キレイになりたい☆

週末、彼と紅葉をみに出かけました。
ほんとはもう１週間早く行く予定だったんだけど、
彼が「見頃はまだ先だ」と言い張り、
「ニュースではいまが見頃だって言ってたし、
映像も充分キレイだった」という私の反論は無視されたために。

結果、目的地の紅葉はもう完全に終わっていて、
山は枯れ木、車のフロントガラスには降り注ぐ落ち葉。

それでも、途中ちょうど見頃を迎えた紅葉スポットを通過したので、
とりあえず紅葉狩りの目的は達成（ビバ偶然）。
久しぶりにのんびりドライブできて、楽しかった。

でも。

ドライブのあいだ、ずっと考えてたのは、
昔好きだった人のこと。

３年前、片思いだったその人と、
同じ道を走ったなあって、そればっかり。
そのときは、もっとずっと近く感じたのに、
今回改めて走ってみたら、遠いのなんのって。

「あれ？？もっと近いと思ったんだけど」
と、ついうっかり口をすべらせたら、
「はじめてだったからじゃないの？」と、彼
いやいや、そんなレベルじゃないんだって。

その日のことは鮮明に覚えてるつもりだったけど、
さすがに３年も経てば、記憶も都合良く塗り変えられてるんだなあ。
叶わない恋の相手と、「思い出に」と出かけた旅行。
まっすぐ帰れば２時間の帰り道、
帰りたくない一心で強引に寄り道をした。

「もう帰ろう」って言われるのが怖くて、
懇願して途中でみつけた温泉に寄ったりして。
（温泉は失策。入浴中は一緒にいられない）
それでも、あっというまだった。

そのくらい、楽しかったんだろうなあ。
ほんとに好きだったんだなあ。

３０年も生きてるんだもの、
どこもかしこも思い出だらけ。
気を抜くとすぐ過去に侵食されてしまう。
昔のことなんかいくら思い出したって、
いまさらどうにもならないのに。

過去の人と比べて、
今の彼（への気持ち）が劣ってるわけじゃない。
とりかえてあげるよって言われても、
私は今の彼がいい。
それだけは、断言できる。

それでも、私はまだ記憶のなかに生きている。
ずっと後ろばかり振り返っている。
いま隣にいる彼と、ちゃんと向き合うこともせずに。

・・・そんなことばかり、悶々と考えていた。
必然的に無口になって、
彼に「疲れたの？」なんて心配されるほど。
せっかくのドライブだったのに。

もし彼が、
私と二人でいるときに
昔の彼女のこと考えてたら、
私はきっと、すごく傷つく。
そう思ったら、ものすごい自己嫌悪。