・・・続き・・・
小学生の頃、「環境について意見を出しましょう」、と言われ、
私は自分の生活について考えた。
住んでいた地域は緑が多く、季節の花々が咲き乱れ、
たくさんの公園があった。
それぞれの公園に遊具があるだけでなく、
スポーツができるような広場も確保されていた。
住宅地として囲われているので車もそう入っては来ない。
商店街もそろっており、買い物も便利だ。
危険がなく穏やかで、環境が整った生活しやすい場だと述べた。
クラスのみんなは大方、同意した。
ところが同じクラスの男の子はまったく違う意見だった。
近くの海はどんどん埋め立てられ、自然が減っていく。
そこには工場が立ちはじめ、煙突からは煙が立ち昇る。
いったい何の有害物質がでるのか、わからない。
光化学スモッグ注意報が増えているし、
喘息やアトピーだって今まで以上に増える可能性もある。
近くにできるショッピングセンターのせいで、
渋滞が予測され、排気ガスによる公害も深刻になるに違いない。
とてもよくない環境で僕たちは生活している、と話した。
当時、気管支喘息だった私は
彼が自分を話題にしたのかと赤くなりながら、
彼はなんと賢く、私は視界が狭いのだろうと、
一人青くなり、目を白黒させていたのだが、
そう、これは両方の話が事実なのである。
同じ地域に住んでいても、視点が違うとこうも違う、という事例。
この日以来、私が彼に一目置いたことはいうまでもない。
一緒にディズニーランドに行った事もあったっけね
と、これはまったくの余談ですが
環境ついでに言わせてもらうと、パソコン環境
ってのもある。