先日、肥満を研究テーマとする学会での発表を聞いていたとき、
「フォーミュラ食は、日本では2種類しかない」
という主旨の発言をしていた医師がいたので、少し驚いてしまいました。
これは、「医療機関向けに卸しているフォーミュラ食(置き換え食)は2種類」という意味なのですが、ちょっと誤解を招くような表現と感じました。
(もしかしたら、その発表者は、本当に2種類しかないと勘違いしていたのかもしれませんが。)
フォーミュラ食は、低カロリー・高タンパクをベースに、ビタミンミネラルを加えた置き換え食の一般名称ですので、国内では、多くの製品がみられます。
また、アメリカでは、スーパーで大きな一角を占めています。
もともとは、肥満に対する低カロリーの3食置き換え食として、入院時に施行されていました。
その後、1日1食から2食の置き換えであれば、外来通院で可能となり、
さらに、医薬品のような特別な成分が入っているわけではないため、
肥満やリバウンド予防に対する手軽なセルフケアとして用いることのできる製品が、市販されています。
(低カロリー・高タンパク食・低脂肪で、ビタミンやミネラルを含むというコンセンサスはあります。その上で、味や形状を各社が競って商品化しています。)
一般に、
医師は、製薬企業の医療情報担当者(MR)から医薬品に関する情報を得ます。
MRは各製薬企業の社員であるため、MRが提供する情報は、各メーカーの薬に関するエビデンスということになりますが、要するに自社の薬の宣伝です。
したがって、日常診療で多忙な医師にとっては、自分の専門分野については研鑽をつんでいるとしても、医薬品情報については、(特に専門外の医薬品については)、各社のMRからの情報に頼ってしまいがちです。
肥満外来を標榜する診療科も同様で、フォーミュラ食について、B to B(メーカーから医師へ)の販促がおこわます。
(医療機関向けのフォーミュラ食や医薬品は、最終的には消費者/患者が使うのですが、個別の宣伝は、B to Bとして医療関係者向けに行われます。)
その結果、
冒頭で紹介しましたように、
フォーミュラ食=医療機関で扱っている2製品、
と勘違いしてしまう医師が一部に存在してしまうのかもしれません。
ただし、これらの2製品は、病院への卸価格が1食あたり500円以上となり、それに病院のマージンが上乗せされますので、消費者/肥満患者への販売価格が1食あたり600円から1,000円位になってしまいます。
(なお、どこかが大きな利益を取っているというわけではなくて、単純に、コストや中間マージンを上乗せしていくとそのような値段になってしまうようです。)
1食あたり数百円から1,000円では、費用対効果/コストパフォーマンスがハードルとなり、病院の肥満外来で勧められても実際に購入する人は半数程度のようです。
前述のように、フォーミュラ食/置き換え食は、病院に卸されている2種類以外にもたくさんあります。
市場調査では、
DHCプロティンダイエットがメーカーシェア1位(※)となっており、
1食あたり200円台の価格で、
DHCプロティンダイエットシリーズ合計1億5000万食以上の実績(★)を有しています。
※ 富士経済「H・Bフーズマーケティング便覧2013 No.2」
・ダイエット部門 市場メーカーシェア(2011年実績)
・ダイエット部門 成分別カロリー調整食品メーカーシェア(2011年実績)
・ダイエット部門 シリーズサプリメントメーカーシェア(2011年実績)
★2006年10月12日〜2013年4月末日までのシリーズ総販売袋数
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