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『壊れた光、雲の影』片山恭一 [2008年07月26日(土)]

 片山恭一さんと言えば、セカチュー(『世界の中心で、愛をさけぶ』)かな?
 私はまだ読んでいないけど。
 ヒットし過ぎて私は引いてしまったのだけど、言わずと知れたその内容。
 韓国だっけ?リメイクされたし。違和感を感じたそのタイトルは『僕の、世界の中心は、君だ。』・・・片山さんは心の広い方なのでしょう。
 『最後に咲く花』もそうだけど片山さんは、渇いた空を舞い落ち葉が地面に着いて、風雨にさらされ、長い年月をかけて地層になる、というイメージ。静かだけどガッシリ!みたいな。
 その過程の根から水分養分をすって葉が光合成をして成長するとか、花が咲くとか実を結ぶとかアクティブなイメージは省略されて、また枯れ葉がバクテリアに分解されて土に帰るという目に見えにくいところもカットされ、輪廻の一部分のクローズアップしましたという感じの、一見一方通行でシンプル!というのが私の中の片山さんです。
 情熱、強さや激しさ、普遍性も愛も信念もあるけど、涼しい。
 『雨の日のイルカたちは』や『船泊まりまで』も片山さんのイメージとしては同じです。
 『壊れた光、雲の影』はアンソロジー2部作ですが、どちらも死への昇華、死に向かうカタルシス、死に対する憧憬を感じました。
 死にざまは生きざま。
 片山さんの人生感でしょうか。
 病死でも、事故死でも、死を迎える時には納得して死のう!
 自信を持って死ねるように生きよう!というメッセージを勝手に受け取りました。
 小説はどちらも主人公の本意か不本意か、私としては残念な結末です。
 でも、2作の主人公を支えになっていた愛に救われました。
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