメガ3系脂肪酸として魚油であるEPAやDHAを摂るほうが有用性が高いと考えられます。


今回の系統的レビュー/メタ解析では、

成人において、亜麻仁・フラックスシード投与による血管の接着分子と炎症性サイトカインへの作用が検証されました。

具体的には、主要医学データベースを用いて、
(PubMed、Scopus、Web of Science、Google Scholar)

2019年5月までに収載された論文から、

亜麻仁フラックスシードを投与して、

CRP、IL-6、TNF-α、血管細胞接着タンパク質1(VCAM-1)、E-セレクチン、および細胞間接着分子1(ICAM-1)を調べたランダム化比較試験が検索されました。

2,520人の被験者を含む40報のRCTが解析の対象となりました。


メタ解析の結果、

まず、

亜麻仁の投与により、

CRP値の有意な低下
(WMD = -0.387 mg / L; 95%CI:-0.653、-0.121、p = 0.004)、

IL-6値の有意な低下、
(WMD = -0.154 pg / Ml ; 95%CI:-0.299、-0.010、p = 0.036)、

および
VCAM-1の有意な低下
(WMD = -22.809 ng / ml; 95%CI:-41.498、-4.120、p = 0.017)

が見出されました。

なお、
TNF-α
(WMD = -0.077 pg / mL; 95%CI:-0.317、0.163、p = 0.530)、

ICAM-1
(WMD = -8.610 ng / ml; 95%CI:-21.936、4.716、p = 0.205) 、

および
E-セレクチン(WMD = -1.427 ng / ml; 95%CI:-4.074、1.22、p = 0.291)。

では有意な変化は検出されませんでした。

以上、今回の系統的レビュー/メタ解析では、

亜麻仁・フラックスシードの摂取による接着因子関連指標の改善、炎症性サイトカイン類の抑制作用が示唆されます。




外来診療の際には、
ココナッツオイル、エゴマオイル、亜麻仁油など、いろいろな脂質について質問を受けます。

現時点のエビデンスを俯瞰するとき、

地中海食で利用されるオリーブオイルが最も有用です。


ココナッツオイルは、そこまでの有用性のデータはありませんし、

エゴマオイルや亜麻仁油は、植物性オメガ3であるαリノレン酸として特長的ですが、

臨床研究にしても疫学研究にしても、オリーブオイルほどのエビデンスはありません。



えごまや亜麻仁油ではなく魚油が脂質代謝を改善し炎症を抑制する



最近、日本でも、えごま油が、植物性オメガ3系脂肪酸を含む食用油として販売されています。

しかし、無駄に高価であり、かつ、エビデンスレベルは、抗炎症作用や抗アレルギー作用が予備的な研究で示されている程度です。

EPAやDHAについては、はるかに多くのエビデンスが構築されており、青魚の摂取やサプリメントの利用によって摂ることができます。

また、調理オイルとしては、
えごま油や亜麻仁油よりも、
エクストラバージンオリーブオイルの有用性が確立しています。



近年の研究では、
単なるオリーブオイルではなく、
オリーブ由来のポリフェノールが豊富なエクストラバージンオリーブオイルのほうが、優れた機能性を有することが分かってきました。


ただし、日本では、JAS基準のオリーブオイルが出回っており、エクストラバージンオリーブオイルの品質が国際基準と比べて、高くありません。


エクストラバージンオリーブオイルの基準は、
IOC(国際オリーブ協会)では酸度0.8%以下、
JASの基準では酸度が2%未満です。


DHCのエクストラバージンオリーブオイルは、
酸度はわずか0.2%以下となっています。





地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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