サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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大豆イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用 [2013年09月30日(月)]
泌尿器科学の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用を示したメタ解析が、オーストラリアのグループ(University of Melbourne)から報告されていました。
(BJU Int. 2013 Sep 5.)




これまでの基礎研究や疫学研究によって、

前立腺がんリスク低下作用を示す機能性食品成分が知られています。



代表的な成分に、トマトのファイトケミカルであるリコピン、大豆および大豆イソフラボンがあります。




大豆では、大豆タンパクによる脂質代謝改善作用、大豆イソフラボンによる女性ホルモン様作用や抗酸化作用を介した機能性などが知られています。




さて、今回の研究では、前立腺がんに対する大豆および大豆イソフラボンの安全性と有効性に関するメタ解析が行われました。



具体的には、

各種医学データベース(MEDLINE, EMBASE, AMED, CINAHL, Cochrane)から抽出されたランダム化比較試験を対象に、

・大豆あるいは大豆イソフラボンを、食事から、もしくはサプリメントとして摂取し、

・前立腺がんと診断された患者における2次予防(再発予防)、

・前立腺がん進行抑制/補完療法としての意義


が調べられています。



RCT8報が検出され、

6報は前立腺がん患者が被験者であり、

2報は前立腺がんリスク群が被験者となった研究でした。





メタ解析の結果、

前立腺がん高リスク群を対象にした2報では、

その後の大豆あるいは大豆イソフラボンの投与によって、

前立腺がん発症リスクが51%低下していたということです。

(RR = 0.49, 95%CI 0.26, 0.95)




ただし、投与量や投与期間は様々であり、被験者の数も少なく、RCT間での不均一性が見出されています。




なお、各群にて、PSA値や性ステロイドホルモン値(SHBG, testosterone, free testosterone, estradiol and DHT)に有意な差は示されていません。




以上のデータから、

大豆および大豆イソフラボン(食事あるいはサプリメント)による前立腺がんリスク低下作用が示唆されます。





前立腺がんリスク低下作用を示す代表的な機能性成分として、トマトのファイトケミカルであるリコピン、大豆および大豆イソフラボンがあります。


トマトには、カロテノイド系ファイトケミカルの1種であるリコピン(リコペン)が含まれています。


赤色色素のリコピンは、抗酸化作用や抗がん作用を有しており、疫学研究では、肺がんや前立腺がん、大腸がん、脳卒中のリスク低減効果が示されています。


DHCでは、


リコピン


DHC飲む野菜1日350


などを取り扱っています。



また、
DHCでは各種カロテノイドを含むマルチカロチンの他、リコピンルテインなどを製品化しています。




大豆では、大豆タンパクによる脂質代謝改善作用、大豆イソフラボンによる女性ホルモン様作用や抗酸化作用を介した機能性などが知られています。


また、大豆イソフラボンには抗酸化作用があり、
非喫煙者の女性では、
大豆食品の摂取と、肺がんリスクとの間に負の相関が見出されています。


大豆製品とがんとの関連について、次の研究があります。



乳がんサバイバーと大豆食品の摂取



大豆による肺がんリスク低下作用@女性




大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。



機能性食品素材を含むサプリメントでは、大豆イソフラボン含有食品が製品化されています。

(アグリコン型ではなくて)大豆食品に存在する化合物の形であるグリコシド型(配糖体型)の大豆イソフラボン類であれば、乳がんの予防だけではなくて、乳がんサバイバーの死亡率低下や再発予防にも補完的に利用できると考えられます。


(疫学研究のデータは、大豆サプリメントではなくて大豆食品であり、大豆サプリメントの効果については別途、臨床試験による検証が必要である、という批判があるかもしれません。ただ、乳がんサバイバーの方で、いつになるかわからない臨床試験の結果を待っていられない、という場合には、選択肢の一つとして、グリコシド型の大豆イソフラボンサプリメントがある、という話です。)





DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。



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葉酸サプリメントによる末期腎不全患者の死亡率低下効果 [2013年09月29日(日)]
腎臓病学の専門ジャーナル(電子版)に、葉酸サプリメントによる末期腎不全患者の死亡率低下効果を示した臨床研究が台湾のグループ(Taipei Medical University)から報告されていました。
(J Nephrol. 2013 Aug 21)



末期腎不全(End Stage Renal Disease:ESRD、末期腎臓病)患者では、心血管疾患による死亡率が高く、血中ホモシステイン値が高値であることが知られています。



葉酸サプリメントの投与によって、ホモシステイン値が低下し、動脈硬化性疾患のリスクが抑制されると考えられます。



しかし、多くの先行研究では、
葉酸投与による末期腎不全患者での死亡率低下は見出されていません。

これは、患者数が少なく、検出力不測が原因と考えられます。




そこで、今回の研究では、

台湾全国健康保険研究データベース(NHIRD)を用いて

症例対照研究として、

葉酸サプリメントによる末期腎不全患者の死亡率への影響が検証されました。



具体的には、

人工透析患者55,636名が対象となり、

ITT解析として、

葉酸サプリメント摂取群の患者17,000名と

対照群との比較が行われています。




各種の交絡因子で補正後、

平均3年間の観察期間中、

死亡率は35.5% (n = 6,030)でした。

(12.8/100観察人年)




全死亡率(観察人年)は、

葉酸サプリメント投与群では12.3/100、

対照群では13.4/100であり、


葉酸サプリメント投与群のほうが対照群に比べて、全死亡率が有意に低くなっています(p = 0.005)。





以上のデータから、

人工透析患者では、

葉酸サプリメント投与による心血管疾患リスク抑制を介した全死亡率低下作用が示唆されます。





葉酸はビタミンB群の一つです。



妊娠初期に不足すると、小児の発達障害を生じ神経管欠損症のリスクを高めることから、日本でも、妊娠中の葉酸サプリメントの利用が推奨されています。


(葉酸は、妊娠初期において重要ですので、妊娠がわかってから摂取するのではなく、妊娠を計画している時点で摂り始めるのがポイントです。)



成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。

また、大腸がん抑制など抗がん作用も知られています。





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がん患者における補完代替医療(CAM)利用状況@ドイツ [2013年09月28日(土)]
今月の小児血液腫瘍学の専門ジャーナル(電子版)に、がん患者における補完代替医療(CAM)の利用状況を調べた研究が、ドイツのグループ(Saarland University)から報告されていました。
(Pediatr Blood Cancer. 2013 Sep 13.)




先行研究では、

小児のがん患者では、補完代替医療(CAM、complementary and alternative medicine)が広く利用されていることが示されています。




今回の研究では、

小児と青少年のがん患者において、

CAMの利用者の割合、有害事象、背景因子などについて実態が調べられました。






具体的には、

497名のがん患者を対象に、過去1年間にわたる実態調査が行われています。



92%の457名から回答が得られました。

(16歳までの小児322名、16歳を超えた青少年135名)




解析の結果、

31%が、がんと診断された時からCAM利用を開始していました。




がんと診断される前からの利用者は41%でした。




CAMの中で利用者が多かった療法は、

ホメオパシー、

マッサージ、

アントロポゾフィー医学、

鍼、

バッチフラワー

でした。





CAM利用の主な理由は、


--標準治療に伴う副作用の軽減、


--免疫賦活のため、


--安定した身体機能の達成のため、


--治癒機能の亢進のため


です。






社会背景要因では、

CAMの利用と、


--両親の教育水準が高いこと、

--家族の収入が高いこと、


が相関していました。




CAM利用者の97%が、CAMの利用を推奨するとしています。


また、78%の利用者が、CAM利用について主治医に告げていました。


副作用の発現率は5%であり、いずれも軽度でした。




以上のデータから、

ドイツにおける小児がん患者では、CAMが補完療法として広く利用されていることが示唆されます。








がんにおけるCAM療法には、

・予防/リスク低減、

・治療

・標準治療の補完

・再発予防

といった意義がある一方、

標準治療との相互作用も想定されるため、開示・申告が必要です。






がんの標準治療に対する補完としては、キノコ系のサプリメントがよく知られています。

最近、コクランに霊芝のレビューが出ていました。
霊芝(レイシ)のがん治療における臨床的意義



また、クルクミンに関しては、標準治療に抵抗性の大腸がんやすい臓がんを対象に、
臨床試験第2相/第3相が進行中です。







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ビタミンD3サプリメントと血中25(OH)D値の関連@肥満者 [2013年09月27日(金)]
今月の内分泌学の専門ジャーナル(電子版)に、肥満者におけるビタミンD3サプリメント投与と血中ビタミンD値との関連を調べた臨床研究が、米国のグループ(University of Nebraska Medical Center)から報告されていました。
(J Clin Endocrinol Metab. 2013 Sep 13.)





ビタミンDには免疫調節作用や抗がん作用があることから、

アンチエイジング医学の分野では、ベーシックなサプリメントとして、一日あたり1,000 IUから2,000 IUのサプリメント摂取が推奨されています。





一般に、肥満者では、非肥満者に比べて、ビタミンDの必要量が2倍から3倍であり、ビタミンD欠乏になりやすいとされています。


しかし、肥満者におけるビタミンDサプリメントの用量依存性を検討した研究は多くはありません。



そこで、今回の研究では、

肥満者におけるビタミンD3サプリメントの漸増投与による血中ビタミンD値への影響が調べられました。




具体的には、

肥満者67名を対象に、

冬期の21週間に、

ビタミンD3を1日あたり1,000 IU, 5,000 IU, 10,000 IUの用量で投与が行われています。



血中25(OH)D値が投与前後で測定されました。




解析の結果、

21週後の時点で、

血中25(OH)D値の上昇幅は、

1,000 IU/日の群では12.4 (SD 9.7) ng/ml、

5,000 IU/日の群では27.8 (SD10.2) ng/mL、

10,000 IU/日の群では48.1(SD 19.6) ng/ml

でした。



計算上の定常増加幅は、それぞれ

20.6 (SD 17.1) ng/ml, 35.2 (SD 14.6) ng/ml, 51.3 (SD 22.0) ng/ml

でした。



この時、

高カルシウム尿症や高カルシウム血症は認められませんでした。




以上のデータから、

肥満者におけるビタミンD3サプリメント投与への反応は、用量依存的であり、



血中25(OH)D値を1 ng/ml増加させるのに対して、

体重1kgあたり2.5 IUのビタミンD3サプリメントの投与が相当すると推定されます。





近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。





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ルテインによる補体系への働き [2013年09月26日(木)]
科学誌に、ルテインサプリメントによる補体系への作用を調べた臨床研究が、オランダのグループから報告されていました。
(PLoS One. 2013 Aug 29;8(8):e73387.)




加齢黄斑変性症患者(AMD)は、高齢者における失明・視力障害の主な原因です。

発症には活性酸素による障害の関与が考えられています。


加齢黄斑変性症に対する予防効果が知られているサプリメントは、ルテインです。




ルテインは、経口摂取後に吸収され、目の網膜に集積し、有害なブルーライト(青色光)を吸収する抗酸化物質です。




先行研究では、

ルテインは、全身において抗酸化作用を示し、

ルテインの摂取によって、炎症関連マーカーであるCRP やsICAMが低下することが見出されています。




ただし、ルテインによる補体系への影響はあまり知られていません。




そこで、

今回の研究では、ルテインによる補体系への働きが調べられました。



具体的には、

加齢黄斑変性症の初期の患者72名を対象に、

・1日あたり10mgのルテイン投与群

あるいは

・偽薬投与群の2群について

1年間の介入試験が行われました。




血液検体は、0, 4, 8, 12ヶ月の時点でとられています。


ELISAによって、

補体因子D(CFD)活性化や補体(C5a, C3d)活性が測定されました。



まず、

ルテイン投与では、

血中CFD値が毎月0.11 &#181;g/mL低下したということです(p<0.001)。



投与前に比べて、12ヶ月後に、

2.3 &#181;g/mLから1.0 &#181;g/mLへ51%低下しました。




次に、

C5a値は、

ルテイン投与群において、

毎月0.063ng/mL有意に減少し(p<0.001)、


投与前の2.2ng/mLから、12ヶ月後には1.6ng/mLへと36%減少しました。


また、

C3d値は、

ルテイン投与群において、

毎月0.19&#181;g /mL有意に減少し(p=0.004)、



投与前の15.4&#181;g/mLから、12ヶ月後には14.4&#181;g /mLへと9%減少しました。




一方、

偽薬群では、

CFD値は毎月0.04 &#181;g/mL低下、

C5a とC3dには変化は見出されていません。




以上のデータから、

加齢黄斑変性症初期の患者に対するルテイン10mgの投与によって、

血中CFD, C5a, C3d値の低下を介して、

免疫調節作用や抗炎症作用を示すと考えられます。




今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。






目の健康維持、特に、加齢性黄斑変性症(AMD)の予防に対して、ルテインサプリメントの利用が推奨されます。



DHCでは、

各種カロテノイドを含むマルチカロチンの他、リコピンルテインなどを製品化しています。






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ピクノジェノールによる抗酸化作用@喫煙者 [2013年09月25日(水)]
ピクノジェノールによる喫煙者における酸化ストレス障害抑制作用を示した臨床研究が、イタリアのグループ(Chieti-Pescara University)から報告されていました。
(Minerva Med. 2013 Aug;104(4):439-46.)




ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。



フラボノイド類による抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果が示されており、生活習慣病の予防からアンチエイジング医学まで、広く利用されています。




さて、今回の研究では、低用量のピクノジェノール投与によって、健康上問題のない喫煙者における酸化ストレス障害への影響が調べられました。


具体的には、

喫煙者78名を対象に、

1日あたり50mgのピクノジェノールを8週間投与し、その後2週間の禁煙期間が設定されています。


また、別の喫煙者77名は、偽薬が投与されました。


血中の酸化代謝マーカー(d-ROM test)が測定され、抗酸化指標(BAP)も測定されました。




解析の結果、

まず、

投与前のBAP値とd-ROM値は、両群とも同程度でした。



次に、

ピクノジェノール投与群では、

酸化指標であるd-ROMが、投与2週間で

459.4±65 から342.2±56 Carr unitsへ、25.3%低下しました。



4、5、8週の時点におけるd-ROM値は、

偽薬群に比べて、

ピクノジェノール投与群において、有意に低値でした(P<0.05)。



ピクノジェノール8週間の投与終了後、8週から10週にかけて、

d-ROM 値は、288.4±32 から 381.3±39 Carr unitsへと上昇しています。




また、抗酸化指標のBAP値は、

ピクノジェノール群では、

投与前の1698±231 から8週間の投与後に2349±294 μMへと有意に増加し、

投与終了2週間後に2002±203 μMへと減少しました。



偽薬群では、特に有意な変化は示されていません。

(0週;1669±311, 8週;1673±229, 10週;1656±221 μM,)





以上のデータから、

1日あたり50mgのピクノジェノール投与によって、

喫煙者における抗酸化作用が示唆されます。




今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




DHCでは、安全性・有効性・経済性(費用対効果)に優れた
ピクノジェノール
を製品化しています。




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コーヒー摂取とアディポネクチン増加@日本人女性 [2013年09月24日(火)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、コーヒーの摂取とアディポネクチンの増加との相関を示した疫学研究が報告されていました。
(Nutrition. 2013 Sep 3.)



アディポネクチンは、抗動脈硬化作用を有する善玉アディポサイトカインの1種です。

(アディポネクチンが多いと、動脈硬化が抑制されます。)




最近の研究では、

魚油によるアディポネクチン増加

という報告があります。



さて、今回の研究では、

非白人人種の若年成人における食事摂取と、アディポネクチンとの関連が検証されました。



具体的には、

18歳から22歳の日本人の女子学生1,047名を対象に、

食事調査(主な栄養素の摂取割合、食材別の摂取調査)が行われ、

血中アディポネクチン値が測定されました。


交絡因子として、飲酒や喫煙、BMI、エネルギー摂取量、運動量などの補正が行われています。



解析の結果、

各栄養素およびGI値やGL値と、血中アディポネクチン値との間に有意な相関は認められませんでした。




食品の中では、唯一、コーヒーが、血中アディポネクチン値と有意に相関していました。




4分位の各群で、それぞれ、

12.4 (0.2), 12.4 (0.5), 12.5 (0.3), 13.2 (0.3) μg/mL

という値でした。

(P for trend = 0.04).






以上のデータから、

日本人の若年女性では、

コーヒーの摂取量が多いと、血中アディポネクチン値が高いという相関が示唆されます。



今後、因果関係や臨床的意義の検証が期待されます。








これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。



例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。




コーヒーにはファイトケミカルの1種であるクロロゲン酸が含まれており、抗酸化作用を介した生活習慣病予防効果が示唆されています。



(カフェイン以外のコーヒーの主要な成分として、フェルラ酸(ferulic acid)、カフェ酸(caffeic acid,)、クロロゲン酸(chlorogenic acid)が知られており、いずれも抗酸化作用を示します。これらの中ではクロロゲン酸が比較的多く存在します。)



ココアやチョコレートには、カカオポリフェノールが含まれており、ポリフェノールの抗酸化作用を介した機能性が注目されています。


これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。



例えば、次のような研究が知られています。



コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用



コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連



コーヒーの摂取による口腔咽頭がんリスク低下作用



チョコレートとコーヒーの摂取と肝機能の関係@HIV-HCV重複感染者



チョコレートの摂取と脳卒中リスクの低下:前向き研究とメタ解析



ダークチョコレートによる血管内皮機能改善作用



小児の血圧とダークチョコレート



ココアによる抗炎症作用@肥満症




健康増進・疾病予防という目的では、カカオの含有量が多いダークチョコレートの摂取がポイントです。

また、ココアパウダーを用いたココア飲料では、糖分の過剰摂取に注意が必要です。


チョコレートポリフェノール/フラボノイドによる高血圧改善効果は、メタ解析でも示されています。





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プロテイン利用のガイドライン@アメリカ軍 [2013年09月23日(月)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、プロテイン利用に関するアメリカ軍向けの声明(コンセンサスステートメント)が報告されていました。
(J Nutr. 2013 Sep 11)




アスリートや軍人など運動負荷が大きいライフスタイルでは、プロテイン(タンパク質)製品が広く利用されています。




今回のレポートでは、

プロテイン製品の有効性と安全性に関するレポートがまとめられています。



筋肉の量、強さ、パフォーマンスの維持のために、

軍人(warfighter)に対する推奨は、

1日あたり体重1kgあたり1.5グラムから2.0グラムとされています。




一方、

守備兵(garrison)などでは、1日あたり体重1kgあたり0.8グラムから1.5グラムとされました。




また、

1サービングあたり20グラムから25グラムのタンパク質、


あるいは

1食あたり体重1kgあたり0.25から0.30グラムのタンパク質
の利用が

強度の強い身体活動(軍隊トレーニングなど)の後に、推奨されています。







DHC製品では、DHCプロティンダイエット
が良質のたんぱく質ベースフォーミュラ食であり、

ビタミンやミネラルに加えて、コエンザイムQ10といったアンチエイジングのための機能性素材を含んでいます。



DHCでは関連成分を製品化しています。



BCAA



高タンパク質食



DHCホエイペプチドパウダー






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ベジタリアン食によるメタボリック症候群改善効果@台湾 [2013年09月22日(日)]
科学誌プロスワンに、ベジタリアン食によるメタボリック症候群の改善効果を示した研究が、台湾のグループ(Buddhist Tzuchi Medical Foundation)から報告されていました。
(PLoS One. 2013 Aug 9;8(8):e71799.)





ベジタリアンあるいはベジタリアン食の摂取が、生活習慣病の予防や改善に有用であるという臨床研究は数多く報告されています。




今回の研究では、

アジアの仏教徒でベジタリアン食のライフスタイルによるメタボリック症候群への影響が調べられました。



具体的には、

台湾の仏教病院での健康診断データから、

ベジタリアンの女性391名(80%がラクトオボベジタリアン)と、

非ベジタリアンの女性315名を対象に、

メタボリック症候群に関連する各種指標が測定されました。





解析の結果、

ベジタリアン群では、

BMIが低く、ウエスト周囲径が小さく、

総コレステロール値、LDL値が低いことが見出されました。



HDL値も低いことが示されましたが、

ベジタリアン群のほうが、

総コレステロール/HDL比、およびLDL/HDL比が低いことが認められています。







各種の交絡因子で補正後、

メタボリック症候群のリスクは、非ベジタリアン群に比べて、ベジタリアン群で有意に低く、

1年から11年間、ラクトオボベジタリアン群では54%リスク低下、
(OR]=&#8202;0.46, 95%C.I.:0.26-0.79)

11年以上のラクトオボベジタリアン群では57%リスク低下
(OR&#8202;=&#8202;0.43, 95%C.I.:0.23-0.76)

という相関が見出されています。




非糖尿病の被験者における
サブ解析では、

ベジタリアン群のほうが、非ベジタリアン群に比べて、

インスリン抵抗性が低いことも示されました。




以上のデータから、

アジアの仏教ベジタリアン食を実践している女性では、

メタボリック症候群のリスクが低いことが示唆されます。





DHCでは、良質の植物性食品として、
次のような関連製品を取り扱っています。



DHC発芽玄米



DHC発芽玄米麺



エクストラバージンオリーブオイル






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大豆イソフラボンによる放射線療法の補完作用@肺がん [2013年09月21日(土)]
今月の放射線腫瘍学の専門ジャーナル(電子版)に、肺がんに対する放射線療法において、大豆イソフラボンによる補完作用を示した基礎研究が、米国のグループ(Wayne State University School of Medicine)から報告されていました。
(Radiother Oncol. 2013 Sep 7.)




進行肺がん(非小細胞がん)に対する放射線療法では、(副作用として)放射線誘導性肺炎や線維化が問題となります。




大豆では、大豆タンパクによる脂質代謝改善作用、大豆イソフラボンによる女性ホルモン様作用や抗酸化作用を介した機能性などが知られています。




そこで、今回の研究では、

大豆イソフラボン併用による、肺がんに対する放射線療法の効果への影響が検証されました。




具体的には、

肺がんモデルとして、ヒトA549 NSCLC(ヒト肺胞基底上皮腺がん細胞)移植マウスを用いて、

10Gyの放射線照射を行い、

大豆イソフラボンの経口投与が併用されています。





治療効果は、腫瘍細胞および周囲組織の病理学的所見にて判断され、

肺炎や血管への障害も調べられています。




解析の結果、

放射線療法に大豆イソフラボン経口摂取を併用した群では、

それぞれの単独介入群に比べて、

腫瘍進展が有意に抑制されたということです。



非介入の対照群では、腫瘍の顕著な増大が示されています。



また、

大豆イソフラボン投与群では、

肺炎や肺繊維化の減少が認められ、

放射線による肺障害の有意な抑制効果が認められています。





以上のデータから、

肺がんに対する放射線療法において、

大豆イソフラボンの補完療法としての働きが示唆されます。




今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。





大豆製品とがんとの関連について、次の研究があります。



乳がんサバイバーと大豆食品の摂取



大豆による肺がんリスク低下作用@女性




大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。



機能性食品素材を含むサプリメントでは、大豆イソフラボン含有食品が製品化されています。

(アグリコン型ではなくて)大豆食品に存在する化合物の形であるグリコシド型(配糖体型)の大豆イソフラボン類であれば、乳がんの予防だけではなくて、乳がんサバイバーの死亡率低下や再発予防にも補完的に利用できると考えられます。


(疫学研究のデータは、大豆サプリメントではなくて大豆食品であり、大豆サプリメントの効果については別途、臨床試験による検証が必要である、という批判があるかもしれません。ただ、乳がんサバイバーの方で、いつになるかわからない臨床試験の結果を待っていられない、という場合には、選択肢の一つとして、グリコシド型の大豆イソフラボンサプリメントがある、という話です。)





DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。





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糖尿病患者の認知機能は糖尿病治療薬服用で低下し、カルシウムサプリメントで改善する [2013年09月20日(金)]
今月の糖尿病治療学の専門ジャーナル(電子版)に、糖尿病患者では、メトホルミン(ビグアナイド系経口糖尿病薬)の投与によって認知機構が低下し、カルシウムサプリメント利用によって認知機能低下が抑制される、という臨床研究が、オーストラリアのグループ(University of Melbourne)から報告されていました。
(Diabetes Care. 2013 Sep 5.)




メトホルミンは、ビグアナイド系経口糖尿病薬の1種であり、

2型糖尿病患者に対して、世界的に広く処方されています。





今回の研究では、

2型糖尿病患者において、

メトホルミンの服用、血中ビタミンB12値、カルシウムサプリメント利用、認知機能との関連が調べられました。




具体的には、

アルツハイマー病患者480名、

軽度認知機能障害(MCI)患者187名、

認知機能が正常な対照群687名が対象となっています。

(脳卒中患者や、アルツハイマー病以外の神経変性疾患患者は除外。)

(Primary Research in Memory (PRIME)クリニックスタディという研究の一環です。)






サブグループ解析として、

2型糖尿病患者104名、

耐糖能異常22名が対象となっています。




解析の結果、

まず、

糖尿病患者と予備軍(126名)では、

非糖尿病群(n = 1,228)と比べて

認知機能の低下(悪化)が顕著でした。

(51%悪化。[95% CI 1.03-2.21])




次に、

糖尿病患者の間では、

メトホルミン投与と認知機能悪化との間に有意な相関が見出されました。

(2.23 [1.05-4.75])




年齢や性別、教育水準、うつ病の履歴、血中ビタミンB12値、メトホルミン服用といった交絡因子で補正後、


カルシウムサプリメントを利用している糖尿病患者では、

認知機能が有意に優れている(保たれている)ことが見出されています。

(0.41 [0.19-0.92])




以上のデータから、

2型糖尿病患者では、

糖尿病治療薬の1種であるメトホルミン利用と認知機能低下が相関し、


カルシウムサプリメントの利用と認知機能の維持が相関することが示唆されます。



メトホルミン服用に伴うビタミンB12欠乏に対して、

ビタミンB12サプリメントおよびカルシウムサプリメントの利用が推奨されます。



今後、前向きの介入試験によるカルシウムサプリメントの補完療法としての臨床的意義の検討が期待されます。





ビタミンB群の投与による認知機能低下抑制効果を示した臨床研究が知られています。


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究



ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果



高用量のビタミンB群をDHCのサプリメントで摂るとすれば、
ベーシックサプリメントであるマルチビタミンに、
ビタミンBミックス葉酸を加えることができます。





DHCでは、

各種のカルシウムサプリメントも製品化しています。



カルシウム/マグ



カルシウム+CBP



カルシウム(コーラル)




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出講@ベジライフスタイリスト [2013年09月19日(木)]
本日、ベジライフスタイリスト運営事務局主催のセミナー(@渋谷区文化総合センター)
「健康的にべジライフ!はじめての栄養学講座」にて、


「健康情報とベジタリアンライフ

--最近のメディアで話題の食生活をベジタリアン食から考える--」

として

出講させていただきました。







DHCでは、良質の植物性食品として、
次のような関連製品を取り扱っています。



DHC発芽玄米



DHC発芽玄米麺



エクストラバージンオリーブオイル





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BCAA(分岐鎖アミノ酸)による糖尿病リスク低下効果@日本人 [2013年09月18日(水)]
今月の疫学研究の専門ジャーナル(電子版)に、BCAA(分岐鎖アミノ酸)による糖尿病リスク低下作用を示した研究が報告されていました。
Am J Epidemiol. 2013 Sep 5.)




分岐鎖アミノ酸(BCAA)とは、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類のアミノ酸です。



筋肉を構成する必須アミノ酸ではBCAAの割合が多く、BCAAが筋肉でのタンパク質分解を抑制すると考えられています。


また、BCAAは、筋肉内に蓄積され、運動時にはエネルギー源ともなります。



運動中や筋トレ時に摂取することで、効率的な筋力の増強が可能となり、かつ、疲労を抑制する作用があるために、アスリート向けの機能性アミノ酸として広く利用されています。



一方、BCAAの摂取と、インスリン感受性への影響はよく知られていません。



そこで、今回の研究では、

食事からのBCAAの摂取と、糖尿病リスクとの関連が調べられました。



具体的には、コホート研究(高山研究)として

高山市の住民13,525名を対象に、

1992に試験登録を行い、2002年におけるフォローアップデータが検証されています。




解析の結果、

まず、

女性では、

全タンパク質摂取量に占めるBCAAの割合が多いと、

糖尿病リスクが43%低下する、

という相関が見出されました。

(3分位で最高群と最低群の比較:0.57, 95% CI: 0.36, 0.90; P-trend = 0.02)



次に、

男性では、

ロイシンの摂取による糖尿病リスク低下傾向が見出されました。

(3分位で最高群は最低群に比べて、30%のリスク低下傾向:0.70, 95% CI: 0.48, 1.02; P-trend = 0.06)





以上のデータから、

食事由来の分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)の摂取量が多いと、糖尿病リスクの低下が期待されます。





一般には、各自の体格や運動量、トレーニングメニューに合わせて、BCAAやタンパク質を摂取することが大切です。




健康維持という目的であれば、サプリメントとしては1日あたり1グラムのBCAAが勧められます。

(DHCアミノ酸の1包に相当します。)



また、運動時には、1日あたり2グラムから4グラム程度を体格や運動量に合わせて摂取します。

(DHCアミノ酸の2包〜4包です。)




DHCでは関連成分を製品化しています。


BCAA



高タンパク質食



DHCホエイペプチドパウダー






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オメガ3系必須脂肪酸(EPA/DHA)による乳がん予防効果 [2013年09月17日(火)]
英国医学ジャーナルに、EPAやDHAなどオメガ3系必須脂肪酸の摂取量が多いと、乳がんリスクが低下するという関係を示したレビューが報告されていました。
(BMJ. 2013 Jun 27;346:f3706.)




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。




最近では、

オメガ3系脂肪酸による心臓病の二次予防効果@メタ解析

という研究が報告されました。




さて、今回のレビューでは、

オメガ3系必須脂肪酸あるいは魚類の摂取と、

乳がんリスクとの関連について検証されています。




具体的には、

前向きコホート研究を対象にしたメタ解析および系統的レビューとして、

医学論文データベース(PubMedとEmbase)から2012年12月までの論文が対象となりました。




26報から、
乳がん患者20,905名、

21コホート研究から883,585名の参加者が抽出され、


11報の乳がん患者13,323名、参加者687,770名について、
魚類の摂取が調べられ、


17報の乳がんイベント16,178例、参加者527,392名では、
オメガ3系必須脂肪酸の摂取量が調べられました。



また、12報の乳がんイベント14,284例、参加者405,592名では、
α-リノレン酸の摂取量が調べられています。




解析の結果、

魚類のオメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)の摂取量が多い群では、

少ない群に比べて、乳がんリスクが14%低いことがわかりました。



サブグループ解析では、

BMIで補正した研究よりも、補正を行っていない研究のほうが、

魚由来のオメガ3系必須脂肪酸の摂取と、乳がんリスク低下との間に顕著な負の相関が見出されています。

(補正した研究では10%のリスク低下傾向、補正していない研究では26%のリスク低下。)





また、用量依存性も示されており、

オメガ3系必須脂肪酸の摂取量が1日あたり0.1グラム増えるごとに、

あるいは、

1日あたりの摂取エネルギー比で0.1%増えるごとに、

乳がんリスクが5%低下する、

という関連が認められました。




なお、α-リノレン酸との関連は見出されていません。




以上のデータから、

魚由来オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)の摂取量が多いと、

乳がんリスクが低下すると考えられます。




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が知られています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。





臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。







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海藻由来フコイダンによる免疫調節作用 [2013年09月16日(月)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、インフルエンザ予防接種における、海藻由来フコイダンの免疫系への作用を調べた臨床研究が、日本のグループ(武庫川女子大学, 理研ビタミン)から報告されていました。
(J Nutr. 2013 Sep 4)





フコイダンは、モズクやワカメ、昆布などの海藻類に存在する多糖類です。


海藻のヌルヌルした成分の一つで、生活習慣病等に対する効果が報告されています。




高齢者では、インフルエンザワクチンの予防接種に対して、十分な免疫反応が得られないことがあります。



フコイダンは、免疫調節作用を有する機能性成分です。




そこで、今回の研究では、インフルエンザワクチン接種後の高齢者におけるメカブフコイダンの免疫機能への作用が調べられました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

60歳以上の被験者70名を対象に、


1日あたり300mgのメカブフコイダン投与群

あるいは

偽薬群の2群について、4週間の投与が行われ、


続いて、

季節性インフルエンザワクチンの接種が行われました。




ワクチン接種後5週間と20週間の時点で採血され、

抗体価とNK細胞活性が測定されました。




解析の結果、

偽薬群に比べて、

メカブフコイダン投与群では、

季節性インフルエンザワクチンの3種類のウイルス株すべてに対する抗体価が有意に上昇していました。



また、

メカブフコイダン投与群では、

NK細胞活性が投与9週後から有意な増加を示しました(P = 0.08)。



一方、偽薬群では、9週から24週間にかけて、NK細胞活性は低下していました。




以上のデータから、

メカブフコイダンは、

高齢者において、

免疫調節作用を介して、インフルエンザワクチンの有効性を高めることが示唆されます。




今後、ワクチン接種後のインフルエンザ罹患率や重症度への影響など、臨床的意義の検証が期待される分野です。





フコイダンは、フコースを主成分として硫酸基やウロン酸などが結合した多糖類(硫酸化ポリフコース多糖類)の総称です。


原材料となる食用褐藻類(オキナワモズク、フトモズク、ヒバマタ、メカブ等)の種類によって、
フコイダンの種類や含有量が異なっており、生理作用にも違いがあるとされます。



基礎研究では、フコイダンの抗酸化作用、アポトーシス誘導による抗がん作用、抗菌作用等が示されてきました。

その他、胃粘膜保護作用や胃潰瘍治癒促進作用についての報告も知られています。


DHCでは、

フコイダンサプリメントを製品化しています。




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子供がサプリメントを利用する理由@米国 [2013年09月15日(日)]
今月の小児科学の専門ジャーナル(電子版)に、小児におけるサプリメント利用状況を調べた調査研究が、米国のグループ(NIH, ODS)から報告されていました。
(Pediatr Res. 2013 Sep 3.)



米国では、小児の3分の1が何らかのサプリメントを利用しています。


今回の研究では、小児におけるサプリメント利用の動機および医療従事者の役割が調べられました。



具体的には、

0歳から19歳までの8,245名を対象に、

サプリメントの利用状況とその動機や目的が検証されています。

(米国での全国健康栄養調査2007−2010からのデータです。)




解析の結果、

調査対象者のうち31%の小児が、何らかのサプリメントを利用していました。


サプリメント利用の理由として、

・全般的な健康増進 "improve overall health" (41%)、

・健康維持 "maintain health" (37%)、

・食事の補完 "supplementing the diet" (23%)、

・健康問題の予防 "prevent health problems" (20%)、

・免疫賦活 "boost immunity" (14%).

などがあげられています。




サプリメント利用者の多く(~90%)は、

マルチビタミン-ミネラルサプリメント、

あるいは

マルチビタミンサプリメント

を用いていました。





サプリメント利用者の小児の特徴として、

白人(非ヒスパニック)である、

世帯収入が多い、

身体活動(運動習慣)がある、

健康保険に入っている、

が見出されました。




一方、医師や医療従事者からの推奨に基づいて、サプリメントを利用している小児は15%でした。



以上のデータから、

米国では、小児の3分の1がサプリメントを利用していること、

その目的は健康増進や疾病予防などであり、

マルチビタミンミネラルが用いられていること、

医師によるものではなくセルフケアであること、

が示唆されます。






日本では食育の理念に基づく正しい食生活に関する啓発が栄養教諭によってなされています。


いうまでもなく、小児の場合は、サプリメントではなく適切な食生活が基本であり、サプリメントで置き換えることはできません。

(成人の場合も同様です。)



一方、食生活やライフスタイルの変化、食材の違いを考えるとき、

念のために、マルチビタミンやミネラルを利用することは合理的と考えます。


また、小児では、オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)も有用性が十分に期待できます。

(オメガ3系必須脂肪酸サプリメントについては、発達障害に対する介入試験が期待されます。)


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ブロッコリによる炎症抑制効果 [2013年09月14日(土)]
今月の食品科学/栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、ブロッコリの摂取による抗炎症作用を示した臨床研究が、イタリアのグループ(Universit&#224; degli Studi di Milano)から報告されていました。
(Int J Food Sci Nutr. 2013 Sep 2)




慢性炎症は、がんや動脈硬化性疾患、肥満・メタボリック症候群など生活習慣病全般に共通する病態です。


かつて、一般誌のTimeも、

‘Inflammation: The Secret Killer’

としてカバー特集を組んだことがあり、広く認知されています。


そこで、サプリメント研究では、抗炎症作用を有する機能性食品成分の働きが注目されています。

分子レベルでは、NF-κB経路に対する抑制作用を介した抗炎症作用が知られています。



植物性食品に含まれるファイトケミカル(カロテノイド類やフラボノイド類)は、

抗酸化作用や抗炎症作用を有しており、機能性が知られています。




例えば、ブロッコリには、スルフォラフェンというフラボノイド類が存在し、抗がん作用が示されています。




そこで、今回の研究では、(食品としての)ブロッコリの摂取による抗炎症作用が調べられました。


具体的には、

若年男性喫煙者を対象に、

1日あたり250グラムのブロッコリを10日間摂取させ、


関連マーカーとして、

血中カロテノイド類、葉酸、CRP、TNF-α、IL-6、IL-6sR、アディポネクチンが測定されています。




解析の結果、

ブロッコリの摂取によって、

血中の葉酸値(+17%) とルテイン値 (+39%)が上昇しました。



また、血中CRP値は、有意に低下しました。(48%低下, p&#8201;<&#8201;&#8201;0.05)


一方、
TNF-α, IL-6, IL-6sR,アディポネクチンには有意な変化は示されていません。



なお、CRP値の低下は、

葉酸やルテインの変化とは独立しており、


投与開始時のリコピン、TNF-α、IL-6sRと負の相関が認められています。





以上のデータから、

(酸化ストレスや慢性炎症が病態として推定される)男性喫煙者では、

ブロッコリの摂取による抗炎症効果が示唆されます。



これは、野菜や果物の摂取が多いと、血中CRP値が低いという疫学研究とも一致するデータです。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




DHCでは、

DHC飲む野菜1日350

を取り扱っています。



また、
各種カロテノイドを含むマルチカロチンの他、リコピンルテインなどを製品化しています。





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クルクミン(ウコン)による抗炎症作用 [2013年09月13日(金)]
植物療法の専門ジャーナル(電子版)に、ウコンの機能性成分クルクミンによる抗炎症作用を示したレビューが報告されていました。
(Phytother Res. 2013 Aug 7.)



ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗炎症作用を示します。


分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。



慢性炎症は、がんや動脈硬化性疾患、肥満・メタボリック症候群など生活習慣病全般に共通する病態です。


かつて、一般誌のTimeも、

‘Inflammation: The Secret Killer’

としてカバー特集を組んだことがあり、広く認知されています。



そこで、サプリメント研究では、抗炎症作用を有する機能性食品成分の働きが注目されています。


分子レベルでは、NF-κB経路に対する抑制作用を介した抗炎症作用が知られています。

(ウコン成分クルクミンによる抗炎症作用は、NF-κB抑制です。)



クルクミン/ウコンは、日本では、飲酒時の肝臓保護というイメージですが、海外の臨床試験では、抗炎症作用、抗がん作用、認知症抑制など多彩な作用が示されています。





さて、今回の研究では、

クルクミンの抗炎症作用について、炎症マーカーであるCRPを指標として、
レビューが行われました。




具体的には、

医学データベース(PubMed/MEDLINE とSCOPUS)から6報が抽出され、

クルクミン投与群172名と、

偽薬投与群170名についてメタ解析が行われました。





解析の結果、

偽薬投与群に比べて、

クルクミン投与群では、

炎症マーカーである血中CRP値の有意な低下が認められたということです。

(WMD -6.44 mg/L; 95% CI: -10.77 - -2.11; p&#8201;=&#8201;0.004)





サブグループ解析によると、

クルクミンによる抗炎症作用は、

クルクミンのバイオアベイラビリティを改善したサプリメントの投与や、

クルクミンサプリメントの4週間以上の投与

で見出されました。



(一方、これらの条件を満たさない投与群では、CRPの有意な低下は示されていません。)




以上のデータから、

クルクミン(ウコン)の投与による抗炎症作用が示唆されます。



また、この抗炎症作用は、4週間以上の投与、もしくは、吸収効率を改善したサプリメント投与によって得ることができる、と考えられます。







DHCのウコン製品では、

濃縮ウコンの他、


高吸収タイプ・即効性のものがあります。





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2型糖尿病患者ではビタミンDが低値 [2013年09月12日(木)]
内分泌代謝学の専門ジャーナルに、2型糖尿病における血中ビタミンD値と血糖コントロールの関係を調べた臨床研究が、ギリシャのグループ(Red Cross Hospital, GR115 26 Athens)から報告されていました。
(Ther Adv Endocrinol Metab. 2013 Aug;4(4):122-8)




近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。



また、生活習慣病や慢性疾患の患者では、血中ビタミンD値が低いことが知られています。




2型糖尿病の発症や進展においても、ビタミンDの潜在的な欠乏が示唆されており、

ビタミンDの糖代謝における意義が注目されています。





さて、今回の研究では、

2型糖尿病における血中ビタミンD値と血糖コントロールとの関連が調べられました。




具体的には、

2型糖尿病患者120名と、対照群120名を対象に、

HbA1cと25(OH)D3が測定されています。




解析の結果、

対照群に比べて、

2型糖尿病患者群では、

血中ビタミンD値(25(OH)D3)が有意に低値でした。

(糖尿病群;19.26 ± 0.95 ng/mL, 対照群;25.49 ± 1.02 ng/mL, p < 0.001)





また、

糖尿病患者において

血中ビタミンD値は、

HbA1c値と有意な負の相関を示しています。



(つまり、ビタミンDが低いと、血糖コントロールがよくない、という相関です。)




糖尿病患者群と対照群を合わせて解析した場合でも、

25(OH)D3値とHbA1cとの間に負の相関が示されています。

(p < 0.001, r (2) = 0.086)




以上のデータから、


2型糖尿病患者では、正常対照群に比べて、血中ビタミンD値が低いこと、


糖尿病患者では、
血中ビタミンDが低いと、血糖コントロールも不良であること、


が示唆されます。



今後、ビタミンDサプリメントの介入試験による検証が期待される分野です。





ビタミンDには免疫調節作用や抗がん作用があることから、

アンチエイジング医学の分野では、ベーシックなサプリメントとして、一日あたり1,000 IUから2,000 IUのサプリメント摂取が推奨されています。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。





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ワインの摂取がうつ病リスクを抑制 [2013年09月11日(水)]
ワインの摂取によるうつ病リスク低下との関連を示した疫学研究が、スペインのグループから報告されていました。
(BMC Med. 2013 Aug 30;11(1):192.)




適度なアルコールの摂取は、健康保持・疾病予防に有用です。


特に、赤ワインポリフェノールによる動脈硬化性疾患の予防効果がよく知られています。
(フレンチパラドックスの話です。)


また、善玉コレステロール(HDL)を上げる介入方法として、運動習慣とアルコール摂取の2つがあります。




ただし、あくまで適量の摂取がポイントであり、かつアルコールに対する反応には個人差もあることから、一般に、医学的に飲酒が推奨されることはありません。





さて、今回の研究では、

アルコールの摂取と、うつ病罹患との関連について調べられました。



具体的には、

7年間の前向き研究であるPREDIMED試験の参加者のうち

55歳から80歳までのハイリスク群の男女5,505名を対象に、追跡調査が行われています。




被験者は、試験登録時においてうつ病の既往歴はなく、アルコール摂取による問題もありません。




食事摂取調査が137項目にて行われ、評価されています。


アルコール摂取状況は年1回、フォローアップされました。


うつ病に関しては、

被験者が、新規に臨床的にうつ病と診断された場合、

あるいは、抗うつ薬の服用を始めた場合に評価されています。



合計23,655患者年のデータが解析されました。



その結果、


非飲酒群に比べて、


1日あたり5グラムから15グラムのアルコール摂取群は、

うつ病リスクを28%低下させた、ということです。

(HR(95% CI) = 0.72 (0.53 to 0.98))





また、

1週間あたり、2杯から7杯のワインを飲む群では、

うつ病リスクが32%低下していました。

(HR (95% CI) = 0.68 (0.47 to 0.98))



一方、ヘビードリンカー(過剰な飲酒)群では、うつ病リスクが高くなっていました。




以上のデータから、

適度なワインの摂取と、うつ病リスク低下との関連が示唆されます。



今後、因果関係の検証が期待される分野です。

(といっても、ワイン投与による介入試験でのRCTの実施は容易ではありませんが。)

(また、ワイン摂取とうつ病リスク低下に相関関係はあるとしても、因果の逆転の可能性もあります。

つまり、ワインを適度に飲むからうつ病が予防できる、かもしれませんし、

あるいは、

ワークライフバランスが適切であり、ワインも適度に楽しむ生活であれば、うつ病になるリスクも少なく、

一方で、現実逃避型の過剰な飲酒であれば、うつ病リスクも高い、

ということも推定されます。)





ワイン、特に赤ワインの機能性食品成分では、ブドウに由来するポリフェノールが有名です。

近年では、レスベラトロールの効果も注目されています。


レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。



レスベラトロールは、長寿遺伝子であるサーチュイン遺伝子を活性化することが知られています。


近年、レスベラトロールによる内分泌代謝改善作用が示されており、生活習慣病に対する臨床的意義が注目されています。




疫学研究では、赤ワインの適度な消費による心血管リスクの低下、糖尿病罹患率の低下が示されています。



赤ワインによる心臓病予防作用は、フレンチパラドックスとして知られており、赤ワインポリフェノールを介した抗酸化作用による動脈硬化抑制作用と考えられています。




赤ワインに関連したポリフェノールとして、

DHC製品では、
ポリフェノール



レスベラトロール

があります。



また、
DHCでは、ワインも取り扱っております。


(注意:
未成年の飲酒は禁止されています。
妊婦の飲酒は胎児に悪影響を及ぼすため、妊娠を考えている場合や妊娠の可能性がある場合には飲酒は控えましょう。
一般成人でも、適量を超える飲酒は有害です。
また、医薬品服用時には相互作用を生じることがあります。)




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