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今でも同じ気持ち(2) [2009年09月24日(木)]
もうひとつは倫理学について何を学んだと思うか、という設問に対するレポートでした。
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今でも同じ気持ち [2009年09月24日(木)]
20歳の頃に通信教育の単位を取るために書いたレポートが出てきました。

昔ですから手書きです。

その中に、読んでいて自分は全く成長していない、また、このままの感性でいたい、と思う文がありました。

20歳の自分に共感するというのも変ですが(ちょっと負けているような気も)。

こういう気持ちのまま年を取ってもいいかなあと思います。


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のらねこブッチの朝ごはん (2) [2009年01月31日(土)]
・・・前編はこちら・・・


僕とミケは夜の繁華街へやって来た。

この時間はお酒に酔った人間たちが何人かで大声で話したり、歌ったりしている。

この時間にここへ来たくないのは、タクシーや迎えの車が行ったり来たりするので危ないから。

ホウライのおじさんがご飯を置いた!

僕らが飛び出すより先に、さっと白っぽい影が通りから出てきた。

足を止めて見ると、なんだ、見たこともない、白猫だ。

しかも、お腹が地面につくほど膨らんでいる。

彼女はホウライのおじさんが出してくれたご飯を、まるで味なんかわからないようにがっついて食べている。

ミケが飛び出した。

「おうおう、ここは俺達の食事場所だぜ」

ぷっ!僕は思わず吹き出した。

おうおう、だって!

俺、だって!

いつもは僕の後ろから見ているミケだが、ご飯がかかっているとなりゃあ、仕方がない。

食いしん坊だもんね・・・!

白猫はフーッ!と逆毛を立てて、ご飯の缶の前に立ちふさがった。

よく見ると、前足に怪我をしていて、体もずいぶん汚れて黒くなっている。

僕らを威嚇してはいても、そこに力強さがない。

大きなお腹・・・。

「ミケ、行くぞ」

ミケはあっけに取られてポカーンと口を開けたままだ。

「え?」

「ほら、いいから。行くぞ」

僕は背中を向けた。

彼女は子供を産む前に栄養をつけなきゃならないんだ。

大事なご飯を、子供のためにゆずる僕って、ちょっとカッコイイ?

「いいの〜?だって俺らのご飯はどうすんの〜?」
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のらねこブッチの朝ごはん (1) [2009年01月30日(金)]
朝が来た。

このところポカポカ陽気で僕はうれしい。

あーア。

足のつま先からシッポの先まで、大きく伸びをした。

まわりを見ると、ポリバケツのふたの上でミケが寝てる。

先を越してホウライのおじさんとこへ行こ。

朝方までやっている料理屋さんのおじさんが、店を閉める時、ごはんを出していってくれるんだ。

僕はミケを起こさないようソッと路地を抜けだした。

朝の繁華街は人がいなくていい気分。

でも、車には気をつけなくちゃね。

と、言ってるそばからバイクが飛び込んできた。

危ないな!人間!

僕はひらり、とかわす。

ひらり、ではなかったかもしれないけど、とにかくすっ飛んで逃げた。

おじさんの店に行くまで、今日のごちそうはどんなか、僕はいろいろ想像した。

昨夜は人通りが多くて、シッポを踏まれそうで路地から出ていかれなかった。

だから、ぺこぺこなんだ。

想像しただけでよだれが落ちてしまいそうだが、そこは猫の気品、そんなみっともないことはしないぞ。

横丁の暗い路地を抜けて、店の裏へまわる。

おじさんっ、今日もありがとっ。

裏口の前に飛び出したが、なんと今日はカラッポじゃないか!

ひどいや、忘れるなんて・・・。

いつもならいろんなごちそうが入っている四角い缶には、今日はなにも入っていなかった。

そこには食べ残しのわずかなご飯つぶがあるだけ。

情けなくなってきちゃったよ。

今日は朝っぱらから腹ペコで、ゴミ箱あさりかぁ・・・。

僕は情けなく首をたれながら、缶の中を見つめた。

みじめったらしいと言われるかも知れないが、ノラにとっていつも食事がとれる場所があるかないかってのは死活問題なんだ。

だけど、なにかがおかしいような気がする。

妙に鼻先にまとわりつくこの芳しい香り・・・。

僕は残っているご飯つぶのにおいをかいでみた。

おやっ?

これは昨日の僕とミケが残したご飯つぶじゃない!

まだつやがあって、新しいご飯。

それにこのいいにおいはしょうゆのにおいだった。

僕はこういうことには鼻がきく。

いや、目ざといというべきか。

誰かが僕の朝ごはんを盗ったのだ。

きっとおじさんはゆうべもここにごちそうを入れてくれたんだ。

なんだか腹が立ってきた。腹ぺこでも、腹は立つ。

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「ろうそく出せ」〜七夕の夢〜 [2007年10月10日(水)]
山のふもとに、小さな神社がありました。その鎮守の森の草むらで、きつねの親子が休んでいました。食べる物を探して山を降り、人家の近くまで出てきたのです。車がたくさん通る道を渡ったり、離れ犬に追いかけられたりして疲れてしまいました。そのくせ、食べられる物は、ちっとも見つかりません。森の木の実が熟するまで、あともう少し。さわやかな秋の風が吹けば、山の木陰で何か見つけられるのに。お腹を空かせた子ぎつねは、それでも元気に虫を追いかけて遊んでいます。
不意に砂利が踏みしめられる音がして、母さんぎつねははっとしました。男の子がふたり、自転車に乗って通りかかったのです。母さんぎつねは子ぎつねを呼んで、木陰の後ろへそっと隠れました。神社の朱い鳥居の前に、ふたりは並んで自転車を停めました。太くて朱い鳥居の肌を手で撫でながら、ひとりが言いました。
「たっくん、今日、ろうそく出せ、行く?」
「うん、行くよ。お菓子いっぱい集めようね」
と、もうひとりが言いました。
「袋、持って行く?」
「うーん、お母さんに聞いてみる」
ふたりは参道を歩きまわって、小石を拾いました。時折黒い石をつかんでは投げて、割れたかけらを見つめると、
「見て見て、十勝石!」
と言ってポケットにしまいます。
 男の子が石を投げている間、母さんぎつねはどきどきしていました。前に人間から石を投げられたことがあったからです。男の子達は、ポケットが石でいっぱいになると、また自転車に乗って帰って行きました。

 (追記へ続く)
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