サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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前立腺がん患者での利用が増えたサプリメント@米国 [2019年05月31日(金)]
今月の泌尿器科学の専門ジャーナル(電子版)に、前立腺がん患者での補完代替医療の利用状況を調べた研究が、米国のグループ(University of California San Francisco)から報告されていました。
(J Urol. 2019 May 15)



補完代替医療(CAM)は、健康な人が健康増進や未病対策で利用するだけではなく、

慢性疾患を有する患者が、標準治療への補完療法として利用することもあります。


今回の研究では、

前立腺がん患者の間での補完代替医療の利用状況が調べられました。

(Cancer of the Prostate Strategic Urologic Research Endeavor, CaPSURETMという研究の一環です。)


具体的には、

1996年から2016年の間に

CaPSUREへの参加者7,989名を対象に、

70近い種類のCAMの利用について、質問票での調査が行われました。

また、

新規に診断された前立腺がん患者の間でのトレンドを評価するために、

診断後24ヶ月間以内のCAM利用を考慮し、

診断年によるグループでのCAM利用の割合が計算されました。
(n = 7,696).


解析の結果、

前立腺がん患者の56%が、

何らかのCAMを利用していました。

最も多かったのは、

マルチビタミンの40%、

オメガ3系必須脂肪酸の24%
です。


非利用者に比べて、

CAM利用者では、

教育水準が高く、

世帯年収が高く、

西部から中西部に居住している

という特徴がみられました。

診断時点でのPSAの中央値は、

利用者では、
5.8 (IQR 4.4-8.4)

非利用者では、
6.2 (IQR 4.7-10.1)
であり、

両群間に有意差が見出されました。
(p < 0.01)


また、

1996-2000年の間に診断された群と、

2011-2016年に診断された群を比較すると、

CAM利用者の割合は倍増以上でした。
(+128%の増加率。 割合は、24% から54%へ増加)

さらに、

2006-2010年の間に診断された群に比べて、

2011-2016年の間に診断された群では、

ビタミンDの利用者が倍増し、
(+108%)


ビタミンEの利用者が減少していました。
(-48%)


以上のデータから、

前立腺がん患者では、マルチビタミン、ビタミンD、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの利用が増えていることが示唆されます。


マルチビタミンやマルチミネラルサプリメントは、潜在的な微量必須栄養素の摂取不足を予防するために、ベーシックサプリメントとしての摂取が推奨されます。

マルチビタミンサプリメントの有用性に関して、次の研究が知られています。



マルチビタミン・ミネラルと死亡率の関係:メタ解析



マルチビタミン・ミネラルサプリメントで栄養素不足が解消



野菜不足の日本人はマルチビタミン摂取によって脳卒中での死亡率が20%低下




50歳以上の米国の男性医師14,641名を対象にした研究で、

マルチビタミンによるがんリスク低減効果


(平均的な日本人を集団で対象とする場合、現代の食生活では潜在的な栄養素の不足という問題は想定されますが、マルチビタミンの投与で死亡率低下というデータまでは検出できないと思います。)

(なお、マルチビタミン・ミネラルサプリメントによる抗がん作用や死亡率低下のメカニズムとしては、ビタミンCやビタミンE、セレンといった抗酸化作用を持つ成分が、酸化障害の抑制を介して、抗がん作用および生活習慣病予防効果を示す、となります。)







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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



『天然葉酸』サプリメントは虚偽の表示



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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コレウス・フォルスコリの安全性に関するオンライン調査 [2019年05月30日(木)]
栄養学の専門ジャーナルに、コレウス・フォルスコリエキス含有サプリメントの安全性に関するオンライン調査が、国立栄養研のグループから報告されていました。
(Nutrients. 2019 Apr 17;11(4))


学名コレウス・フォルスコリColeus forskohliiは、南アジアに自生するシソ科の植物です。

DHCでは「フォースコリー」として製品化しています。)


インドでは、食経験の豊富な食材として用いられています。
(根がピクルスなどとして利用されてきました。)

主な成分として、ジテルペン類のフォルスコリンforskolinが含まれています。

フォルスコリンには脂肪分解促進作用があり、米国や本邦では、コレウス・フォルスコリ抽出物が体重調節のための機能性食品成分として利用されています。

(なお、植物としてのコレウス・フォルスコリには、フォルスコリン以外にも有用成分が存在しており、それらのシナジーでサプリメント摂取時に効果が示されます。
単に、試薬としてのフォルスコリンを摂る、というのとは異なります。)


DHCでも臨床研究を実施し、有効性と安全性を確認しています。
DHCによる研究を報告した英文原著論文はこちらです。

また、
「コレウス・フォルスコリによる抗肥満作用:レビュー」としてもまとめています。
(原題:An evidence-based review: Anti-obesity effects of Coleus forskohlii)




さらに、日本のダイエットサプリメントに関するレビュー論文(大阪大学のグループによる総説)にも、DHCによる原著論文がエビデンスとして収載されています。

(レビュー論文はこちらです。オープンアクセスで無料です。)


さて、今回の研究は、国立栄養研のオンライン調査です。

(ちなみに、国立栄養研は、素材データベースを公開しているところで、
このデータベースは、米国の商業データベースから孫引きをして、いろいろと数値を間違って引用していました。
その後、自分たちで論文を追加した結果、いろいろなデータが羅列されており、結局、何が言いたいのかよくわからないサイトになっています。
もともと中毒学の専門家が担当していますので、適正使用による健康増進/未病改善/補完療法としての臨床的意義の啓発、といった視点が全く欠けています。)


今回の研究では、市販後の製品を対象に、全国でのオンライン調査として、

コレウス・フォルスコリエキス(Coleus forskohlii extract, CFE)の摂取と、有害事象の頻度が調べられています。

オンライン調査ですので、母集団から絞り込みが行われ、

最終的には715名のデータが解析の対象となりました。

対象者の多くは、30代から50代の男性、30代と40代の女性でした。


自己申告での有害事象の発生率は、
75名(10.5%)でした。

(男性9.5%、女性11.3%です。)


有害事象の多くは胃消化管系の症状です(69名、92.0%)

下痢が61名(81.3%)でした。

下痢は、CFEの用量との相関が認められています。
(p = 0.005)

有害事象の抑制の点からの用量は、250mg/日以下が、許容性が高いと考えられる一方、

有効性を考えると、500mg/日までは受容範囲とも考察されています。


ただし、しょせん、某商業サイト/通販モールサイトを使ったオンライン調査ですので、

結論は出されていません。


さすがに、サプリメント・健康食品の安全性や有効性について、オンライン調査で論文にしてしまうのは、驚きです。
何か、特定の意図があるのかと思ってしまいます。

ちなみに、この論文では、私が発表した論文も、作用メカニズムの考察のところで、引用されています。



さて、DHCでは、倫理委員会の承認を受け、UMINに事前に登録し、きちんとした臨床試験を複数回、実施して、DHC製品である「フォースコリー(コレウス・フォルスコリエキス含有サプリメント)」の有効性と安全性を確認しています。


例えば、

健康な成人男女12名(男性5名、女性7名、平均年齢32±2.3歳)を対象に、

1日あたり1,000mgのコレウス・フォルスコリエキス末(フォルスコリンを10%含有、1日あたり4粒)を8週間投与した臨床研究では、

体重の有意な減少(p<0.005)、体脂肪量の有意な減少(p<0.005)を認めました。



この研究は、米国生薬学会で発表し、

査読のある専門誌に、英文原著論文としても報告しています。


(DHCによる研究を報告した英文原著論文はこちらです。)



さらに、日本のダイエットサプリメントに関するレビュー論文(大阪大学のグループによる総説)にも、DHCによる原著論文がエビデンスとして収載されています。

(レビュー論文はこちらです。オープンアクセスで無料です。)



安全性について:


海外で行われた臨床研究では、重篤な有害事象や副作用は示されていません。

国内の臨床研究では、被験者の一部において一過性の軟便や鼓腸といった軽度の消化器症状が認められています。


コレウス・フォルスコリエキス末の安全性を調べる目的で行われた漸増試験では、軟便、下痢、鼓腸が示されました。


これらの症状の程度における用量依存性は明確ではなかったことから、消化器症状の発現の有無は、個人の体質や体調によるところが大きいと考えられます。


また、消化器症状の発現と体重の変化との間に相関は認められていません。


したがって、コレウス・フォルスコリエキスによる体重および体脂肪の減少効果は、軟便や下痢といった消化器系への作用とは別の作用部位における機序と考えられます。

(つまり、下痢をするから、見かけ上、体重が減る、というのではなく、体脂肪の減少による減量効果です。)


なお、軟便や下痢といった消化器症状は、摂取継続中に消失・自然軽快、あるいは、摂取終了後、数日以内に消失・自然軽快の経過となっています。


(漸増試験で認められた消化器症状は、軟便、下痢、鼓腸のみであり、いずれも軽度でした。腹痛や下血、イレウスなどは認められていません。また、消化器症状以外の症状も示されませんでした。)



したがって、コレウス・フォルスコリの摂取時には、


最初から、最大の摂取目安量(4粒)を、一度にまとめて摂るのではなく、

少量(1粒あるいは2粒)から開始して、各自の体質に合っているかどうか、確認しながら上手に利用することが好ましいと考えます。


(ちなみに、フォースコリーをダイエットではなく、便通改善のために利用している場合もあります。)



(コレウス・フォルスコリ摂取時に認められる軟便などのメカニズムは、腸管粘膜細胞におけるCFTRを介した働きが考えられています。

コレウス・フォルスコリによるcAMP上昇が、体脂肪組織にて働く場合に抗肥満作用となり、腸管で働く場合に、イオン交換により腸管内腔への水分泌を生じると推定されます。)


コレウス・フォルスコリ摂取に伴う抗肥満作用および消化器症状の発現頻度や程度には個人差があることから、レスポンダーとノンレスポンダーの存在が示唆されます。



まとめ:

肥満の改善や予防には、適切な食事と運動による生活習慣の見直しが最も重要です。


食事療法は、低エネルギー食・低脂肪食が基本ですが、インスリン抵抗性を示す場合には糖質制限食も選択肢となります。


また、肥満関連遺伝子変異を測定し、疾病感受性を知ることも容易に行うことができるようになりました。


コレウス・フォルスコリなど、肥満に対するサプリメント・機能性食品は、これらの統合医療的アプローチの組み合わせの中で、選択肢の一つとして補完的に用いることができます。




DHCでは、コレウス・フォルスコリ含有サプリメント(フォースコリー、ダイエットパワー)に関する臨床研究の成果を発表しています。



「フォースコリー」の体重減少効果



「フォースコリー」の安全性に関する検証



肥満に対するDHCのアプローチ



「フォースコリー」の安全性




拙稿「メディカルサプリメント」の掲載誌@医と食 vol.5, No.5




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プロバイオティクスが肥満・メタボ対策の補完療法として有用:メタ解析 [2019年05月29日(水)]
補完代替医療研究の専門ジャーナルに、肥満/過体重の成人において、プロバイオティクス投与による内分泌代謝関連指標への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が、報告されていました。
(Evid Based Complement Alternat Med. 2019 Apr 15;2019:3862971.)



先行研究では、

プロバイオティクス・シンバイオティクスによる肥満者での減量効果が示唆されてきました。


肥満者と痩せの人では、腸内細菌叢に相違があることが明らかになっています。

肥満者の腸内細菌叢では、短鎖脂肪酸を産生する菌が少ないため、短鎖脂肪酸のもつ単分泌代謝系への作用や消化管ホルモンへの作用が低下することが、肥満という表現型を生じていると考えられています。

したがって、
ヒトの肥満者に対して、プロバイオティクスの投与による腸内細菌叢への介入が、減量に有用であると思われます。

腸内環境を整える減量方法:メタ解析

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さて、

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

プロバイオティクス投与による肥満/過体重の成人に対する有用性が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Embase, and the Web of Science)

2008年1月から2018年7月までの論文から、

プロバイオティクス投与による体重、体組成、内分泌代謝関連指標への作用を主アウトカムとして調べた論文が検索され、


12報のRCT、

821名のデータがメタ解析の対象となりました。


解析の結果、

対照群に比べて、

プロバイオティクス投与群では、


体重の有意な減少、
(WMD [95% CI]; -0.55 [-0.91, -0.19] kg),

BMIの有意な減少、
(WMD [95% CI]; -0.30 [-0.43, -0.18] kg m-2),

ウエスト周囲長の有意な減少、
(WMD [95% CI]; -1.20 [-2.21, -0.19] cm),

体脂肪量の有意な減少、
(WMD [95% CI]; -0.91 [-1.19, -0.63] kg),

体脂肪率の有意な低下、
(WMD [95% CI]; -0.92 [-1.27, -0.56] %)

が見出されました。



また、

内分泌代謝関連指標でも有意な改善が示されており、

総コレステロール値の有意な低下、
(SMD [95% CI]; -0.43 [-0.80, -0.07]),

LDLコレステロール値の有意な低下、
(SMD [95% CI]; -0.41 [-0.77, -0.04])

空腹時血糖値の有意な低下、
(SMD [95% CI]; -0.35 [-0.67, -0.02])

インスリン値の有意な低下、
(SMD [95% CI]; -0.44 [-0.84, -0.03]),

インスリン抵抗性(HOMA-IR)の有意な低下、
(SMD [95% CI]; -0.51 [-0.96, -0.05])

が見出されました。

なお、

中性脂肪値
(SMD [95% CI]; 0.14 [-0.23, 0.50]),

HDLコレステロール値、
(SMD [95% CI]; -0.31 [-0.70, 0.07]),

HbA1c
(SMD [95% CI]; -0.23 [-0.46, 0.01])

では有意な変化は認められませんでした。



以上のデータから、

肥満/過体重の成人において、

プロバイオティクス投与による体重や体組成への好影響、内分泌代謝指標の改善作用が示唆されます。





乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスは、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを改善し、免疫調節作用や生活習慣病予防効果を示します。



乳酸菌は、ベーシックなサプリメントとして利用が推奨されます。

様々な乳酸菌が製品化されていますので、自分にあった菌種を選ぶことが大切です。

具体的には、1ヶ月ほど試してみて、整腸作用も含めて体調をみるようにします。
(整腸作用は、乳酸菌の摂取後数日間の間に変化を感じると思います。もし、軟便あるいは下痢傾向になってしまうのであれば、他の菌種に変更します。

また、1-3ヶ月から数ヶ月間のサイクルで菌種をローテーションしてもいいでしょうし、複数の種類を同時にとることも大丈夫です。

ヨーグルトなどの発酵食品でもいいのですが、数百グラムを毎日食べるのは大変ですし、
確実に乳酸菌を摂るには、サプリメントの利用が手軽で続けやすいと思います。




プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。

最近の研究では、次の報告があります。


プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。
最近の研究では、次の報告があります。



プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果:メタ解析


プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の予防効果:メタ解析



プロバイオティクス摂取による脂質代謝改善作用:メタ解析



腸内環境を整える減量方法:メタ解析


DHCでは、プロバイオティクスとして、


ビフィズス菌+オリゴ糖


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生菌ケフィア



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などを製品化しています。



また、プレバイオティクスとしては、


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があります。




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1,000万人が尿酸高値 [2019年05月28日(火)]
現在、日本での痛風患者は100万人、尿酸高値は1,000万人と推計されています。

痛風は、尿酸が体の中にたまり、結晶になって関節炎を伴う症状になる病気です。
痛風発作時には、風があたっても痛い、という関節炎になります。

痛風が起きる前に、血中の尿酸値が高い状態があります。これを高尿酸血症といいます。

今年、16年ぶりに「高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン」(日本痛風・尿酸核酸学会)が改訂されました。(改訂第3 版、2019 年改訂。なお、2012年に刊行の第2版の追補版から数えると7年ぶりの改訂です。)

痛風発作に関しては、欧米でもガイドラインが示されていますが、
日本の特徴として、無症候性高尿酸血症に関する指針があることです。


『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン改訂第3 版(2019 年改訂)』には、
明治時代には痛風はいなかったと記載されています。

(当時の診断技術の問題もありますし、食事の影響が大きいにせよ、稀な遺伝子変異による内分泌代謝病として発症することもあるでしょうから、さすがに、痛風患者がゼロ、ということはないと思います。)
(実際、日本人の痛風患者では尿酸トランスポーターの一つであるABCG2という遺伝子の変異が知られています。)

現在は、
「痛風患者100万人時代に突入!尿酸高値は1,000万人!」
となっており、食生活のなどライフスタイルの変化が原因として考えられます。

高尿酸血症を放置すると、痛風を生じることがあります。
さらに、腎障害のリスクも高くなります。

高尿酸血症や痛風には食事が関係します。

高尿酸血症は、食事やサプリメント、医薬品で改善できます。

治療薬には、尿酸産生抑制薬であるXO阻害薬(アロプリノール、フェブキソスタットやトピロキソスタット)、尿酸排泄促進薬があります。


高尿酸血症・痛風の治療アルゴリズムでは、

血清尿酸値が7.0mg/dLを超えると、

生活指導(アルコールの摂取制限を含めた食事指導)

となります。



食事に関しては、ビールのプリン体がよく知られています。

プリン体とは、穀物、肉、魚、野菜など広く食品に含まれる成分です。
また、ヒトの体内でも生成、分解されています。

プリン体は分解されて尿酸となるため、高尿酸血症や痛風の原因となりえます。

ビールのプリン体含有量が多いことはよく知られています。
ビールや発泡酒に含まれているプリン体は麦芽由来です。

また、アルコール飲料では、蒸溜酒よりも醸造酒のほうが多く含まれています。

そこで、よくある誤解が、
尿酸が高い場合でも「焼酎などの蒸留酒はOK」という説明です。

今回のガイドラインでの治療アルゴリズムの食事指導に関する項目では、
生活指導(アルコールの摂取制限を含めた食事指導)
となっており、
「アルコール」と特記されています。


ビールのプリン体含有量が多いことは事実ですが、

そもそもエタノール自体が、その代謝の過程で尿酸を産生することが分かっています。

そのため、尿酸値が高い場合にはアルコールの摂取を控えることが勧められます。

食事中のプリン体が血清尿酸値に及ぼす影響は、食品の種類によって異なります。

食事の注意点では、
「果糖を取り過ぎない」ことも重要です。

果糖(フルクトース、fructose)は、代謝の過程で尿酸を産生します。

したがって、果糖を多く含む果物や清涼飲料水にも注意が必要です。


食事の改善によって、高尿酸血症が改善できれば、医薬品を使わなくて済むので、好ましいと考えます。(医薬品では何らかの副作用が想定されますので。)



植物性食品を中心とした食生活は、尿酸の産生抑制や抗炎症作用により、痛風を予防すると考えられます。




DHCでは、

尿酸値を下げる機能性表示食品のルテオリンを製品化しています。

ルテオリン 尿酸ダウン 30日分【機能性表示食品】
[ルテオリン]が高めの尿酸値をダウン! 食事のプリン体が気になる方に





『ルテオリン 尿酸ダウン』は、機能性関与成分[ルテオリン]を1日摂取目安量あたり10mg配合した【機能性表示食品】です。[ルテオリン]には、尿酸値が高めな男性の尿酸値を下げる機能があります。尿酸値は気になりつつも、日常生活でなかなかプリン体を避けられない…。そんな方におすすめです。



高尿酸血症・痛風対策の機能性成分として、アンセリンがあります。


日本人を対象にした臨床研究

「アンセリン含有フィッシュペプチドの高尿酸血症への効果」

を報告しており、



DHCでは、アンセリンを製品化しています。





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台湾のベジタリアン食が痛風を予防する [2019年05月27日(月)]
臨床栄養学の専門ジャーナルに、ベジタリアン食の摂取と、痛風リスクとの関連を調べた疫学研究が、台湾のグループ(Fu-Jen Catholic University)から報告されていました。
(Clin Nutr. 2019 Mar 27.)



痛風は、尿酸が体の中にたまり、結晶になって関節炎を伴う症状になる病気です。

痛風が起きる前に、血中の尿酸値が高い状態があります。これを高尿酸血症といいます。

高尿酸血症は、食事やサプリメント、医薬品で改善できます。

高尿酸血症を放置すると、痛風となります。
さらに、腎障害を生じることもあります。

現在、日本での痛風患者は100万人、尿酸高値は1,000万人と推計されています。


高尿酸血症や痛風には食事が関係します。

『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン改訂第3 版(2019 年改訂)』には、
明治時代には痛風はいなかったと記載されています。
(当時の診断技術の問題もありますし、食事の影響が大きいにせよ、稀な遺伝子変異による内分泌代謝病として発症することもあるでしょうから、さすがに、痛風患者がゼロ、ということはないと思います。)
(実際、日本人の痛風患者では尿酸トランスポーターの一つであるABCG2という遺伝子の変異が知られています。)

現在は、
「痛風患者100万人時代に突入!尿酸高値は1,000万人!」
となっており、食生活の変化などライフスタイルの閉胸が原因として考えられます。


植物性食品を中心とした食生活は、尿酸の産生抑制や抗炎症作用により、痛風を予防すると考えられます。


今回の研究では、
2つの大規模なコホート研究が対象となり
ベジタリアン食と、痛風リスクが検証され、高尿酸血症との関連も調べられました。


具体的には、
コホート1:
2007-2009年にリクルートされた4903名を対象にした研究
(Tzu Chi Health Study)

コホート2:
2005年にリクルートされた9032名を対象にした研究
(Tzu Chi Vegetarian Study)

の2つで、2014年までフォローアップされました。


コホート1では試験開始時の血中尿酸値が測定され、

ベジタリアン食については、食事調査から判断されています。

痛風発症は、全国健康保険データベースから得られました。


解析の結果、

まず、コホート1では、

ラクトオボベジタリアン食が、最も尿酸値が低値でした。

次に、ビーガン食、

続いて、非ベジタリアン食でした。

(尿酸値:
男性はそれぞれ: 6.05, 6.19, 6.32 mg/dL,
女性はそれぞれ: 4.92, 4.96, 5.11 mg/dL)


29,673患者年のフォローアップ期間中、65名の痛風患者が見出されました。


ベジタリアン食の摂取群では、
痛風リスクが67%有意に低下
(高尿酸血症で補正ナシ:HR: 0.33; 95% CI: 0.14, 0.79)
あるいは
痛風リスクが60%有意に低下
(高尿酸血症で補正後:HR: 0.40; 95% CI: 0.17, 0.97)

という相関が見出されました。


次に、
コホート2では、

83,019患者年のフォローアップ期間中、

161名の痛風患者が見出されました。

ベジタリアンでは、

痛風リスクが39%有意に低いという相関が認められています。
(HR: 0.61; 95% CI: 0.41, 0.88)



以上のデータから、

台湾のベジタリアン食による痛風のリスク低減/予防作用が示唆されます。



DHCでは、

尿酸値を下げる機能性表示食品のルテオリンを製品化しています。

ルテオリン 尿酸ダウン 30日分【機能性表示食品】
[ルテオリン]が高めの尿酸値をダウン! 食事のプリン体が気になる方に





『ルテオリン 尿酸ダウン』は、機能性関与成分[ルテオリン]を1日摂取目安量あたり10mg配合した【機能性表示食品】です。[ルテオリン]には、尿酸値が高めな男性の尿酸値を下げる機能があります。尿酸値は気になりつつも、日常生活でなかなかプリン体を避けられない…。そんな方におすすめです。



高尿酸血症・痛風対策の機能性成分として、アンセリンがあります。


日本人を対象にした臨床研究

「アンセリン含有フィッシュペプチドの高尿酸血症への効果」

を報告しており、



DHCでは、アンセリンを製品化しています。



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肥満・過体重に対するクロムの有用性:メタ解析 [2019年05月26日(日)]
今月の臨床肥満研究の専門ジャーナルに、肥満・過体重において、クロムの投与による体組成への作用を検証したメタ解析が、イギリスのグループ(Edge Hill University)から報告されていました。
(Clin Obes. 2019 May 21:e12313.)



クロムは、ミネラルの1つで必須栄養素です。
生体内では、炭水化物・糖質の代謝、脂質代謝に関与しています。

これまでの研究では、
クロム投与による肥満や糖尿病における代謝改善作用が示唆されています。


例えば、

クロムによる糖代謝改善作用@メタ解析

という報告があります。


米国では、サプリメントは広く利用されています。

クロムが不足している2型糖尿病患者に対して、
クロムサプリメントを投与すると血糖コントロールが改善します。

クロム含有サプリメントの摂取による2型糖尿病リスク低下



今回のメタ解析では、

肥満/過体重において、

クロムサプリメントによる体組成への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

2018年11月までの収載論文が検索され、

肥満/過体重を対象に、

クロムサプリメントの経口摂取を行ったランダム化比較試験(RCT)から、

21試験、
1,316名のデータが対象となりました。


解析の結果、

肥満/過体重の被験者において、

クロムサプリメント投与による体組成の改善が見出されました。


クロムサプリメント投与により、

体重の有意な減少
(WMD: -0.75&#8201;kg, 95% CI, -1.04, -0.45, P&#8201;<&#8201;0.001),

BMIの有意な低下、
(WMD: -0.40, 95% CI, -0.66, -0.13, P&#8201;=&#8201;0.003)

体脂肪率の有意な減少
(WMD: -0.68%, 95% CI, -1.32, -0.03, P&#8201;=&#8201;0.04)

が認められました。


一方、

対照群では、有意な変化は示されませんでした。

次に、

サブ解析では、

12週以下の投与期間、1日あたり400&#13197;以下の投与量の群において、

体重と体組成の有意な減少が見出されました。


以上、
今回のメタ解析から、

肥満/過体重に対するクロムサプリメントによる減量及び体組成改善作用が示唆されます。





クロムは必須ミネラルですが、必要量はごくわずかです。

一方、現代人の食生活では不足しやすいとされています。

クロムサプリメントは、米国では比較的知られており、JAMAなどにもRCTとして糖代謝改善作用が報告されています。


日本では、クロム単独のサプリメントではなくて、一般に、マルチミネラルサプリメントに含まれています。





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プロポリス+クランベリーエキスによる尿路感染症・膀胱炎の発症予防作用 [2019年05月25日(土)]
今月の泌尿器科学の専門ジャーナルに、プロポリス+クランベリーエキスの複合サプリメントによる尿路感染症・膀胱炎の発症予防への作用を検証した臨床研究が、フランスのグループ(Urologie, CHRU Bretonneau)から報告されていました。
(Urol Int. 2019 May 22:1-8.)


尿路感染症は、女性に多く見られる疾患であり、発症時には抗生物質での治療が行われます。

しかし、再発しやすいこと、抗生剤の多用による副作用や耐性菌の課題があります。

機能性食品素材では、クランベリーエキスによる尿路感染症のリスク低減効果が知られています。

クランベリー(Vaccinium macrocarpon)の果実(果汁)は、有効成分としてアントシアニン類やキナ酸、トリテルペン類、カテキン類、タンニン類、フラボノール類を含み、膀胱や尿道への細菌付着を抑制する作用があります。


クランベリーに含まれるフラボノール類やフラバン-3-オールによる機能性が示されています。


プロポリスとは、みつばちがユーカリやポプラなどの樹木から集めた植物成分に、みつばちの分泌物が合わさって作られた物質です。

プロポリスは強い殺菌作用および抗酸化作用をもっており、みつばちはプロポリスを巣の構築物として用いることで、腐敗や微生物の害から巣の内部を守っています。

ギリシャ語でプロポリスの「プロ」は「守る(防御)」、ポリスは「都市(巣のこと)」を意味します。

有効成分はフラボノイド系ファイトケミカルであり、ケルセチン、ピノセンブリン、ピノバンクシン、ガランギン、ケンフェロール、クリシン、ナリンゲニン等が存在します。


これまでの研究により、プロポリスは、

抗菌作用、抗炎症作用、免疫調節作用、抗酸化作用、抗糖尿病作用などが知られています。



今回の研究では、

急性膀胱炎の再発を繰り返す女性において、

クランベリー+プロポリスによる感染症の再発予防効果が検証されました。



具体的には、

多施設共同ランダム化偽薬対照試験として、


先行する12ヶ月間の間に、4回以上の膀胱炎の既往を有する
18歳以上の女性を対象に、

クランベリー+プロポリス投与群:42名、

偽薬投与群:43名

の2群について、
介入試験が行われ、

主アウトカムとして、6か月間でのフォローアップ中の膀胱炎の発症が調べられました。

被験者の平均年齢は、
53 ± 18歳、

過去1年間の膀胱炎の発症頻度は、
6.2 ± 3.6でした。


解析の結果、

クランベリー+プロポリス投与群では、

感染の回数は、

偽薬投与群に比べて、

有意に減少していました。
(respectively, 2.3 ± 1.8 vs. 3.1 ± 1.8)


最初の3ヶ月間での膀胱炎のエピソード回数は、

水の摂取量の補正後でも、

偽薬投与群に比べて、

クランベリー+プロポリス投与群にて有意に低下していました。
(0.7 ± 1.1 vs. 1.3 ± 1.1, p = 0.0257)


また、

初回の尿路感染症の発症までの期間は、

クランベリー+プロポリス投与群のほうが、長い日数でした。

(69.9 ± 45.8 days vs. 43.3 ± 45.9, p = 0.0258)


なお、両群とも高い許容性が認められました。


以上のデータから、

クランベリー+プロポリスによる尿路感染症・膀胱炎の再発予防効果が示唆されます。




クランベリー果汁は酸味が強いため、そのままでは食用に向かず、一般に甘味料が添加されます。


尿路感染症の再発予防に対して、果汁の代わりにクランベリーのサプリメントも広く利用されています。


最近の研究では、下記の報告があります。


クランベリーによる尿路感染症の再発予防効果:臨床研究



クランベリーポリフェノールによる血管機能の改善効果




プロポリスは、原産地によって植物に由来する成分が異なります。

これは、みつばちが集めてくる樹脂が、地域によって異なる植生を反映するためです。
一般に、日本や中国、オーストラリア、欧州、南米で採取されたプロポリスがサプリメントとして製品化されています。



プロポリスには、red propolisやgreen propolisといった種類があり、それぞれが民間療法で用いられており、特に明確な区別はされてきませんでした。


ブラジル産の赤プロポリスには、formononetin や biochanin Aといった成分が含まれています。


最近の研究では、次の報告があります。


プロポリスによる2型糖尿病での腎機能への好影響



ブラジル産赤プロポリスによる抗炎症作用



プロポリスによる糖代謝改善作用


プロポリスによる2型糖尿病での腎機能への好影響




DHCは、プロポリスのサプリメントも製品化しています。
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クランベリーやブルーベリー、ラズベリーなどベリー類には、ポリフェノールが含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用を介した生活習慣病予防が知られています。

クランベリー果汁による内分泌代謝改善作用@肥満者



ブルーベリーおよびクランベリーについては、下記の研究があります。


メタボリック症候群でのブルーベリーによる抗炎症作用




ブルーベリーによる糖代謝改善作用 




ブルーベリーによる抗炎症作用




ブルーベリーによる認知機能・記憶能改善作用
 



ブルーベリーが心血管リスクを抑制する




クランベリーが尿路感染症を予防する:メタ解析




男性におけるクランベリーの働き


ブドウおよびブルーベリーポリフェノールが健常高齢者の認知機能を改善する






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posted at 23:52 | この記事のURL
西太平洋地域での健康関連SDGsの現状:レビュー [2019年05月24日(金)]
公衆衛生学の専門ジャーナルに、持続可能な開発目標(SDGs)での健康分野について、西太平洋地域33カ国の現状のレビューが掲載されていました。
(Global Health. 2019 Apr 11;15(1):29.)

持続可能な開発目標(SDGs)が、企業や自治体での取り組みの方向性として注目されています。
(国連の報告書によるものです。国連は、第2次大戦後の枠組みで構成され、各国の利害対立の結果として、何もしないし、何もできない機関のですが、ときどき会議を開いて、ときどきレポートを出して、という感じでしょうか。)

上場企業にとっては、ブランディングの方法が、CSRからCSVになり、さらにSDGsでの取り組みとなってきました。

自治体では、地方創生に向けた自治体SDGs推進が政府によって示されています。

SDGsには、「3.すべての人に健康と福祉を」となっています。

日本はあらゆる健康関連指標で世界トップクラスではありますが、

無駄な健診があったり、喫煙率が高かったり、という課題があります。

また、医療費の高騰のため、持続可能性という点では大いに疑問も感じられます。
(そのためにも、食事+運動+機能性食品素材・サプリメントによるセルフケアでの健康づくりと未病改善が必要です。)


弾力的な健康システムは、健康関連の持続可能な開発目標(SDG)を達成する上で避けられません。

保健システム強化のための方法の一つは、

より良い保健ガバナンスのために公衆衛生法の適用範囲を改善することです。

今回の研究では、

西太平洋地域における公衆衛生法の状況を明らかにし、

公衆衛生法の適用範囲と健康関連のSDGの統計との関連が検証されました。


具体的には、

西太平洋地域の33ヵ国を対象に、

2013年4月から2016年10月まで、
公衆衛生法の適応範囲は、健康法評価ツールにより測定され、

健康関連SDGsは、
2017年と2018年のWHOおよびSDGsインデックススコアから評価されました。


解析の結果、

公衆衛生法の適応範囲が高い国は、

ベトナム、韓国、香港、シンガポールで、

低い国は太平洋島嶼国でした。

公衆衛生法の適用範囲の高い課題は、

ヘルスケア組織、感染症、薬物乱用であり、

低い課題は、

生殖医療、家族の健康、口腔ヘルスでした。

公衆衛生法の適応範囲は、

平均寿命や健康寿命、SDGsインデックスなどの
健康関連SDGs統計との有意な相関が示されました。


SDG 3指標のうち、
妊産婦死亡率、(r = - 0.53、p = 0.01)、

新生児死亡率(r = - 0.44、p = 0.02)、

HIV新規感染
(r = 0.78、p = 0.04)、

総アルコール摂取量(r = 0.45、p = 0.02)、

思春期出生率(r = - 0.40、p = 0.04)、

UHCサービスカバレッジインデックス(r = 0.50、p = 0.02)、

および

IHR平均コアキャパシティスコア(r = 0.54、p) = 0.004)は

統計的に有意でした。

一方、公衆衛生法の適用範囲と他のSDGの健康統計との関連は見出されませんでした。


以上のデータから、

健康関連SDGsの達成における公衆衛生法の重要性が示唆されます。



DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
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カカオポリフェノールが軽度認知障害(MCI)の進行を抑える [2019年05月23日(木)]
今月の臨床医学のジャーナルに、カカオポリフェノールの摂取により、軽度認知障害(MCI)の進行が抑制されることを示した研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Medicina (Kaunas). 2019 May 17;55(5).)


認知症は、要介護・要支援となる原因の第1位であり、健康寿命延伸には認知症の予防が重要です。

軽度認知障害(MCI)は、認知症予備軍の状態です。


チョコレートやココアに含まれるカカオポリフェノール(フラボノイド類)は、

抗炎症作用や抗酸化作用を介した生活習慣病リスク低減効果が知られています。

また、血管内皮細胞由来のNO産生亢進を介して、高血圧改善作用を示します。

さて、

今回の研究では、

カカオポリフェノールによる軽度認知障害(MCI)に対する作用が検証されました。


具体的には、
後ろ向きコホート研究として、

56−75歳のMCI患者55名(男性29名、女性26名)を対象に、

(被験者は2017年1月から12月の間に「Center for Cognitive Disorder and Dementia of the IRCCS Centro Neurolesi Bonino Pulejo (Messina, Italy) 」に参加。)

カカオポリフェノールの摂取と、認知機能指標(MMSE)について、1年間のフォローアップが行われました。

解析の結果、

認知機能の低下が認められた患者群に比べて、

認知機能の悪化が認められなかった患者群では、

カカオポリフェノールの摂取が有意に高値でした。
(χ2 = 13.79, df = 1, p-value < 0.001)

次に、

認知機能の低下が認められなかった群(つまり認知機能が改善した群あるいは一定であった群)のサブ解析では、

改善が認められた群の46.2%が、カカオポリフェノール摂取群でした。



以上のデータから、

カカオポリフェノールの摂取による軽度認知障害(MCI)の進行抑制作用が示唆されます。


今後、介入試験など質的に高い研究による臨床的意義の検証が期待される分野です。


これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。

特に、ダークチョコレートによる心血管リスク低減作用は確立しているといいでしょう。

ココア/カカオポリフェノールの高血圧改善効果:コクランレビュー





認知症の予防のために、
現状のエビデンスを見るとき、

・食事療法では、地中海食やMIND食が基本であり、

・葉酸サプリメントは中高年以降、全員に推奨できます。

・また機能性表示食品では、イチョウ葉エキスが、記憶力の維持に有用です。




マインド食(Mind diet; Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay)は、米国ラッシュ大学のグループが、地中海食と高血圧の食事療法のDASH食を組み合わせて、認知症予防のために考案した食事パターンです。

2015年にラッシュ大学から、マインド食がアルツハイマー病を50%減らす、というデータが発表され注目されるようになりました。

マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する


マインド食で認知機能が7.5歳改善


DHCでは、マインド食や地中海食に欠かせないエクストラバージンオリーブを扱っています。







葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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イチョウ葉 脳内α(アルファ)30日分【機能性表示食品】
イチョウ葉由来の機能性関与成分2種で、脳の血流を改善し、記憶力の維持を!





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地中海食/低炭水化物食は低脂肪食よりも脂肪肝の改善作用を示す [2019年05月22日(水)]
今月の肝臓病研究の専門ジャーナル(電子版)に、脂肪肝に対する地中海食/低炭水化物食、低脂肪食との比較を行った臨床研究が、イスラエルのグループ(Tel Aviv University)から報告されていました。
(J Hepatol. 2019 May 7.)


地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。
野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。

地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。

肥満、特に内臓脂肪型肥満は、生活習慣病のリスクとなります。

肥満、内臓脂肪型肥満では、多くの場合、脂肪肝が認められます。

今回の研究では、

異なる食事療法を実施した際に、

内臓脂肪組織(VAT)の減少に加えて、肝臓内脂肪蓄積量(HFC hepatic fat content)の変化にどのような違いがあるか、検証されました。



具体的には、

18ヶ月間の減量試験として、

腹部脂肪/脂質異常症の患者278名を対象に、

・低脂肪食(LF)、
あるいは
・地中海食/低炭水化物食(MED/LC+28g/日のクルミ)
の食事での介入に、

中程度の身体活動を併用した群と、非併用群について、

MRIにより試験開始時、6ヶ月後(158名)、18ヶ月後の時点で、

肝臓内脂肪蓄積量が測定されました。



減量試験の結果、

278名のうち、86.3%が試験を完了しました。

なお、被験者は、
平均年齢48歳、男性88%、BMI 30.8、
肝臓内脂肪量HFC 10.2%,(range:0.01%-50.4%)
でした。

解析の結果、

%HFCは、

介入前に比べて、

6ヶ月後
[-6.6% absolute-units (-41% relatively)]

および
18ヶ月後の時点で、
[-4.0% absolute-units (-29% relatively);p<0.001

それぞれ有意に減少しました。

HFCの減少は、

体重の減少よりも
VATの減少と相関していました。


次に、
VATで補正後、

%HFCの減少は、

血中GGT(γ-glutamyl transferase)、ALT、chemerin、HbA1cの低下と有意な相関を示しました。
(p<0.05)


肝臓内脂肪量の減少は、身体活動実施群では同程度でしたが、

低脂肪食摂取群に比べて、

地中海食/低炭水化物食の摂取群では、

より顕著な%HFCの減少が見出されたということです。
(p=0.036)

また、このとき、

心血管代謝リスク指標の有意な改善も認められました。

その他、

中性脂肪値についても、

VATの変化での補正後、

低脂肪食に比べて、

地中海食/低炭水化物食にて、より顕著な改善が認められました。
(p<0.05)


以上のデータから、

肝臓内脂肪量の減少効果および内分泌代謝関連指標に対する改善効果は、

低脂肪食群よりも、

地中海食/低炭水化物食のほうが有用であると考えられます。



DHCでは、

肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、

「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。



最新の科学的根拠を俯瞰すると、

「緩やかな糖質制限食・低炭水化物食」を基本とした食生活が、

「ヘルシーエイジング(健康長寿)」

「ダイエット(適正体重の維持)」

「アンチエイジング(抗加齢)」

に有用であると考えられます。



地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下








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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
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パーム油(パームオレイン)による脂質代謝への作用:メタ解析 [2019年05月21日(火)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、パーム油/パームオレイン油の摂取による脂質代謝への作用を検証したメタ解析が、マレーシアのグループから報告されていました。
(Adv Nutr. 2019 May 16.)

パーム油(Palm Oil)は、アブラヤシ(油椰子)という植物から採れる植物油です。

アブラヤシは、西アフリカ原産で、19世紀後半から東南アジアのプランテーションで栽培されるようになりました。

30kgほどの果房に数百〜約2,000個の果実があり、その果肉からパーム(原)油(Crude Palm Oil)が摂れます。
また、種からはパーム核油(Palm Kernel Oil)が搾油されます。

パーム油は、大豆や菜種など他の植物性油脂よりも生産性が高く、安価であるため、食用に利用されます。

(なお、ヤシ油と呼ばれる油は、ココヤシの実から採れるココナツオイルで、パーム油ではありません。ヤシ油はパーム核油と似た成分です。)



パーム油が、他の植物油と異なる点は、飽和脂肪酸であるパルミチン酸を豊富に含んでいることです。

一般的に、バターやラードなど動物の脂肪は飽和脂肪酸を多く含み、
菜種や大豆といった植物の油には不飽和脂肪酸が多く含まれています。

これに対して、
パーム油は、植物油ですが、飽和脂肪酸(パルチミン酸)、不飽和脂肪酸(オレイン酸)がそれぞれ40%ほど含まれています。


動物性脂肪に由来する飽和脂肪酸の過剰摂取は、動脈硬化を惹起し、心血管疾患リスクを高めます。

しかし、
飽和脂肪酸の豊富なパーム油の摂取が、心血管疾患リスクに与える影響は明確ではありません。


そこで、今回の研究では、

健常成人において、

パーム油の摂取による脂質代謝関連指標への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(MEDLINE and CENTRAL: Central Register of Controlled Trials)

1975年から2018年1月までの収載論文から、

2週間以上の介入試験として、

パームオレイン(パーム油の脂質分画)と、

それ以外のオイル(ココナッツオイル、ラード、キャノーラ油、高オレイン酸フラワーオイル、オリーブオイル、ピーナッツオイル、大豆オイル)の摂取と、

血中脂質指標への作用を比較した試験が検索され、

9報のRCTから、

533名のパームオレイン群と、

542名の他の脂質投与群

との比較が行われました。


解析の結果、


パームオレイン群と、

他の脂質の比較では、


総コレステロール値、LDLコレステロール値、HDL、中性脂肪、TC/HDLコレステロール比について、両群間に有意差は認められませんでした。
[-0.10 (95% CI: -0.30, 0.10; P = 0.34), -0.06 (95% CI: -0.29,0.16; P = 0.59), 0.02 (95% CI: -0.01, 0.04; P = 0.20), 0.01 (95% CI: -0.05, 0.06; P = 0.85), -0.15 (95% CI: -0.43, 0.14; P = 0.32)]

いずれの脂質代謝関連指標についても、両群間での有意差は検出されませんでした。
(P > 0.05)


今回のメタ解析では、

食用としてのパームオレインは、

健常者の脂質代謝指標に対して、

不飽和脂肪酸(単価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸)と同様の作用が見出され、

飽和脂肪酸の豊富な脂質による作用とは異なる、

と考察されています。


外来診療の際には、
ココナッツオイル、エゴマオイル、亜麻仁油など、いろいろな脂質について質問を受けます。

現時点のエビデンスを俯瞰するとき、

地中海食で利用されるオリーブオイルが最も有用です。


ココナッツオイルは、そこまでの有用性のデータはありませんし、

エゴマオイルや亜麻仁油は、植物性オメガ3であるαリノレン酸として特長的ですが、

臨床研究にしても疫学研究にしても、オリーブオイルほどのエビデンスはありません。


えごまや亜麻仁油ではなく魚油が脂質代謝を改善し炎症を抑制する



最近、日本でも、えごま油が、植物性オメガ3系脂肪酸を含む食用油として販売されています。

しかし、無駄に高価であり、かつ、エビデンスレベルは、抗炎症作用や抗アレルギー作用が予備的な研究で示されている程度です。

EPAやDHAについては、はるかに多くのエビデンスが構築されており、青魚の摂取やサプリメントの利用によって摂ることができます。

また、調理オイルとしては、
えごま油や亜麻仁油よりも、
エクストラバージンオリーブオイルの有用性が確立しています。



近年の研究では、
単なるオリーブオイルではなく、
オリーブ由来のポリフェノールが豊富なエクストラバージンオリーブオイルのほうが、優れた機能性を有することが分かってきました。


ただし、日本では、JAS基準のオリーブオイルが出回っており、エクストラバージンオリーブオイルの品質が国際基準と比べて、高くありません。


エクストラバージンオリーブオイルの基準は、
IOC(国際オリーブ協会)では酸度0.8%以下、
JASの基準では酸度が2%未満です。


DHCのエクストラバージンオリーブオイルは、
酸度はわずか0.2%以下となっています。





地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
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『天然葉酸』サプリメントは虚偽の表示



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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大豆の摂取が糖尿病リスクを低下@日本人女性:高山スタディ [2019年05月20日(月)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、日本人女性において、大豆の摂取と2型糖尿病リスクとの関連を調べた疫学研究が、岐阜大学と名古屋女子大学のグループから報告されていました。
(J Nutr. 2019 May 11)


大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


先行研究では,大豆製品の摂取による乳がんや前立腺がん、消化器がんのリスク低下作用が示されています。


大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ


納豆の摂取が心臓病を予防する:高山スタディ




エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。




さて、今回の研究では、

日本人において、

大豆食品、大豆たんぱく質、大豆イソフラボンの摂取と、

2型糖尿病リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

高山市において、

地域居住者13,521名(男性5883名、女性7638名、35-69歳)を対象に、


1992年の時点の質問票をもとに、大豆食品や大豆たんぱく質、大豆イソフラボンが調べられ


2002年の時点での糖尿病の有無が調べられています。

なお、
BMIは、男性22.6 ± 2.6、女性22.1 ± 2.7 であり、


年齢、教育、身体活動、喫煙、飲酒、高血圧の既往、ビタミンサプリメントの利用、コーヒーの摂取、更年期などで調整されました。


解析の結果、

まず、
10年間のフォローアップ期間中、

438名が糖尿病と診断されました。


交絡因子で補正後、

大豆食品の全摂取の三分位で、

最高群では、

最低群に比べて、

女性での2型糖尿病リスクが55%減少していました。
(HRs 0.45, 95% CI: 0.30, 0.68; P-trend <0.001)

なお、男性では、有意な相関は認められませんでした。


以上のデータから、

日本人女性において、

大豆食品の摂取が多いと、2型糖尿病リスク低下作用が示唆されます。




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。


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エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。




ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。




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テアニンの摂取による糖尿病リスク低下:久山研究 [2019年05月19日(日)]
今月の糖尿病研究の専門ジャーナル(電子版)に、テアニンの摂取による糖尿病リスク低下作用を示した研究が、九州大学のグループから報告されていました。
(Diabetes Care. 2019 May 10.)


緑茶には、カテキンと、テアニンが含まれています。

カテキンは、ポリフェノールの一種で、タンニンと呼ばれてきた緑茶の渋みの主成分です。

カテキンは、一番茶では約12〜14%、二番茶では約14〜15%と増加します。

玉露のように光が当たらないよう被覆栽培されるものは、カテキンの生成が抑えられ、煎茶よりも少なくなります(その代わり、玉露にはテアニンが多く含まれます)。


テアニンはアミノ酸の1種で、うまみを感じる成分です。
また、ストレス軽減作用があるアミノ酸です。

テアニンは、茶樹の根で作られ、葉に移っていきます。
また、テアニンは光が当たると分解してエチルアミンをつくり、エチルアミンがカテキンに変化します。

光が当たらないとテアニンは分解されないので、玉露のように、被覆栽培するとテアニンの含有量が高く、カテキンの生成が抑えられたお茶となります

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テアニンによるストレス軽減効果



さて、今回の研究では、

日本人において
テアニン(L-テアニン)の摂取と、2型糖尿病リスクとの関連が検証されました。



具体的には、
久山研究の一環として、

地域居住の日本人(40歳から79歳で、非糖尿病の)2,253名を対象に、

7年間のフォローアップが行われ、

テアニンの摂取のマーカーとして

血中エチルアミン値が測定されました。

血中エチルアミン値を4分位で分けて解析が行われました。
(&#8804;0.86, 0.87-2.10, 2.11-5.28, &#8805;5.29 ng/mL)

また、
健常者12名のボランティアを対象に、

8mgのLテアニンを含む緑茶を摂取させ、

血中エチルアミン値の動態が調べられました。


解析の結果、

まず、

フォローアップ期間中に、

282名が2型糖尿病を発症しました。


年齢や性別で補正後、

2型糖尿病の累積発症率は、

血中エチルアミン値が低いほど、
有意に低下していました。
(P for trend = 0.04)


その他の交絡因子で補正後も、エチルアミン値の高値と2型糖尿病リスク低下という相関は変わりませんでした。

多変量解析の結果、

四分位で最高群は、最低群に比べて、

2型糖尿病リスクが31%低下していました。
(HR 0.69, 95% CI 0.49-0.98)


血中エチルアミン値の高値による2型糖尿病リスク低下という相関は、

中年層の被験者および糖尿病前段階、肥満者、インスリン抵抗性の被験者でより顕著でした。

以上のデータから、

日本人において、

テアニンの摂取の摂取が多いほど、

2型糖尿病リスクの低下が示唆されます。




今後、介入試験による臨床的意義の検証が期待される分野です。


テアニン
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テアニンによるストレス軽減効果



緑茶テアニンによるうつ病の症状改善作用


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ノコギリヤシによる前立腺肥大症の症状軽減@多施設共同臨床研究 [2019年05月18日(土)]
泌尿器科学の専門ジャーナル(電子版)に、ノコギリヤシによる前立腺肥大症の症状軽減効果を示した臨床研究が、中国のグループから報告されていました。
(Urology. 2019 Mar 14.)



男性では、加齢に伴って前立腺肥大症(BPH)による排尿障害などの症状が生じます。

良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。


ノコギリヤシの有用性は、メタ解析で示されています。

ノコギリヤシエキス(Permixon)は前立腺肥大症の下部尿路症状を改善する:メタ解析


さて、

今回の研究では、

中国において、

下部尿路症状(LUTS)を有する前立腺肥大症(BPH)患者に対するノコギリヤシサプリメント投与の有効性と安全性が検証されました。


具体的には、

中国での多施設共同による二重盲検偽薬対照試験として、


19か所の機関から、
LUTS/BPHの患者354名を対象に、

・ノコギリヤシエキス(320 mg)投与群

・偽薬投与群

の2群について、

24週間の介入が行われ、

有効性に関する主アウトカムとして、

IPSS(国際前立腺症状スコア)および最大尿流の変化、

副アウトカムとして、前立腺容積、排尿機能の関連指標などが調べられています。


解析の結果、

偽薬投与群に比べて、

ノコギリヤシ投与群では、

最大尿流の改善、

IPSS(国際前立腺症状スコア)の改善、

蓄尿障害関連症状の改善、

QOLスコアの改善、

男性性機能の改善、

IIEFスコア(国際勃起機能スコア)の改善が見出されました。
(P <.05)


有害事象に関しては、

偽薬群169名中2名(1.18%)、

ノコギリヤシ投与群159名中3名(1.89)

で見出されました。


以上のデータから、

下部尿路症状/前立腺肥大症の患者において、

ノコギリヤシエキスによる症状改善作用が示唆されます。




良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。


ノコギリヤシに関しての臨床試験や基礎研究では、次のような報告があります。



ノコギリヤシエキス(Permixon)は前立腺肥大症の下部尿路症状を改善する:メタ解析



前立腺肥大症に対してノコギリヤシは医薬品と同等の効果を示す



ノコギリヤシ+ハルナール併用はハルナール単独よりも有効



男性型脱毛症(AGA)に対するノコギリヤシの効果


ノコギリヤシの安全性を示した臨床試験


・ノコギリヤシによる前立腺肥大症と勃起障害の症状改善作用


・前立腺の健康維持にはノコギリヤシ+リコピン+セレン


・ノコギリヤシによる細胞増殖抑制作用


・ノコギリヤシによるBPH症状改善作用



・ノコギリヤシの前立腺肥大症改善作用



・前立腺切除術前のノコギリヤシ投与の効果


・ノコギリヤシ複合サプリによる慢性前立腺炎改善効果


・ノコギリヤシ・カボチャ種子による前立腺肥大症


・前立腺切除術の出血にノコギリヤシは影響しない



・ノコギリヤシでは医薬品との相互作用報告はなし



・男性型脱毛症とノコギリヤシ


・ノコギリヤシの安全性に関する系統的レビュー


・前立腺炎に対する補完療法としてのノコギリヤシ





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
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ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:53 | この記事のURL
出講@「エコタイプ次世代植物工場」研究会 [2019年05月17日(金)]
本日、「エコタイプ次世代植物工場」研究会にて


「健康寿命延伸における葉酸の有用性

--公民連携による課題解決型保健事業の取り組み--」

という演題で、

出講いたしました。


主に、葉酸の働きやDHCでの公民連携の取り組みをお話いたしました。

また、研究会に関連したDHCでの展開として、

DHC海洋深層水の植物工場への応用例も紹介いたしました。


ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果




拙著「不育症・早産・産後うつ病・児の自閉症を防ぐビタミンMの効果!
〜プレコンセプションケアに不可欠な葉酸の働きと公民連携の保健事業〜」を上梓いたしました。



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食物繊維の摂取による憩室症のリスク低減:メタ解析 [2019年05月16日(木)]
栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、食物繊維の摂取と、憩室症リスクとの関連を検証したメタ解析が、英国のグループ(Imperial College London)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2019 Apr 29.)


先行研究では、

食物繊維の摂取が多いと、

憩室症のリスクが低減するという相関が示唆されています。


そこで、

今回の研究では、

前向きコホート研究を対象にした系統的レビュー/メタ解析によって、

食物繊維の摂取と、

憩室症リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Embase)

2018年8月9日の時点で収載された論文が検索され、

前向きコホート研究5報、

865,829名の参加者、

19,282 例の憩室症が解析の対象となりました。


解析の結果、

1日あたり10gの食物繊維の摂取により、

憩室症のリスクが26%低下という有意な相関が見出されたということです。
(95% CI 0.71-0.78, I2&#8201;=&#8201;0%)


また、
食物繊維の摂取量が1日あたり
20g、30g、40gでは、

1日あたり7.5gの摂取と比べて、

憩室症リスクは、

それぞれ、
23%, 41%, 58%

低下が見出されました。

なお、
出版バイアスは認められませんでした。


層別解析でも同様の相関であり、

1日あたり10gの穀類の食物繊維の摂取により、

26%のリスク低下、
(RR 0.74, 95% CI 0.67-0.81, I2&#8201;=&#8201;60%, n&#8201;=&#8201;4)

果物由来の食物繊維の摂取により、

44%のリスク低下
(RR 0.56, 95% CI 0.37-0.84, I2&#8201;=&#8201;73%, n&#8201;=&#8201;2)


野菜由来の食物繊維の摂取により、

20%のリスク低下
(RR;0.80, 95% CI 0.45-1.44, I2&#8201;=&#8201;87%, n&#8201;=&#8201;2)

という相関が見出されました。




以上のメタ解析から、

食物繊維の摂取による憩室症リスク低減作用が示唆されます。

(食物繊維の摂取の摂取が少ない群に比べて、

1日あたり30gの食物繊維の摂取群では、41%のリスク低下という相関です。)





食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。

最近の研究では、次の報告があります。

食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析


食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下



10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析



10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析


毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下




食物繊維含有玄米食による2型糖尿病の血糖コントロール改善作用



厚労省による国民健康栄養調査では、
日本人の男女とも、一日あたりの食物繊維の摂取不足が示されています。

教科書的には、
もっと食物繊維をとりましょう
となりますが、実際に充足されていない状況が何十年も続いているわけですので、

補完的に、健康食品/サプリメントで食物繊維を補い、健康増進や疾病予防に利用することが合理的と考えます。



DHCでは、食物繊維含有サプリメントを製品化しており、1日1包の摂取で、日本人に不足している食物繊維の量が充足できるように設計されています。


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国民健康栄養調査では、男女とも食物繊維の摂取量が推奨量よりも数グラム程度、少ないことが示されています。DHC食物繊維1包の追加で不足分を満たすことができます。




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植物ステロールによる脂質代謝改善・動脈硬化抑制:メタ解析 [2019年05月15日(水)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、植物ステロールによる脂質代謝改善と抗動脈硬化作用を示したメタ解析が、イランとイギリスのグループから報告されていました。
(J Am Coll Nutr. 2019 May 10:1-11.)


植物ステロールと植物スタノールは、脂質代謝改善作用を有しています。



植物ステロール/スタノールは、小腸でのコレステロール吸収を抑制し、脂質異常症の改善効果を示す成分です。


これに対して、濃縮紅麹は、肝臓でのLDLコレステロールの合成を抑制することで、LDLコレステロールを下げ、

植物ステロールは、食事に含まれるコレステロールの吸収を抑制することで、LDLコレステロール作用を示します。



さて、

今回のメタ解析では、

成人において、

植物ステロール/植物スタノール(PS)サプリメントによる抗動脈硬化作用・アポリポプロテイン(Apo)値への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Web of Science, Cochrane Library, Scopus)

2018年9月までの収載論文から関連するランダム化比較試験(RCT)が検索され、

37報のRCT、

51群のデータがメタ解析の対象となりました。


解析の結果、

PSのサプリメントおよび強化食品により、

Apo-AIの有意な上昇、
(WMD: 0.014&#8201;mg/dl, 95% CI: 0.001, 0.028, p&#8201;=&#8201;0.042)

Apo-CII の有意な上昇、
(WMD: 0.303&#8201;mg/dl, 95% CI: 0.084, 0.523, p&#8201;=&#8201;0.007)

および

Apo-Bの有意な低下、
(WMD: -0.063&#8201;mg/dl, 95% CI: -0.075, -0.051, p&#8201;<&#8201;0.001)

Apo-B/Apo-A-I比の有意な低下、
(WMD: -0.044&#8201;mg/dl, 95% CI: -0.062, -0.025, p&#8201;<&#8201;0.001),

Apo-Eの有意な低下、
(WMD: -0.255&#8201;mg/dl, 95% CI: -0.474, -0.036, p&#8201;=&#8201;0.023)

が認められました。

なお、

PS投与は、

Apo-AIIとApo-CIIIでは有意な変化は検出されませんでした。


また、
PSのサプリメントあるいは強化食品の摂取では、

PSの用量に基づいて、
Apo-Eの有意な変化
(r = -0.137, p nonlinearity = 0.006)
および
Apo-CIIIの有意な変化が認められ、
(r&#8201;=&#8201;1.26, p nonlinearity = 0.028)


Apo-CIII
(r&#8201;=&#8201;3.34, p nonlinearity = 0.013)

Apo-CII
(r&#8201;=&#8201;1.09, p nonlinearity = 0.017)

では、投与期間に基づいた有意な変化が認められました。


以上、メタ解析のデータから、

植物ステロール/植物スタノールの投与によって、

動脈硬化を惹起するアポリポプロテイン(Apo-B and Apo-E)が低下し、

動脈硬化を抑制するアポリポプロテイン(Apo-AI, Apo-CII)が上昇することで、

アポリポプロテインの組成が改善し、動脈硬化抑制作用を示すと考えられます。




先行研究では、


植物ステロールによるLDLコレステロール低下作用:メタ解析




植物ステロールによる超悪玉コレステロール低下作用



植物ステロールによるLDLコレステロール低下作用:レビュー




植物ステロールによる高コレステロール血症改善効果


という報告もあります。


DHCでは下記のサプリメントを製品化しています。



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ナットウキナーゼによる抗凝固作用@脂質異常症患者 [2019年05月14日(火)]
今月の機能性食品研究の専門ジャーナル(電子版)に、ナットウキナーゼによる抗凝固作用を示した臨床研究が報告されていました。
(Food Funct. 2019 May 9)

納豆に含まれている機能性食品成分としてはナットウキナーゼがよく知られています。


ナットウキナーゼは、納豆に存在する酵素です。

血栓溶解活性を有することから、脳梗塞などの血栓症の予防に効果が期待されています。


また、抗凝固作用に加えて、降圧作用も示唆されています。

ナットウキナーゼによる高血圧改善作用</リンク

さらに、
ヒト臨床研究で,体内動態の解析も報告されています。

ナットウキナーゼのヒト体内動態


さて、今回の研究では、

高コレステロール血症患者において、

ナットウキナーゼによる凝固系への作用が検証されました。


具体的には、

高コレステロール血症患者(血中コレステロール値;200-280 mg/dL)を対象に、

・ナットウキナーゼ投与群:50名、

・偽薬群:50名

の2群について、

8週間の介入が行われ、

凝固関連指標が調べられました。



8週間の介入後、

ナットウキナーゼ投与群において、

C-EPI CT(collagen-epinephrine closure time),

PT(prothrombin time),

aPTT(activated partial thromboplastin time)

の有意な上昇が見出されました。


また、

群間比較では、

偽薬群に比べて、

ナットウキナーゼ投与群において、

C-EPI CT (P = 0.001) とaPTT (P = 0.016)の有意な上昇が認められました。
(P = 0.001)


さらに、

PT とaPTTとの間に有意な相関が認められました。
(r = 0.491, P < 0.001)


以上のデータから、

高コレステロール血症患者において、

ナットウキナーゼ投与によるC-EPI CT およびaPTTの有意な亢進、つまり抗凝固作用が示唆されます。




DHCのサプリメント製品を利用して、ナットウキナーゼを摂ることもできますので、

納豆を食べなかった日には、ナットウキナーゼサプリメントを晩御飯と一緒にとることがおすすめです。

(脳梗塞は、夜間/早朝に発症するので、ナットウキナーゼの作用を考えると、朝ごはんではなくて、晩御飯と一緒がおすすめです。)


ナットウキナーゼ 30日分
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ナットウキナーゼに関する研究として、次の報告があります。



ナットウキナーゼによる高血圧改善作用



紅麹とナットウキナーゼによる脂質異常症改善作用



ナットウキナーゼによる抗凝固作用



ナットウキナーゼによる血圧への作用


ナットウキナーゼのヒト体内動態


ナットウキナーゼの作用メカニズム


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進行がんでの緩和ケアとしてアロマテラピーが有用:系統的レビュー [2019年05月13日(月)]
今月の緩和療法の専門ジャーナル(電子版)に、進行がん患者に対する緩和ケアとしてのアロマセラピーの有用性を示した系統的レビューが、英国のグループ(University College London)から報告されていました。
(Palliat Med. 2019 May 6)


アロマテラピーは、安全性が高く、補完療法として様々な分野に用いられています。


今回の系統的レビューでは、

進行がん患者において、

アロマセラピー、

マッサージ、

リフレクソロジー

による有用性が検証されました。




具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(MEDLINE, EMBASE, PsycINFO, AMED, CINAHL, KoreaMed, ProQuest)

2018年6月までの収載論文が検索され、

進行がん患者での5報の質的研究が解析の対象となりました。


系統的レビューの結果、

(1) 治療中の経験(ウェルビーイングと現実逃避の亢進)

(2) 補完療法のセッションを超えて認められるもの(持続する効果と全体の評価)

(3) 緩和ケアにおける補完療法の提供(セラピストの価値と補完療法の提供)

の3つの解析テーマが特定され、

進行がん患者において、

アロマセラピー、

マッサージ、

リフレクソロジーによる有用性が認められたということです。


日本でも、アロマテラピーに関連する資格や経験を持っているナースなどの医療従事者が、医療機関でアロマテラピーを行っていることがあります。



アロマテラピーは、安全性が高く、補完療法として様々な分野に用いられています。



最近の研究では、

アロマセラピーによる認知症改善作用



アロマセラピーによる術後の鎮痛効果



アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師



アロマセラピーによる掻痒改善効果@慢性維持透析患者


も示されています。



なお、

日本では、アロマセラピーの精油(エッセンシャルオイル)は雑貨扱いになっており、
品質が玉石混淆です。


したがって、一定以上の品質を有する、質の高いアロマセラピー製品を選ぶ必要があります。


DHCでは、アロマセラピーの関連製品を扱っています。






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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ゴマによる高血圧改善作用:メタ解析 [2019年05月12日(日)]
食物科学の専門ジャーナルに、ゴマの摂取による降圧作用を示した系統的レビュー/メタ解析がオーストラリアのグループ(Griffith University)から報告されていました。
(J Sci Food Agric. 2017 Aug;97(10):3087-3094.)


高血圧は、

心筋梗塞や脳卒中、腎臓病などのリスクになります。

日本では、高血圧の患者は約4300万人と推計されています。

このうち、降圧目標に到達しているのは2016年時点で1200万人しかいません。

「高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)」(日本高血圧学会)では、
高血圧の基準値は、

診察室血圧が140/90mmHg、

家庭血圧が135/85mmHgです。

(収縮期血圧あるいは拡張期血圧のいずれか一方を満たせば、高血圧です。)

最近の研究では、血圧は低いほど、脳梗塞や心筋梗塞などの合併症のリスクが減ることが示されています。

さて、

ゴマには、
不飽和脂肪酸、食物繊維、植物ステロール、リグナン類が含まれており、

血圧への好影響が示唆されます。


そこで、
今回の系統的レビュー/メタ解析では、

ゴマの摂取による血圧への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて

(PubMed (MEDLINE), Cumulative Index to Nursing and Allied Health Literature (CINAHL) and Cochrane Library (Central) databases)

2016年8月までに収載された論文が検索され、

ランダム化比較試験RCTの8報、

843名のデータがメタ解析の対象となりました。


メタ解析の結果、

ゴマの摂取により、

収縮期血圧の低下、
(-7.83 mmHg, 95% CI: -14.12, -1.54; P < 0.05, I2 &#8201;=&#8201;99%)

拡張期血圧の低下、
(-5.83&#8201;mmHg, 95% CI: -9.58, -2.08; P < 0.01, I2 &#8201;=&#8201;98%)

が示唆されました。

次に、
層別解析として、

異質性を低下させた、質の高い4報でのメタ解析では、

収縮期血圧の有意な減少
(-3.23&#8201;mmHg, 95% CI: -5.67, -0.79; I2 &#8201;=&#8201;33%)

拡張期血圧の低下傾向
(-2.08&#8201;mmHg, 95% CI: -4.85, 0.69; I2 &#8201;=&#8201;62%)

が見出されました。


以上のデータから、

ゴマの摂取による高血圧改善作用が示唆されます。




ゴマのたんぱく質に由来するゴマペプチドがACE阻害作用を有しており、高血圧を改善することが知られています。

そこで、日本では、ゴマペプチドを含むトクホや健康食品が販売されています。

DHCは、高血圧対策のサプリメントとして、ゴマペプチドを製品化しています。

ゴマペプチド 30日分

小さなゴマに秘められた大きなパワーを手軽に




高血圧に対しては、コエンザイムQ10もお勧めです。

直接的な降圧作用を期待するというよりは、

未病改善のためのベーシックサプリメントです。



最新の高血圧の診断基準(JSH2019)


高血圧での生活習慣の修正項目



高血圧対策の機能性食品として、次の報告があります。



レスベラトロールが高血圧を改善する:系統的レビュー


L-シトルリンによる高血圧改善作用:メタ解析


ピクノジェノールによる高血圧改善作用:メタ解析


紅麹+コエンザイムQ10サプリメントによる高血圧と脂質異常症改善効果



食物繊維の摂取による高血圧リスク低減効果



拡張期血圧に対するビタミンDの降圧作用:メタ解析


ナットウキナーゼによる高血圧改善作用</リンク


緑茶による高血圧・脂質代謝改善@メタ解析


緑茶による高血圧改善作用:メタ解析 


ココア/カカオポリフェノールの高血圧改善効果:コクランレビュー





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