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Neko

おともだち (4)
こころをうつ字 [2007年01月16日(火)]
織田信長や豊臣秀吉をはじめ戦国武将はみな字が上手だった
とバーで知り合った男性に聞いていたのもあったし、
私自身「書」を見るのはとても好きだったので、
この本と出会ってしまっては 買わないわけにはいきませんでした。

衝動買いするには高すぎる代物でしたが…

しかし、まったくこれは、私には1万円以上の価値のあるものでした。
良寛のおそろしく素直な字
柴田勝家の最期を覚悟した決意ある字
手塚治虫の研究が好きなんだなあと感じさせる字や…(全て主観です

「書」は本当に 生き様とは切っても切れないものなのだと思います。
 (なあなあに生きているだけでは表面的な字しか書けないのかも、と
  我が身を哀しく思ったり…せめて「三昧」に生きられたら…)
紹介されているどの字も何とも言えませんが文面以上のものを感じさせるのです。

野口英世の母君の野口シカさんの書。

最後の3行
  はやくきてくたされ はやくきてくたされ はやくきてくたされ
  はやくきてくたされ
  いしょ(一生)のたのみてありまする
貧しい村で、苦労して野口英世を育てた母の老いて、
死ぬ前に一目息子に会いたいとアメリカの野口英世に向けて書かれた手紙だそうです。
この字でこう一生懸命書かれたら…
私の祖母が震えた字で「会いたいです」と書いた葉書を連想して
もう ぎゅっと胸の締め付けられる思いがするのです。

たくさんの人間を生々しく感じます。

ついつい考えなしにだらだらと過ごしてしまった日も
この本を開けば改めないとな、と気がひきしまる思いがしました。