先日のブログ「犬の眸」で紹介した兄妹犬は、大阪府内のシェルターに引越しをすませて、とりあえず一段落

と思った矢先、新たな居候犬がやってきた。
ただ、これは幸い、すぐに里親候補の名乗りをあげてくれたひとがいたので、我が家の玄関の居候は、週末までの期間限定
知り合いになった犬の訓練所から受けた、里親探しの依頼だった。
その犬――1歳3ヶ月になる雑種犬の「クロ」は、今年の1月(生後およそ半年の頃)に、1ヶ月間の基礎訓練という約束で、その訓練所に預けられた。
事前連絡もない、飛び込みの依頼だったらしい。
申し込み書類をしたためるやいなや、そそくさと帰ってしまったその若い飼い主は、一度も面会に訪れず、1ヶ月の期間が満了しても引き取りに現れず、何の連絡も支払いもなかった。
訓練士さんが連絡を取ろうとした時にはすでに、記入されていた携帯番号は使われておらず、住所は引き払った後だったそうだ。
飼育放棄・・・
「ほんで、ずうっとうちで、タダ飯を食うとるんですわ」
と苦笑いしつつも、その訓練所はクロを放り出さず、狂犬病予防接種やフィラリア予防薬などの医療ケアも含めて、面倒を見てこられていた。
とはいえ、一般住宅地内の小さな訓練所なので、人手とスペースは限られている。
何だかんだと世話のかかる居候がいるのは、本来の訓練所業務にも支障をきたし、飼い主に放棄されたクロを不憫に思っても、充分な時間をさいて相手をしてやることもできず、板挟み状態で困っておられた。
例の兄妹犬の一件を通じて知り合いになったので、
「では、クロの写真を撮って帰って、こちらでも里親募集の働きかけをしましょう」
と申し出た。
それで、昨年私がネルを貰い受けるきっかけになった、全国規模の掲示板 『
いつでも里親募集中』 に掲載したところ、丸一日もたたないうちに、1件のレスがあった。
先住犬のいるご家庭で、クロの写真が、「昨年永眠した愛犬にそっくり」で、ぜひ里親になりたい、と言って下さった。
しかも、お住まいは私の職場のすぐ近く
こんな幸運な偶然があるのか、と驚くばかり
その家の先住犬が男の子で、こちらのクロは女の子なので、避妊手術を済ませてからお引き合わせしましょう、ということで話がまとまった。
私の住む地域は、こういう飼い主のいない犬猫の避妊手術に対しては、市から助成金が下りるので、私が「仮親」となって手術の手続きをした方が経済的にベターだと思い、それまでの数日の仮住まいが我が家の玄関、という次第になったわけだ。
さっき、風呂場で
シャンプーもすませた


怒って暴れるわけではないのだけれど、
シャンプーに慣れていないらしく、遊んでいると勘違いしたのか、やたらとはしゃぎ回り、クロも私も泡まみれの大格闘で・・・
まだ1歳3ヶ月・・・人間に換算すると、15歳くらいだ。
なりは立派だけれど、中身はまだ遊びたい盛りのおてんば少女
可愛いコ
ハフ、ハフッ、と強気に吠えかかったネルに、遊ぼうよ〜とねだるようにキュンキュンと鼻を鳴らしたクロ。
ネル・・・体は小さくても、姉貴分のつもりなのね(笑)
その短足おチビの姉貴分、吠えたのは最初だけで、あとは仲良く一緒に散歩しております
優しいコ
母が昔、しみじみとつぶやいていたのを思い出す。
「誰かのために、何かできる手があるのって、ほんとに、感謝だよね」
そんなこと言いつつ、母は「誰かのために」無理しすぎるたちで、その無理が結局は周囲や家族を疲れさせたり、苛立ちをぶつけ合ったりする原因にもなっていたので、そういうのを “過ぎたるは及ばざるが如し” っていうんだよ・・・と、私は常々やるせなく思っていたのだけれど。
でも。
・・・うん。
そうだね。
何はともあれ、元気に動く体に、犬を愛撫できる手に、とりあえず、感謝なのかな。
互いにずっと、反発と衝突の連続だった、母と私。
やっぱり同じ血が流れていると感じるのは、こんな時だったりして・・・