同じく、ルーベンス作の「キリストの昇架」
この二つ、同じルーベンスが描いているのですが、
描いた時期がかなり違い、間があいています。
「キリストの昇架」を描いた10年ほど後に
「キリストの降架」を描いたそうなのですが、
素人目で見ても、明らかに筆致が違うのがよくわかります。
あえて言うなら、やはり傑作は「降架」のほうだといわざるをえません。
「昇架」ではキリストだけでなく、登場人物が筋肉隆々で
ごてごてした感が否めませんが、
「降架」では無駄な線がなくなり、洗練されたように見えます。
あくまで私見ですが。
普通は後に書いたほうがうまくなっているはずですしね。
ここには、まだまだルーベンスの貴重な作品があります。
祭壇正面に飾られているのは、「聖母被昇天」
マリア様はふくよかで、慈悲深い微笑を浮かべています。
これらのルーベンス作品、
当然拝観料がいるものだと思っていたのですが、
さすがは大寺院、入場するのに入場料は取っていません。
当然、寄付等は個人の裁量なのだと思いますが。
ネロとパトラッシュはお金を払わないと見られない時代でした。
絵の才能に長けたネロはルーベンスを尊敬していました。
クリスマスイブの夜に、たまたま扉が開いていたため、
神のご加護だと入っていくことができた大寺院。
まるで導かれるように、月明かりに照らされた
巨匠ルーベンスの作品をみることができたのです。
と、これは物語ですが、ある新聞記者が同じ事を試みたそうです。
残念なことに、

月明かりではどうやっても
この絵を見ることは出来なかったそうです・・・。

ネロと

パトラッシュは
きっと

天使たちの明かり

で見ることができたのでしょう
こんなに日本人に根付いている物語なのに
長い間、地元のアントワープでは知られていなかったそうですね。
それもそのはず、元のお話はイギリス人が書いたので、
ベルギーではお話自体が知られることがなかったのだそう。
最近になって、あまりに日本からの観光客が多いので、
観光局のある方が調査をしたところ、実際の物語の舞台は
アントワープから少し離れた「ホーボーケン」というところだと
判明したそうです。
今ではそこに「ネロとパトラッシュの銅像」が
建てられているそうで、ショップでも絵葉書を売っていました。
そういえば、実際にアントワープの市民に
アニメ「フランダースの犬」を見せたときの映像を、
結構前ですが、テレビでみたことがあります。
かわいそうだと泣く人たちもいましたが、
このお話は好きではないと話す人も多かったのです。
なぜなら、こんなにひどい状況にいる子供や犬を
アントワープの人々が放っておくはずがない、
自分達の祖先がこんな風に思われるのは悲しい、と。
なるほど、そんな風にも感じるんですね。
お話は単にお話、だと思うのですが、
アントワープの人たちにしてみると、
お話が実際にありえる状況で書かれていたから、
そう思ってしまったのかもしれません。
みな心優しい人たちなのです。
ちなみに「絵画」を撮影するのは
はっきりいって無理だと私は思っているのですが、
せめて雰囲気だけを感じていただければ、と思い、
撮影してまいりました。

その辺、ご勘弁を。
「フランダースの犬」は名前を聞いただけで
いまだにうるうるしてしまいます
お国柄なのかわかりませんが、
基本は優しくてよかったです。
あちらはよほどのことが無い限り、美術館でも
写真撮影OK(フラッシュは
是非本物、見にいらしてくださいね。
実写版の映画、見てみたいです
当時の犬はアニメのような白い犬ではなく、
kikiさんの見た実写版の黒い犬のほうが
正しいらしいですね
一応、ルーベンスの絵がだいたいわかる、
ということでご鑑賞くださいませ