ジュネーブの国連子どもの権利委員会で行われた審査は事前の子どもたちの研修の成果が発揮され、委員さんたちが、真摯に新自由主義が及ぼす、競争主義や貧困に苦しめられているこどもたちの状況改善を求める質問を日本政府に投げかけていたのが印象的であった。これこそ
子どもたちの意見(悲鳴)を受容することが大切であるという精神であると実感した。
兵役義務が終わって歌って喜ぶポーランドの若者たち
それに対して、日本側の答弁が形式的なものに終始し、血が通っていないことを見せつけられた。しかしながら子どもたちの直接の訴えがこのように国連で反映されることで日本の教育の現状が少しでも改善されることを祈るばかりである。
「自由への道」と書いてあるアウシュビッツの入口
アウシュビッツは今までいろいろ授業でも取り上げてきたが、実際足を運んで、実物を見て、中谷さんやスモーレンさんのお話をうかがって、さらに深く考えさせられた。ユダヤ人がなぜ狙われたのか、中谷さんは
『システムを維持するため』と言われた。最初その意味がわからなかった。
人間の尊厳も保てないトイレ
1920年代後半の不況下のドイツでヒットラーが合法的に首相に選ばれた。当時の社会を立て直すため何が必要か、それは不必要な人たちを排除して効率的な社会を作り、景気を向上することであった。そのターゲットがユダヤ人!今までユダヤ人が宗教的にも人種的にも憎まれていたためターゲットになったと思っていたが中谷さんによるとユダヤ人をターゲットにすることが一番社会をおさめ、お金を儲けるのに都合がよかった。
まずユダヤ人をゲットーに隔離して、彼らの財産を没収した。これでかなりのものがナチスの手に入る。次にドイツ社会の不要な人々(政府に抵抗する人々、身体障害者など)を収容所に入れ、働けるものは働かせそれで得た収入をナチスが没収する。次にユダヤ人を大量に(130万人のうちの110万人はユダヤ人)送り込み。彼らの持っている、衣服、靴、身の回りの品からひいては髪の毛、金歯を奪い取り、それを売る。これでナチスは莫大な富を得、社会の景気を上向きにした。髪の毛を毛布に加工してそれを売ることまでやった。(原料は秘密にして)
後半では収容しきれないほどの捕虜収容者が来るのでユダヤ人同士に管理させ、直接殺戮に手を下す作業もユダヤ人に任せた。このシステム作りで社会を階層社会(ユダヤ人が一番下)として固めていった。