税理士とアビシニアン

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宇佐、宇佐って書いてますが、

宇佐は第二チェックポイントなんですよ。

スタートから６０キロ地点っす。スゴいね。

元気なら、貧血が起きたコンビニからは３０分ぐらいです。

しかーし、ヨチヨチ＆貧血の私。

そう簡単にはたどり着けません。倍の時間が必要です。


ヨチヨチ、ふらふら・・・

後ろから来る方のご迷惑にならないよう、

後方を気にしつつも、暗い足元も見なきゃだし。

気持ち的には全然、大丈夫なんですけどね。

なんせ、足が言う事をきかない。

この頃になると、背中や腰にも痛みがあり、

全身から休めのメッセージが出ています。



遠くにチェックポイントが見えてきました。

宇佐には確かうどんが用意してあるって・・

温かいうどん。

想像しただけで嬉しいかも。

あ〜、でも、今すぐに何か食べないと倒れるな。

貧血のため暫く何も食べてなかった。ヤバい。

アミノ酸入りのクッキーを食べ、うどんを目指す。

あ、違う、チェックポイントを目指す。


ipodの充電が切れて、足は限界を覚えたころ、

拍手に迎えられて宇佐に到着。

時計を見ると５時２０分でした。

１５時間以上歩いてきたんだね。エラいぞ私。



宇佐では倒れている方、多数。

壮絶ですわ。

良かった宇佐までは自力だぞ。

温かいうどんで一息つくと、制限時間ギリギリです。

この足でココから先の山越えは無謀だな〜。

練習でコースの下見をしているので、冷静に判断。

無念だけど、リタイアの手続きをする。

宇佐駅までの最後の送迎バスが直ぐ出発。

あやうく乗りそこねるとこでした。


別府のゴールに荷物を預けていたので、

６時の始発で仕方なく別府まで行く。

朝焼けが目にしみる。悔しい。


ゴール地点では、すでにゴールした方が多数倒れてます。

スゲー。スゴ過ぎるよ。皆さん。

来年は私もココで倒れるから〜！！

しっかり決意して、別府を後にしました。

なんか、せっかくの温泉地なのに、

入浴してねぇーし。汗臭いってーのに。

なにかと、無念。

たくさんのサポート隊の皆様、沿道の皆様。

イロイロとご迷惑をおかけしました。

また応援、ホントにホントに嬉しかったです。

心より御礼申し上げます。




最後まで読んでくださってありがとうございます。

次回からはルビー君も登場します。

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深夜、いや早朝？４時頃。歩き出してから１４時間。

足はヨタヨタ、体は冷えきっております。

ひどい状態ですが、不思議と歩き続けてます。


宇佐の手前のコンビニで休憩。

宇佐を過ぎると山越えだな〜。と考える。

どうやら宇佐から先も行くつもりらしい私。


トイレの行列に並ぶ。

以外にもここまで、トイレはほとんど並ばずに済んでいた。

６人ぐらい女性が並んでいる最後尾につけ、

暫くかかるな〜と、コンビニの時計を見上げた瞬間。

頭がくら〜。同時に吐き気が・・・

貧血か？？？とりあえず座り込み様子を見る。


宇佐まで行かず、あと少しのココでリタイアか？


ちょ〜、中途半端じゃん。

そりゃ、哀しいぞ。


最悪の気分のままトイレに入るが、吐けない。

ひとまず外に出て座ると少し治まって来た。


そこに、すごいタイミングで救護車が到着。

宇佐まであと３キロ弱ですとの声が聞こえる。

リタイアで乗り込む人達。


・・・いや、やっぱり自力で宇佐だよな。

うん、宇佐までは絶対に行こう！

貧血はどうにか治まってきた。

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深夜２時・・歩き始めて１２時間が経過。

気持ちだけは前に進んでいるものの、

足は全く進んでないっす。

予定では宇佐に２時頃には到着の予定でしたが、

ヨチヨチ歩きじゃ、到底無理。


両足の股関節、太ももの筋肉、足の甲、小指のマメ。

痛い箇所だけは順調に増えております。

マメの出来た小指に突如ビリビリと電気が走る。

なんざんしょ？？？

新しいマメが出来て、つぶれたか？

痛みよりも驚きの方が大きいって、

どういうことよ？私もオカシイだろ。


寒さもかなりのものです。

汗が冷えて、より寒さを感じます。

深夜の冷え込みは容赦なく体力を奪います。

適度なスピードで歩ければ体が暖まるのでしょうが、

ヨチヨチ歩きじゃ暖まりません。


配偶者が雨用に持って来たビニールポンチョを

かぶせてくれたら、いくぶん寒さが凌げました。

日焼け対策用の手袋も防寒用に早変り。


５０キロ地点では、リタイアをするため

救護車を待つ人達が目にとまりました。

ようやく半分か・・・。

少なくとも宇佐までは自力でたどり着きたい！

あれ？１００キロの目標はどーなった？私。


あ、いやいや、とりあえず、宇佐で。

まずは手近な目標をクリアしなきゃでしょ。

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歩行距離が延びてくると、

休憩後のリスタートがツライっす。

こわばった筋肉にムチ打つような感じで、

特にマメが出来てからは、小指がジンジン。


２５キロぐらいで自覚した股関節の痛みも増していて、

それをかばうため、他の筋肉も酷使しているようです。

こうなると、それまでとはウソのように歩きが遅くなって、

気持ちと上半身は前に進んでいるのに、

足がついてこないというストレスが生じます。

後ろから来た人にドンドン抜かれてますが、

ヨチヨチ歩きの自分が可笑しいっす。


一人で参加される方も多いし、

夫婦で参加しても別々に歩く方も多い中、

うちの配偶者はずっと一緒に歩いてくれます。

夜間だし、精神的にもありがたいです。


練習では中津から宇佐までの２５キロは一番快適でした。

このまま宇佐までと言わず、別府まで歩けそうな気分でした。


ところが・・本番では夜間の移動です。

気温が下がって、ウィンドブレーカーを着込む状態です。

１２時を過ぎると眠気が襲ってきました。

コンタクトレンズが乾燥して目がショボショボします。

コンビニの前でレンズ洗浄し、温かい缶コーヒーを飲むと、

なんだか気分が晴れてきました。

単純な自分を褒めてやりたいっす。


絶妙のタイミングで携帯が鳴って、

大同生命のK嬢からです。いつも間の良い彼女です。

・・内容はリタイアの報告でした。

中津駅まではがんばったものの、

それ以上は無理だったらしく、

文明の利器（救護車）で一足先に宇佐まで行きますとの連絡。

最初、彼女から１００キロに参加すると聞いたときは、

あんた達は行橋市から出られないよ！と一笑したものです。

それが中津まで歩いたとは・・エラいじゃないの！

練習もロクにしてないのに、立派だよ。

あ〜、でも、彼女達は深夜の練習をしたんだよね。

数少ない練習の成果が出せなかったんだよね。

それがちょっと残念だったかも。


よし！K嬢の分まで歩くぞ！

ツライときこそ誰かのためにがんばる主義っす。

ipodから流れる曲はQUEEN の

Don't Stop Me Now　

歩く気持ちが湧いてきた！フレディ最高！

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中津駅でバナナと梅干し、お菓子を頂き、

疲れた体に染み渡る塩分と糖分に感激。

ここでリタイアする方も多く、休憩者も多数。

くたびれて横たわる方、元気にリスタートする方、

練習で来たときは夜８時でも閑散とした駅でしたが、

この日はすごい人込みでした。


大同生命のK嬢に連絡すると、

ちょっと元気のない声でまだ吉富町とのこと。

そこからは直ぐだよ〜がんばれ！と励ましたのですが、

彼女はそんなウソにはダマされることなく、

冷静に、中津まではまだひと歩きと分析しておりました。

そりゃそうだ。

彼女は地元、豊前市の出身だっつーの！


中津駅は混雑していたので、休まずにリスタートし、

しばらく歩いてから休憩。

地元の方からまだまだ先は長いねと声をかけられ、

そうだな〜と実感しました。

なんせ１００キロだからね。


４０キロを過ぎ、足のマメが痛みだしました。

練習のときからマメ問題はあったので、

テーピングで補強しておいたけど。

ソックスを脱いで確認すると、

いつもの場所に血マメが・・・

う〜む。血マメは想定外だったわね。

とりあえず、マメは左の小指だけ。


自販機の明かりを頼りに血マメの処置をし、

ナニゲに携帯を見ると三浦元社長自殺！のニュースが。

１００キロ歩くのと、このニュース、

どっちが非現実的なんだ？