水仙 [2007年02月01日(木)]
庭にある鉢植えの水仙の花です。
もうかれこれ1ヶ月近く、花を楽しませてくれています。
これまで、水仙を育てることはなかったのですが、この花もきれいで、ながく楽しめるので、これが咲いたあと、何鉢かちがう種類の水仙も購入しました。
水仙については有名なギリシア神話のエピソードがあります。
高慢で美しい肉体で有名な少年、ナルキッソス《NARCISSE》は、多くのひとたちに求愛されていましたが、それ申し出を侮蔑してことごとくはねつけていました。あるとき、森と泉のニンフのエコーの求愛を「彼女に抱きしめられるより死を選ぶ」といって拒絶しました。これに対し、エコーは「彼が深く愛しているものを、決して手に入れることができないように!」と復讐の女神ネメシスに祈り、女神はその願いを聞き入れました。ある日、仮に出かけたナルキッソスは水を飲むために身をかがめた泉でこれまで見たことがない美しいひとの姿を水面に見ました。水面に映る自分自身の姿に恋をしたナルキッソスは、手を伸ばしその水面の彼を抱こうとしても抱けません。そして、その水面の彼に決して触れることができないことに絶望したナルキッソスは、思い悩み、死に、その姿を水仙の花に変えられた、というお話です。
このエピソードから、ナルシストやナルシシズムというあまり好まれないことばが生まれました。
ちょっと水仙にかわいそうな気がします
参考文献 ルネ・マルタン監修 松村一男訳 『図説ギリシア・ローマ神話文化事典』(1997、原書房)
もうかれこれ1ヶ月近く、花を楽しませてくれています。
これまで、水仙を育てることはなかったのですが、この花もきれいで、ながく楽しめるので、これが咲いたあと、何鉢かちがう種類の水仙も購入しました。
水仙については有名なギリシア神話のエピソードがあります。
高慢で美しい肉体で有名な少年、ナルキッソス《NARCISSE》は、多くのひとたちに求愛されていましたが、それ申し出を侮蔑してことごとくはねつけていました。あるとき、森と泉のニンフのエコーの求愛を「彼女に抱きしめられるより死を選ぶ」といって拒絶しました。これに対し、エコーは「彼が深く愛しているものを、決して手に入れることができないように!」と復讐の女神ネメシスに祈り、女神はその願いを聞き入れました。ある日、仮に出かけたナルキッソスは水を飲むために身をかがめた泉でこれまで見たことがない美しいひとの姿を水面に見ました。水面に映る自分自身の姿に恋をしたナルキッソスは、手を伸ばしその水面の彼を抱こうとしても抱けません。そして、その水面の彼に決して触れることができないことに絶望したナルキッソスは、思い悩み、死に、その姿を水仙の花に変えられた、というお話です。
このエピソードから、ナルシストやナルシシズムというあまり好まれないことばが生まれました。
ちょっと水仙にかわいそうな気がします
参考文献 ルネ・マルタン監修 松村一男訳 『図説ギリシア・ローマ神話文化事典』(1997、原書房)