サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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チョコレートを食べる回数が多いほど体重が少ない [2012年03月31日(土)]
今週の内科学の専門ジャーナルに、チョコレートの摂取回数が多いと、BMI(体格指数)が小さい、というデータが、米国のグループ(University of California, San Diego)から報告されていました。
(Arch Intern Med. 2012 Mar 26;172(6):519-21.)




チョコレートには、カカオポリフェノールが含まれており、ポリフェノールの抗酸化作用を介した機能性が注目されています。


例えば、複数の臨床試験やメタ解析によって、高血圧改善作用が示されています。


ただし、健康増進・疾病予防という目的では、カカオの含有量が多いダークチョコレートの摂取がポイントです。


ちなみに、ホワイトチョコレートにはカカオポリフェノールは含まれていません。



さて、今回の研究では、チョコレートの摂取と、体重(BMI)との関連について調べられました。



具体的には、

スタチン剤の非心臓性効果に関する臨床試験に登録した被験者1,018名を対象に、

チョコレートの摂取回数や摂取量などの食事調査とBMIとの相関が解析されています。




被験者のうち、1,017名が、「1週間に何回チョコレートを食べますか」という質問に回答し、

972名においてBMIが計算され、

975名で食事調査票(Fred Hutchinson Food Frequency Questionnaire)による評価が行われました。



解析の結果、

摂取エネルギー・カロリーでの補正の有無、

飽和脂肪酸の摂取量、

果物や野菜の摂取量、

といった交絡因子と、

チョコレート消費との間に相関は認められていません。




一方、
飽和脂肪酸の摂取は、チョコレートの消費および高いBMIと相関が見出されています。



チョコレートの消費については、

摂取量と摂取回数が調べられており、

また、

気分感情についての指標(CES-D)も調べられました。





チョコレートの消費と、BMIとの関連が解析され、

まず、被験者は、平均2.0回/週、チョコレートを摂取していました。


また、身体活動は、平均3.6回/週でした。



チョコレートの摂取回数は、

消費カロリーおよび飽和脂肪酸の摂取と有意に相関しています。



チョコレートの摂取回数は、身体活動との関連性は示されませんでしたが、

低いBMIと有意に相関を認めたということです。




この相関は、
年齢や性別、摂取カロリー、摂取飽和脂肪酸、CES-Dスコア
といった指標による補正の有無でも変化なく、認められています。





なお、低いBMIと有意な相関を示したのは、チョコレートの摂取回数であって、摂取量ではありません。




論文著者らは、
一般に、
チョコレートの摂取回数と、低いBMIとの正の相関は、カロリーベースからの推察では逆のように考えられる、
としています。



また、実際に、今回の研究でも、チョコレートの摂取量は、高いBMIや飽和脂肪酸の摂取量と正相関が認められていることから、チョコレート摂取による体重増加というケースも個別では想定されます。



そこで、論文書者らは、チョコレートの摂取と肥満やメタボリック症候群との関連については、介入試験による検証が必要と考察しています。






ということで、

今回のデータは、チョコレートを食べればやせる、という話ではなくて、

風が吹けば桶屋が儲かる、といった相関と思われます。




つまり、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールが減量の効果云々、というよりも、

例えば、ダークチョコレートの健康増進効果(高血圧改善作用や抗酸化作用など)が知られるにつれて、

健康的な生活習慣のひとつに、適量のダークチョコレートの摂取といった選択肢が考慮されるようになったことを反映しているかもしれません。


(あるいは特に因果関係のない、単なる相関なのかもしれませんが。)




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米国の軍人におけるサプリメントの利用状況 [2012年03月30日(金)]
今月の疫学研究の専門ジャーナル(電子版)に、米国の軍人におけるサプリメントの利用状況に関する調査が、米国のグループ(Naval Health Research Center, San Diego)から報告されていました。
(Ann Epidemiol. 2012 Mar 23)



今回の研究では、米国の軍人におけるサプリメントの利用状況に関して、軍隊での経験別、性別、目的別の調査が行われています。



具体的には、2007年から2008年にかけて、106,698名を対象に、

サプリメントの利用、身体活動、軍隊の展開・(イラクやアフガニスタンでの)軍事行動といった因子が解析されました。

(Millennium Cohort Studyという研究の一環です。)



まず、

被験者全体の46.7%が、少なくとも1種類のサプリメントを摂取しており、

22.0%は、複数の種類のサプリメントを利用していることが明らかとなっています。


次に、

男性では、ボディビルディングを目的としたサプリメントをより利用する傾向が認められたのに対して、

女性では、減量を目的としたサプリメントの利用傾向が示されました。



また、
身体活動量の多い被験者や若年世代では、あらゆるタイプのサプリメントの利用が認められたということです。


その他、
男女を問わず、睡眠時間が5時間未満の被験者では、強壮目的のサプリメント(エナジーサプリメント)を利用する傾向が示されています。




以上のデータから、
米国の軍人の間では、さまざまなタイプのサプリメントが広く利用されていることが示唆されます。





日本の自衛隊員におけるサプリメントの利用状況が気になるところです。


(日本の研究では、一般の健常者、学生やアスリート、医療機関受診者、さまざまな疾患の有病者などを対象にしたサプリメントの利用状況が示されています。
ただ、現役の自衛隊の隊員を対象にしたサプリメント利用状況調査は見当たりませんでした。)







DHCでは体力維持・強壮目的のサプリメントとして、



醗酵黒セサミン+スタミナ


醗酵黒セサミン+ビューティ


複合サプリメント(体力満々)


エゾウコギ


などを製品化しています。


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プロバイオティクスによる小児のアトピー性皮膚炎予防効果 [2012年03月29日(木)]
今月の疫学研究の専門ジャーナル(電子版)に、妊娠期および乳児期でのプロバイオティクス摂取による、小児のアトピー性皮膚炎予防効果を示したメタ解析が、フランスのグループから報告されていました。
(Epidemiology. 2012 Mar 21. )




これまでの研究によって、乳酸菌やビフィズス菌といったプロバイオティクスは、アレルギー性疾患の予防や症状の改善に有用であることが示唆されています。




今回の研究では、

妊娠期の妊婦、あるいは乳幼児期の小児によるプロバイオティクスの摂取によって、

小児のアトピー性皮膚炎の予防効果・リスク低減効果が得られるかどうか、

メタ解析が行われました。






具体的には、2011年10月までのMedline, Embase, Cochrane Libraryといったデータベースを用いて、

乳幼児および小児におけるアトピー性皮膚炎(atopic dermatitis)およびIgE-associated atopic dermatitisの罹患率に関して、

偽薬対照と介入群との比較試験が検証されています。





14試験18報が抽出され、

それぞれの試験期間や両親の体質、介入の用量用法などが交絡因子として補正されました。




メタ解析の結果、

プロバイオティクスの利用によって、小児におけるアトピー性皮膚炎のリスクが21%低下した

ということです。

(RR = 0.79 [95% CI = 0.71-0.88])




また、IgE上昇を伴うアトピー性皮膚炎のリスクは、プロバイオティクスの利用によって20%低下しました。

(RR = 0.80 [95% CI = 0.66-0.96])




以上のデータから、

プロバイオティクスの摂取は、

妊娠期あるいは乳幼児期のいずれであっても、

また、摂取者が母親、小児、あるいは双方のいずれの場合でも、

小児におけるアトピー性皮膚炎の罹患リスクを抑制する、

ことが示唆されます。







DHCでは、プロバイオティクスとして、

ビフィズス菌+オリゴ糖


生菌ケフィア


複合サプリメント(グッドスルー)


植物性乳酸菌飲料


などを製品化しています。



また、プレバイオティクスとしては、

食物繊維

があります。


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αリポ酸とコエンザイムQ10による抗酸化作用 [2012年03月28日(水)]
今月の臨床栄養生化学の専門ジャーナルに、メタボリック症候群モデル実験系において、αリポ酸とコエンザイムQ10の投与による抗酸化作用を示した基礎研究が、トルコのグループから報告されていました。
(J Clin Biochem Nutr. 2012 Mar;50(2):145-51)



生活習慣病の病態には、酸化ストレスや慢性炎症の関与が知られており、抗酸化作用や抗炎症作用を有する機能性食品素材・サプリメントの役割が注目されています。



抗酸化作用を有するサプリメントの代表的な成分として、αリポ酸コエンザイムQ10があります。


いずれも、細胞内のミトコンドリア内で作用する機能性成分であり、アンチエイジング・抗加齢医学分野ですでに広く利用されています。



さて、今回の研究では、メタボリック症候群モデル動物において、αリポ酸とコエンザイムQ10のサプリメントによる血中酸化障害への影響が調べられました。



具体的には、果糖投与によるインスリン抵抗性誘導ラットを用いて、

・対照群

・標準食+10%果糖含有飲料負荷群

・αリポ酸投与群((100 mg/kg/day) i.p.)

・コエンザイムQ10投与群( (10 mg/kg/day) i.p.)

の4群に分けて、

5週間の介入が行われています。



指標として、血中のグルタチオン、ADMA(非対称型ジメチルアルギニン)、MDA、HOMAインスリン抵抗性、血中脂質が測定されました。


解析の結果、

まず、果糖負荷群では血中LDL、VLDL、総コレステロール値が増加し、HDL値が低下しました。

また、ADMAやMDA、グルタチオンも増加しています。


これに対して、αリポ酸あるいはコエンザイムQ10を投与した群では、これらの指標の増加が抑制されました。



作用機序として、αリポ酸およびコエンザイムQ10の抗酸化作用を介した働きが推察されます。



ただし、今回のプロトコールは、一般的な用法用量ではないため、今後、さらに適切な試験デザインによる臨床的意義の検証が期待されます。






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出講@統合医療PT(LDP) [2012年03月27日(火)]
本日、統合医療に関する会合にて出講してきました。



MOAの鈴木先生から出講の機会をいただき、

LDPに設置された「統合医療に関するプロジェクトチーム」において、

『全人的医療である統合医療の推進ために

--学術・臨床・政策における現状と課題--』

としてお話させていただきました。



統合医療の理念は、本来の医療のあるべき姿を示しており、
総論では賛成が得られると考えています。



(医学医療にはステークホルダーが多いので、各論ではさらに議論が必要ですし、工程表を示すことも重要です。)




統合医療推進に対して、国会決議などを行っていただきたいところです。


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ビタミンDが低いとメタボリック症候群のリスクが高まる [2012年03月26日(月)]
今月の臨床内分泌代謝学の専門ジャーナル(電子版)に、血中ビタミンD値が低いと、メタボリック症候群のリスクが高まる、という研究が、オーストラリアのグループから報告されていました。
(J Clin Endocrinol Metab. 2012 Mar 22. )



これまでの研究によって、血中ビタミンD値[25(OH)D] は、メタボリック症候群の罹患率と負の相関を示すことが知られています。

(つまり、血中ビタミンD値が低値であると、メタボリック症候群の有病率が高いという関係です。)


しかし、血中ビタミンD値が低いことによって、メタボリック症候群の発症リスクが高くなるのかどうか、まだ議論があります。



そこで、今回の研究では、血中ビタミンD値[25(OH)D] と、メタボリック症候群発症との関連が、前向きコホート研究によって検証されました。


具体的には、1999年から2000年において、25歳以上のオーストラリア人11,247 名を対象に、5年間のフォローアップが行われています。



6,537名がフォローアップされ、
メタボリック症候群の罹患率について、前後のデータが得られた、 4164名(平均年齢50歳、女性58%、ヨーロッパ系92%)が解析されました。


5年間のフォローアップ中、 528 例 (12.7%)がメタボリック症候群と診断されました。


試験開始時の 血中ビタミンD値[25(OH)D] 、年齢、性別、人種、季節、緯度、喫煙歴、2型糖尿病の家族歴、身体活動、教育、腎機能、ウエスト周囲径、試験開始時のメタボリック症候群の有無といった交絡因子で補正された結果、



5分位の最高群(≥34 ng/ml)に比べて、

最低群(<18 ng/ml)と下から2番目の群(18-23 ng/ml)では、

メタボリック症候群リスクが、

それぞれ41%増加、74%リスク増加

ということです。

[1.41 (1.02-1.95)、1.74 (1.28-2.37)]



また、

血中ビタミンD値[25(OH)D]は、5年後の

ウエスト周囲径(P < 0.001),

中性脂肪値(P < 0.01),

空腹時血糖値(P < 0.01),

HOMAインスリン抵抗性(P < 0.001)

と有意な負の相関が認められました。



なお、血糖値2時間値やHDLコレステロール、血圧とは有意な相関は示されていません。



以上のデータから、
オーストラリア人成人(主に白人)では、血中ビタミンD値が低値であると、メタボリック症候群の発症リスクが高まることが示唆されます。



今後、ビタミンDサプリメント投与によるメタボリック症候群予防効果の検証が期待される分野です。





ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。



近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000 IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。



日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。



DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。






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補完代替医療(CAM)の利用状況についてのレビュー [2012年03月25日(日)]
補完代替医療(CAM;complementary and alternative medicine)の利用状況に関する系統的レビュー論文が発表されていました。
(Ochsner J. 2012 Spring;12(1):45-56.)




この10数年の調査研究によって、一般人口における補完代替医療(CAM)の高い利用状況が報告されてきました。


一方、一部の療法については、医療関係者の間で、その有効性に関する議論が続いています。



さて、今回の研究では、一般人口および医療従事者におけるCAM利用状況を示した既報について、系統的レビューが行われました。


具体的には、 PubMed/Medline, PSYNDEX, PsycLitといったデータベースが検索されています。


解析の対象として条件に一致した16報が抽出され、

それぞれの研究におけるCAM利用率は、

5%〜74.8%

の間でした。




ドイツ語圏では、

ホメオパシーと鍼の利用率が有意に高くなっています。



あらゆる形式の祈祷(祈り)をCAMとしては除外した解析では、

・カイロプラクティック、

・ハーブ、

・マッサージ、

・ホメオパシー

といったCAMが最もよく用いられているという結果が示されました。


(なお、米国などにおけるCAM利用状況調査では、(自分あるいは他人の健康のための)祈りがCAMとして含まれていることがあり、最多の頻度となります。)



年齢や性別、教育水準は、CAM利用と相関が示されており、

中年期、

女性であること、

より教育水準が高いこと

が有意に相関しています。



また、CAM利用の目的は、腰痛やうつ病、睡眠障害、重症の頭痛や片頭痛、胃腸障害といった病態が上げられています。



一方、専攻学生別のCAMへの態度の調査では、

CAM療法士・施術者への相談を行うとする学生の割合は、

医学部の学生が10%と最も少なく、

看護学生は44.7%、

薬学学生は18.2%、

ということでした。




なお、今回のレビューでは、
1990年から2006年の間に世界各国で報告されたCAM利用状況調査が対象となり解析されています。





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大豆イソフラボンによる更年期症状改善作用 [2012年03月24日(土)]
今月の更年期研究の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボンによる更年期関連症状の改善作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が、米国等のグループから報告されていました。
(Menopause. 2012 Mar 19.)


大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。





今回の解析では、大豆イソフラボン(抽出あるいは生合成)による、更年期あるいは閉経後のほてりに対する作用が検証されています。


具体的には、2010年12月14日までのPubMedやコクランなどから、二重盲検ランダム化比較試験が検索され、専門家によって、ほてりの頻度と重症度に関する有効性のレビューが行われました。


277報が抽出され、
19報20試験が、系統的レビューの対象となりました。

(ほてりの頻度は13報、重症度は10報、総合スコアは3報)


また、17報がメタ解析の対象になっています。

(大豆イソフラボンによるほてりの頻度13報、重症度9報)



メタ解析の結果、

6週間から12カ月間の大豆イソフラボン(平均54r、アグリコン換算)の投与によって、

ほてりの頻度が、偽薬群に比べて、20.6%減少したということです。

(95% CI, -28.38 to -12.86; P < 0.00001)


また、重症度も、偽薬群に比べて、大豆イソフラボン投与群では、26.2% の有意な減少が認められました。

(95% CI: -42.23 to -10.15, P = 0.001)


さらに用量の解析では、

主要な大豆イソフラボンであるゲニステインの含有量が18.8 mg以上の場合には、それより低い用量での介入に比べて、2倍の有効性が示唆されています。




以上のデータから、

大豆イソフラボンサプリメントの投与による、更年期関連症状の改善作用(ほてりの頻度の有意な減少、重症度の有意な減少)が示唆されます。





DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。





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赤ワインによる脂質代謝への作用 [2012年03月23日(金)]
分子栄養学の専門ジャーナルに、心筋梗塞後の患者において、赤ワインの摂取による脂質代謝への影響を調べた予備的な臨床研究が、フランスのグループ(Universite
de Bourgogne)から報告されていました。
Mol Nutr Food Res. 2012 Feb;56(2):345-51.)




赤ワインによる心臓病予防作用は、フレンチパラドックスとして知られており、赤ワインポリフェノールを介した抗酸化作用による動脈硬化抑制作用と考えられています。


さて、今回の研究では、心筋梗塞後の患者において、赤ワインによる脂質代謝や抗酸化能への影響が検証されました。

(赤ワインによる2次予防効果の検証になります。)


具体的には、

2週間の介入試験として、心筋梗塞後の再適応期間に入院中の患者を対象に、

地中海食をベースにした西洋治療(Western prudent)食を投与し、

2群に分けて、

1日あたり250mLの赤ワイン投与群と、水投与の対照群が比較されています。



身体的および臨床的、血清生化学的評価が、試験開始時と14日後の終了時に行われました。



解析の結果、(今回のような低用量の)赤ワインの摂取は、血清脂質代謝に好影響を与えたということです。

(総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下、赤血球膜の流動性改善、抗酸化状態の改善など。)



以上のデータから、適切な量の赤ワインの摂取は、地中海食をベースにした治療食を併用することで、虚血性心疾患後の患者における脂質代謝および抗酸化状態を改善することが示唆されます。




今回の研究では、心血管イベントをアウトカムとしていないので、2次予防効果の厳密な検証ではなく、サロゲートマーカーの解析になっていますが、興味深いと思われます。



心筋梗塞後に入院中の患者を被験者として、赤ワインを飲んでもらうような研究は、日本では認められそうにないので、ワイン生産国(今回はフランス)の大学で行われた研究を追試することは、日本では容易ではないように感じられます。





DHCでは、ワインも取り扱っております。


(注意:
未成年の飲酒は禁止されています。
妊婦の飲酒は胎児に悪影響を及ぼすため、妊娠を考えている場合や妊娠の可能性がある場合には飲酒は控えましょう。
一般成人でも、適量を超える飲酒は有害です。
また、医薬品服用時には相互作用を生じることがあります。)




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ビタミンDサプリメントによる血中濃度の変化 [2012年03月22日(木)]
今週の内科学の専門ジャーナルに、ビタミンDサプリメントの用量依存性について検証した臨床研究が、米国のグループ(University of
Nebraska Medical Center)から報告されていました。
(Ann Intern Med. 2012 Mar 20;156(6):425-37.)



一般に、生体でのビタミンD値を反映する指標として、臨床的には、血中25-ヒドロキシビタミンD値(25-[OH]D値)が用いられています。


今回の研究では、ビタミンD不足(25-[OH]D値が50nmol/L未満と定義)の白人女性において、ビタミンD3サプリメントの経口投与の際の用量依存性が調べられました。


具体的には、健康な閉経後白人女性163名を対象に、2007年の冬から2008年の春にかけて、1年間のフォローアップが行われています。


被験者は、

偽薬投与群、あるいは、

ビタミンD3サプリメント投与(1日あたりの用量は400, 800, 1600, 2400, 3200, 4000, あるいは4800 IU)

のいずれかに分けられ、

さらに、カルシウムサプリメントが、1日あたりのカルシウム摂取量が、1200-1400mgになるように調整して投与されました。



主アウトカムは、6ヶ月と12ヶ月時点での、血中 25-(OH)Dと副甲状腺ホルモン値です。


解析の結果、

まず、投与開始の時点では、

25-(OH)D値は、39 nmol/Lでした。



用量依存性は曲線で認められ、
1日あたり3,200 IU以上のビタミンD3サプリメント投与群では、約 112 nmol/L程度でプラトーとなっています。


1日あたり800 IUのビタミンD3サプリメント投与で、 25-(OH)D値は50 nmol/L 以上となり、RDA基準での不足は改善されました。


一方、1日あたり600 IUの用量では個人差が認められたものの、一部ではRDAに到達しうるとされています。


BMIが25未満の普通体重の被験者に比べて、

BMIが30以上の肥満の被験者では、 17.8 nmol/L低い値でした。


副甲状腺ホルモンは、12ヶ月の時点で、ビタミンD3サプリメントの用量が多くなるにしたがって、低下しました(P = 0.012)。



なお、用量に無関係に、高カルシウム血症は被験者の 2.8% 〜9.0%、高カルシウム尿症は 12.0% 〜33.0%に見出されたということです。





以上のデータから、1日あたり800 IUのビタミンD3サプリメントの投与は、97.5%の女性で、25-(OH)D値を指標にした際の推奨量であるRDAを満たすことが推察されます。




ただし、このデータは、閉経後の白人女性で、ビタミンDが低値の人を対象にしていますので、日本人での用量依存性については検証が必要と思われます。





ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。



近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000 IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。



日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。



DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。




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アントシアニンの豊富な果物の摂取が2型糖尿病のリスクを低下させる [2012年03月21日(水)]
臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、アントシアニンの豊富な果物の摂取によって、2型糖尿病のリスクが低下するという研究が、米国のグループ(Harvard School of Public Health)から報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2012 Feb 22.)



これまでの研究によって、植物性食品に含まれるファイトケミカル類では、インスリン抵抗性を改善する作用が示唆されます。


ファイトケミカル/ポリフェノールは、数千種類以上があり、主にカロテノイド系ファイトケミカルと、フラボノイド系ファイトケミカルに分類されます。



さて、今回の研究では、食事由来の主なフラボノイド(フラボノール、フラボン、フラバノン、フラバン-3-オール、アントシアニン)と、2型糖尿病リスクとの関連が調べられています。


具体的には、女性70,359名(NHS)+89,201名(NHS II)、男性41,334名が対象となり、

3,645,585患者-年のデータが解析されました。

(女性はNHS; 1984-2008とNHS II;1991-2007、男性はHealth Professionals Follow-Up Study (1986-2006)の対象者で、かつ、開始時に、糖尿病や心血管疾患、がんに罹患していない人たちです。)



2型糖尿病が、12,611例見出されました。



解析の結果、アントシアニン類の摂取が多いと、2型糖尿病のリスクが有意に低いという相関が見出されたということです。


3つのコホート試験で、交絡因子で補正後、

5分位の最高群は、最低群に比べて、

2型糖尿病のリスクが15%低下しています。

(0.85; 95% CI: 0.80, 0.91; P-trend < 0.001)


アントシアニンの豊富な食品群では、

特にブルーベリーの摂取が、有意なリスク低下を示しました。

(1ヶ月に一皿未満の摂取に比べて、1週間に2皿以上の摂取で23%のリスク低下。)

(95% CI: 0.68, 0.87; P-trend < 0.001)



また、リンゴ/ナシの摂取でも、有意なリスク低下が見出されています。

(1ヶ月に1皿未満の摂取群に比べて、1週間に5皿以上の摂取で23%のリスク低下。)

(95% CI: 0.65, 0.83; P-trend < 0.001)



なお、フラボノイド総摂取量およびその他のフラボノイド類については、糖尿病リスクとの有意な相関は見出されていません。




以上のデータから、
アントシアニンの豊富な果物の摂取による2型糖尿病リスク低下作用が示唆されます。




DHCでは、ブルーベリーポリフェノールを製品化しています。





一般に、果物には、ファイトケミカル・ポリフェノールが豊富に含まれており、それらの抗酸化作用や抗炎症作用を介した健康保持・疾病予防効果が期待されています。


一方、果物には糖質の1種である果糖(フルクトース)が含まれており、糖分の摂取が多くなることで、肥満やメタボリック症候群、糖尿病といった生活習慣病のリスクになるという議論もあります。


最近の研究では、

果糖は太りやすいわけではない

というデータも示されています。



といってもやはり、果糖の摂りすぎには注意が必要でしょう。




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7つの健康習慣が全死亡率と心臓病死を低下させる [2012年03月20日(火)]
今週の米国医師会ジャーナルに、米国心臓協会が提唱する7つの健康習慣を満たすほど、全死亡率および心臓病による死亡率が低下する、という研究が、米国のグループ(Harvard School of Public Health)から報告されていました。
(JAMA. 2012 Mar 16.)




米国心臓協会(AHA, American Heart Association)は、心筋梗塞や狭心症など虚血性心疾患の予防のために、7つの健康習慣を提唱しています。


具体的には、

・たばこを吸わない

・身体活動(運動)を行う

・血圧を正常に保つ

・血糖値を正常に保つ

・コレステロール値を正常に保つ

・体重を適正に保つ

・適切な食習慣を保つ

の7つの習慣です。


(ごく当たり前のことではありますが、継続して行うことは容易ではないかもしれません。)


さて、今回の研究では、心血管の健康習慣と、全死亡率および心臓死亡率との関連が調べられています。


具体的には、1988-1994年、1999-2004年、2005-2010年の全国健康栄養調査(NHANES)から、20歳以上の米国成人44 959名を対象に、主アウトカムである全死亡率、心臓死および虚血性心疾患による死亡に関して、解析が行われました。


その結果、

まず、7つの健康習慣すべてを順守できていた被験者の割合は、

1988-1994年;2.0% [95% CI, 1.5%-2.5%]

2005-2010年;1.2% [95% CI, 0.8%-1.9%]

でした。




平均14.5年間のフォローアップ期間中、

死亡例2673例、

CVD例1085例、

虚血性心疾患死亡576例、

が見出されました。




被験者のうち、7つの健康習慣の1つ以下しか順守できていなかった人では、

全死亡率に関する1000患者年は、14.8 (95% CI, 13.2-16.5)

心血管疾患死亡率は6.5 (95% CI, 5.5-7.6)、

虚血性心疾患死亡は3.7 (95% CI, 2.8-4.5)

でした。

(年齢や性別などで補正後の値)




これに対して、6つ以上の習慣を守れていた人の1000患者年は、

全死亡率:5.4 (95% CI, 3.6-7.3)

心血管疾患死亡率:1.5 (95% CI, 0.5-2.5)

虚血性心疾患死亡:1.1 (95% CI, 0.7-2.0)

であり、それぞれ有意に低値が示されています。




1つ以下しか守れていなかった人に比べて、6つ以上守れていた人では、

全死亡率は51%リスク低下、

心血管疾患死亡率は76%リスク低下、

虚血性心疾患死亡率は70%リスク低下、

というデータが示されました。





以上のデータから、これらの疾患のリスク低下には、基本的な生活習慣の改善が有用と考えられます。




(ちなみに、米国では心臓病が死因の第1位です。

日本では、死因の1位はがん、2位が心臓病です。

米国では、喫煙対策を強力に推進し、がんの予防に注力した結果、数年前からがんによる死亡は減少に転じています。)





なお、適切な食生活を補うために、心血管疾患リスク低下に対しては、次のようなサプリメントも有用と考えられます。


抗酸化作用を介した心疾患の予防:コエンザイムQ10

脂質異常症(コレステロール血症)の改善:紅麹

動脈硬化予防:EPA



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クルクミンによる関節リウマチへの作用 [2012年03月19日(月)]
今月の生薬学の専門ジャーナル(電子版)に、クルクミンによる関節リウマチの症状改善作用を示した予備的な臨床研究が、インドのグループ(Nirmala Medical Centre)から報告されていました。
(Phytother Res. 2012 Mar 9.)




ウコンには、ファイトケミカルの1種、クルクミンが含まれており、機能性食品素材・サプリメント成分として広く利用されています。



クルクミン/ウコンは、日本では、飲酒時の肝臓保護というイメージですが、海外の臨床試験では、抗炎症作用、抗がん作用、認知症抑制など多彩な作用が示されています。





さて、今回の研究では、関節リウマチの症状に対するクルクミンの働きが検証されました


具体的には、活動性関節リウマチ患者45名を対象に、

・クルクミン(500mg)単独投与群、

・ジクロフェナクナトリウム (50&#8201;mg) 単独投与群;抗炎症剤

・両者の併用投与群

の3群に分けて、

主アウトカムとして Disease Activity Score (DAS) 28、

副アウトカムとして、ACRの関節スコアの減少

が測定されました。



解析の結果、

3群とも、DASスコアの有意な改善が認められました。



クルクミン投与群において、DASおよびACRスコアの改善率が最も大きかったということです。



このとき、クルクミン投与群では高い認容性が示されています。





以上のデータから、論文著者らは、関節リウマチに対するクルクミンの補完療法としての可能性を考察しています。




今後、さらに質の高い臨床試験による検証が期待されます。






ただし、関節リウマチは、抗リウマチ薬を中心とした医薬品による標準治療が最優先される疾患です。


(関節リウマチの治療では、サプリメントは補完的に用いられる可能性がある、というくらいです。

関節リウマチと診断されたら、医療機関での治療が優先されます。)





一方、関節疾患のうち、変形性膝関節症では、グルコサミンコンドロイチンボスウェリアといったサプリメント成分の有用性が示されています。





DHCのウコン製品では、高吸収タイプ・即効性のものがあります。


医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)でも、高吸収・高用量タイプのクルクミンを扱っています。




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ビタミンDサプリメントの利用は血圧を安定させる [2012年03月18日(日)]
今月の糖尿病研究の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンDサプリメントの利用と、血圧変動との関連を調べた臨床研究が、カナダのグループ(McGill University Health Centre)から報告されていました。
(Diabet Med. 2012 Mar 13.)



ビタミンD値と血圧との間には負の相関が示されています。

(つまり、血中ビタミンD値が低いと、血圧が高くなるという関係です。)


(カナダのように)緯度の高い地域では、皮膚でのビタミンD合成についての季節変動が大きく、冬季には血中ビタミンD値が低下します。

(日本人でも同様の研究が知られています。)



血中ビタミンD値は、皮膚で合成されたビタミンD、および、食事やサプリメントで経口摂取されたビタミンDを反映します。



ビタミンDサプリメントを利用することで、ビタミンDの季節的な変動が抑制され、血圧の変動にも影響することが推察されます。



そこで、今回の研究では、皮膚でのビタミンD合成のための太陽光(紫外線)暴露の不足に対して、食事由来のビタミンD摂取が信頼できる代替の供給源となるかどうか、血圧の変動と、太陽光暴露の高低との視点から解析が行われました。




具体的には、2型糖尿病患者174名を対象に、食事由来のビタミンD摂取量、ビタミンDサプリメント摂取、血圧、体組成が、1年間、各季節において測定されています。



線形回帰分析により、太陽光暴露の高低、収縮期血圧と、ビタミンDの食事因子、サプリメントといった関連が検証されました。


年齢や性別、BMI、喫煙・飲酒、身体活動、降圧剤の服用、栄養摂取状況などで補正後の解析によると、

まず、
食事からのビタミンDの摂取は、年間を通じて十分ではなく、また、血圧との関連は認められませんでした。



次に、サプリメントの利用の有無による解析では、

サプリメント非利用者群に比べて、サプリメント利用者群では、太陽光暴露が少ない季節において、収縮期血圧が5.1mmHg (95% CI 0.5-9.7) 低いことが見出されています。


(つまり、太陽光暴露が少ない=皮膚のでビタミンD合成が少ない=高血圧のリスク、という関連に対して、サプリメントの利用が予防的に作用することが示唆されます。)



収縮期血圧は、サプリメントの利用群では、太陽光暴露の高低(季節による差)に大きく影響されることなく、比較的一定でした。

(太陽光の少ない時期:135.2&#8195;±&#8195;2.6&#8195;mmHg、および多い時期:134.2&#8195;±&#8195;2.5&#8195;mmHg)



一方、サプリメント非利用群では、 季節による差が大きくなっていました。

(少ない時期:140.2&#8195;±&#8195;2.7&#8195;mmHg、多い時期: 130.5&#8195;±&#8195;2.5&#8195;mmHg)




以上のデータから、年間を通じたビタミンDサプリメントの利用は、安定した供給源となり、2型糖尿病患者における収縮期血圧のコントロールに有用であることが示唆されます。






ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。



近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。



また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。



(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000 IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。



日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。





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白米の摂取は2型糖尿病のリスクを高める [2012年03月17日(土)]
今週の英国医学ジャーナルに、白米の摂取と2型糖尿病リスクとの関連を調べたレビューが、米国のグループ(Harvard School of Public Health)から報告されていました。
(BMJ. 2012 Mar 15;344:e1454.)



白米は、玄米に比べて、食後の血糖値を上昇させやすく、糖尿病のリスクを高めると考えられています。


同じ炭水化物でも、消化吸収されやすい単純炭水化物よりも、食後過血糖を生じにくい、低GI・低GLの複合炭水化物の摂取が推奨されます。


さて、今回の研究では、白米の摂取と、2型糖尿病リスクとの関連について、前向きコホート研究のメタ解析により用量依存性が検証されました。



具体的には、2012年1月までに発表された論文が検索され、
4報、7つの前向きコホート研究が解析の対象となっています。


アジア人(日本人と中国人)と白人の合計 352,384名が、4〜22年間フォローアップされ、
13,284 名の2型糖尿病患者が見出されました。


アジア人は、白人に比べて、白米の摂取量が有意に多く(平均摂取量はアジア人では3-4サービング/日、白人は1-2サービング/日)なっています。



アジア人では、白米の摂取量が最多の群では、最小の群に比べて、2型糖尿病リスクが55%高くなっていました。

(RR;1.55, 95%CI:1.20 to 2.01)



一方、白人では、白米の摂取量が最多の群では、最小の群に比べて、2型糖尿病リスクが12%高くなっていました。

(RR; 1.12, 95%CI:0.94 to 1.33)




被験者全体を対象に、用量反応性を調べたところ、白米の摂取が1日あたり1サービング増えるごとに、2型糖尿病リスクが11%高くなる、という関連が見いだされました。

(RR;1.11 (1.08 to 1.14) (P for linear trend<0.001))





以上のデータから、

日本人や中国人といったアジア人種では、

白米の摂取量が多くなるほど、2型糖尿病のリスクが高くなるという相関が示唆されます。










いまだに日本では、糖尿病の食事療法は、カロリー計算を中心に行われています。



摂取カロリー(エネルギー)を減らすには、脂質を減らして、炭水化物やタンパク質を相対的に増やすことで、調整できます。


(一グラムあたりのカロリー数は、脂肪が9 kcalに対して、炭水化物とタンパク質はどちらも4 kcalです。)



しかし、炭水化物の量だけではなく、質に注意しないと、摂取カロリーは抑えられているのに、食後過血糖を生じて、糖尿病のコントロールがよくない、ということになりかねません。


例えば、あぶらものの摂取を控えているのに、白いご飯やうどん、パスタといった単純炭水化物を摂取して、食後過血糖を生じている糖尿病予備軍や2型糖尿病の人がたくさんいます。


(病院にとっては、こまめな食事指導をしても収益にならないため、医薬品を処方するほうがいい、というシステムになっています。)



最近になってやっと糖質制限食が選択肢の一つとして認められつつありますが、なかなか一般には浸透していないようです。


(DHC製品の低GI/GL食では、発芽玄米やDHC米こんにゃくがあります。)





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非ベジタリアンでの肉食制限による感情改善作用 [2012年03月16日(金)]
栄養学の専門ジャーナルに、非ベジタリアンでの肉食制限による感情プロフィール改善作用を示した予備的な臨床研究が、米国のグループ(Benedictine University)から報告されていました。
(Nutr J. 2012 Feb 14;11:9.)




ベジタリアンあるいはベジタリアン食の摂取が、生活習慣病の予防や改善に有用であるという臨床研究は数多く報告されています。




一方、獣肉類を摂取する非ベジタリアン食では、ベジタリアン食に比べて、炎症惹起に関与するアラキドン酸の摂取量が多く、気分障害リスクへの関与が想定されます。


また、魚類を摂取する場合には、EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸の摂取により、アラキドン酸によるネガティブな影響を抑える、という考えも可能です。



しかし、最近のベジタリアンのメンタルヘルスに関する研究によると、ベジタリアンでは、オメガ3系脂肪酸の摂取量が少ないにもかかわらず、気分・感情プロフィールは、非ベジタリアンよりも良好であることが示されます。

【ベジタリアン食は良好な気分・感情と相関】




そこで、今回の研究では、非ベジタリアンにおいて、獣肉類、家禽類、魚類の摂取を抑えることによる気分プロフィールへの影響が調べられました。


具体的には、非ベジタリアン39名を対象に、

・対照群:肉・家禽・魚を摂取する非ベジタリアン食群

・1週間に3−4回、魚類を摂取する群(肉と家禽は非摂取)

・ベジタリアン食群(肉・家禽・魚を非摂取)

の3群に分けて、

2週間の介入の前後で、気分・感情プロフィールが比較されています。


(Profile of Mood States questionnaire および Depression Anxiety and Stress Scalesにて評価。)



食事調査の結果、介入後のベジタリアン食群では、

EPA、DHA、アラキドン酸の摂取量が有意に減少し、

魚類摂取群では、EPAとDHAの摂取が増加したことが示されています。





次に、気分プロフィールのスコアの解析によると、

非ベジタリアン食摂取群と魚類摂取群では、変化は示されなかったのに対して、

ベジタリアン食摂取群では、2週間の介入後に、複数の気分関連スコアでの有意な改善が認められたということです。





以上のデータから、
肉類や魚類を摂取する非ベジタリアンにおいて、
ベジタリアン食を導入することによる気分プロフィールの改善作用が示唆されます。






一般に、動物性脂質に多い飽和脂肪酸、リノール酸などのオメガ6系不飽和脂肪酸は、炎症を惹起し、動脈硬化などを生じて、生活習慣病のリスクを高めます。



一方、EPAやDHA、α-リノレン酸などのオメガ3系必須脂肪酸は、摂取が推奨されます。


EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。




また、単価不飽和脂肪酸のオリーブオイルでは、エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイルに含まれるファイトケミカル・ポリフェノールによる抗酸化作用の有効性も示されています。






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Jリーグ@ジャパン・タイムズ [2012年03月15日(木)]
今日付の『ジャパン・タイムズ』(The Japan Times、March 15, 2012)の15面に、


Jリーグに関する記事があり、


DHCのロゴが入った写真が掲載されていました。





DHCは、J1のサガン鳥栖を協賛しています。








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共役リノール酸とPPARγ遺伝子多型の関係 [2012年03月14日(水)]
今月の遺伝栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、共役リノール酸(CLA)によるインスリン感受性への作用と、PPARγ遺伝子多型との関連を調べた臨床研究が、ドイツのグループから報告されていました。
(Genes Nutr. 2012 Mar 8.)




共役リノール酸(CLA、異性化リノール酸)は、体重減少効果を有する機能性食品成分としてサプリメントに利用されています。



近年、複数の臨床試験によって、共役リノール酸(CLA)摂取による体重減少・ダイエット効果が示されてきました。



CLAは、抗肥満作用の他、抗がん作用や動脈硬化抑制作用、免疫調節作用、抗糖尿病作用などさまざまな働きが知られています。




一方、CLAは、脂肪細胞の核内受容体型転写因子であるPPARγのリガンドであり、ヒトの代謝への作用において、PPARγの遺伝子多型による違いを生じる可能性が考えられます。




そこで、今回の研究では、CLAの異性体と、PPARγの多型(PPARγ2 Pro12Ala)との関連が調べられました。



具体的には、男性35名を対象に、4週間の介入試験(クロスオーバー法)として、

各遺伝子多型の被験者に、

・CLA(c9, t11異性体)、

・CLA(t10, c12異性体)、

・CLA(2種類の異性体の1:1)

・対照(リノール酸)

が投与されています。


アディポサイトカイン類、インスリン、血糖値、TGが、空腹時および標準食摂取後に測定されました。



解析の結果、
遺伝子多型にかかわりなく、食後のインスリン感受性は、CLA(c9, t11異性体)投与群とCLA(2種類の異性体の1:1)投与群において有意な改善(p = 0.025)が認められたということです。




一方、CLA(t10, c12異性体のみ)では感受性の低下が見出されました。


次に、
Ala12Ala多型の被験者では、CLA(t10, c12異性体のみ)投与によって、体重増加や食後インスリン値の上昇が示されています。



Pro12Pro多型の被験者では、t10, c12の投与によって、ウエスト周囲径の有意な減少(改善)が認められました。



その他、空腹時および食後のインスリン値、HOMA-IR、レプチン値において、介入後に変化が示されています。




今回のデータから、

CLA(c9, t11異性体)および市販のCLA(2種類の異性体の混合)のサプリメント投与は、

リノール酸(対照)やCLA(t10, c12異性体)の投与に比べて、


インスリン感受性の改善効果を示すと考えられます。










DHCでは、共役リノール酸を製品化しています。







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ビタミンKによる高齢女性での骨折予防効果 [2012年03月13日(火)]
今月の骨粗鬆症研究の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンKによる骨粗鬆症・骨折の1次予防効果について、費用対効果を検証した研究が、カナダのグループ(University of Toronto)から報告されていました。
(Osteoporos Int. 2012 Mar 8.)



ビタミンKは、カルシウムとともに作用し、骨の健康維持、骨折予防に効果があります。


ビタミンKは納豆に多く含まれており、日本の疫学調査では、納豆の消費量が多い東日本では、西日本に比べて、大腿骨頸部骨折リスクが低いことが示されています。



これまでの研究では、ビタミンK、ビタミンD3、カルシウムの適切な摂取は、閉経後の女性において、骨折リスクを低下させ、生存率を上げると考えられています。


今回の研究では、骨粗鬆症を有していない50歳の閉経後の女性において、ビタミンKの骨折に対する1次予防の作用について、費用対効果の検討も含めた効果が調べられました。



具体的には、

・サプリメント非投与群

・ビタミンD3(800 IU/day)+カルシウム(1,200 mg/day)

・ビタミンK2(45 mg/day)+ビタミンD3(800 IU/day)+カルシウム(1,200 mg/day)

の3群で比較が行われ、

さらに、ビタミンK2とビタミンK1(5 mg/day)も比較されました。







解析の結果、

ビタミンD3+カルシウムに加えてビタミンK2サプリメントを投与することで、

少なくとも1イベントの骨折リスクが25%低下し、

QALY(生活の質を考慮して調整した生存年)が0.7増加(改善)しました。



また、コストの低減効果も$8,956として示されており、

QALYを1年間延長させるコストは、$12,268でした。




なお、ビタミンK1サプリメントを利用した場合は、

骨折リスクは20%リスク低下、

0.4 QALYs (95% CrI -1.9; 1.4)、

コスト低減は$4,014、

ICERは$9,557/QALY

でした。






以上のデータから、閉経後の女性では、ビタミンK、ビタミンD3、カルシウムの利用による骨折リスク低下作用が、質調整生存年(QALY)の延長にも有用であることが示唆されます。






今後、日本での費用対効果の検証が期待される分野です。




もっとも、

ビタミンD3

ビタミンK

カルシウム/マグ

は、いずれも手ごろな価格のサプリメントです。




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スイカ抽出物による高血圧改善効果 [2012年03月12日(月)]
今月の高血圧研究の専門ジャーナル(電子版)に、スイカ抽出物投与による高血圧の改善効果を示した臨床研究が、米国のグループ(Florida State University)から報告されていました。
(Am J Hypertens. 2012 Mar 8)



高血圧症や動脈狭窄の指標であるABI(足関節・上腕血圧指数)や足関節血圧は、頸動脈反射波の増加と関連しており、動脈硬化合併症のリスクを示唆します。



(ABI検査とは. 足首と上腕の血圧比を測定し、血管の狭窄を示します。)




アミノ酸の1種であるL-シトルリンは、循環改善作用が示唆されており、血管機能の改善、高血圧予防を目的としたサプリメント成分として利用されています。



シトルリンは、スイカ抽出物に豊富に含まれます。)




経口摂取されたL-シトルリンは、L-アルギニンに変換され、血管内皮型NO合成に関与することが知られています。

また、これまでの研究では、L-アルギニンサプリメント投与によって、上腕動脈の血圧を低下させるという報告があります。


さらに、生合成あるいはスイカ由来のL-シトルリンやL-アルギニンの経口投与によって、上腕動脈の血圧、大動脈圧、大動脈AIxの低下(改善)作用も知られています。





さて、今回の研究では、スイカ抽出物によるankle BPおよびcAIx(carotid AIx)への作用が調べられました。


具体的には、

高血圧前症あるいはステージ1高血圧症患者(153 ± 4 mm Hg)の14名(男性3名、女性11名、平均年齢58歳)を対象に、

・スイカ抽出物サプリメント投与群(L-citrulline/L-arginine, 6 g/日)、

あるいは

・偽薬投与群の

いずれかに分けて、

6週間の介入試験がクロスオーバー法(2週間のwash-out)にて行われ、

足関節と上腕動脈における収縮期、拡張期、平均血圧、cAIx、ABI、心拍数が、仰臥位にて測定されています。




解析の結果、

スイカ抽出物サプリメント投与群では、偽薬群に比べて、介入後に、

足関節と上腕動脈の

収縮期血圧:-11.5 ± 3.8 and -15.1 ± 2.8 mm Hg

拡張期血圧:-7.8 ± 2.3 and -7.6 ± 1.8 mm Hg

平均血圧:-9.8 ± 2.6 and -7.3 ± 1.8 mm Hg

はそれぞれ有意に低下し(P < 0.05)、

cAIx (-8.8 ± 2.6 %)も有意な低下(P < 0.05)を認めました。



なお、ABIや心拍数には有意な変化は示されませんでした(P > 0.05)。





以上のデータから、L-シトルリン含有スイカ抽出部投与による高血圧前症や軽症高血圧症の改善作用が示唆されます。





L-シトルリンは、循環改善を目的としたサプリメントとして製品化されている他、血行改善という視点から強壮系の機能性食品にも含まれています。


(数年前に、L-シトルリンがサプリメントの成分として認められたとき、「スイカ抽出物がEDに効果的」などといった見出しがありました。)








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