母からは、老人ホームの順番待ちにエントリーしたと2月後半ぐらいに聞いていました。
老人ホームに入所してしまうと、いままでみたく気軽におしゃべりができないかもしれない・・・
と、言うことで・・・
従姉妹とメールでやりとりしているうちに、「会いに行こう!」という話になりました。
なんせ、従姉妹も私も東京から離れて暮らしているので、そんなにしょっちゅう行けるわけではないんです。
それでも、どうせ行くならおじいちゃんの命日に近い方が良いよね。
ってことで、4月に行くことになりました。
従姉妹は仕事もあるので、日帰りでしたが・・・
私は子どもたちも春休み中だったし、1泊2日で実家に泊まることにしました。
でも、うちの母って祖母のところに私たちがで入りするのを嫌がるんです。
まぁ、分からなくもないんです。
私たち孫が行くことは年間に数回だから、祖母もそれなりに張り切っちゃうんでしょうね。その後どっと疲れがでるようです。
そこで、この時は実家に行くまで従姉妹と一緒に祖母の家に行くとは言わずに行くことにしたのですが・・・この時はすんなりOKが出ました(^_^;)
従姉妹とは、渋谷の改札口で待ち合わせたんです。
私は祖母の家に直接行っても良かったんだけど、従姉妹は渋谷辺りは不慣れなので電車に一人で乗るのを躊躇してたみたいです(^_^;)
祖母は、寝てました。
声をかけても出てこないし・・・私は勝手に上がり込んで、祖母の耳元で来訪を伝えました。
従姉妹はちょっと腰が引き気味でしが。
まぁ、その辺りは・・・私は旦那の両親と同居ですし、周囲にお年よりも大勢いるので気持ちてkに慣れてたのかもしれませんね。
最初こそ、回線がうまくつながっていなかった祖母ですが・・・
その後、すっかり回線もつながって、私たちが持ち込んだお昼ご飯(東横のれん街で適当にチョイスしただけという手抜きぶり)を一緒に食べました。
4月とは言え、寒かったんですけど・・・
私が来ていた紬をリフォームした
コートを欲しがりまして、危うく身ぐるみはがされるところでした。
なんでも、そのような
コートが欲しかったんですって。
病院とかに行く時に羽折るのにちょうどいいからって。
寸法を見るために着せて見たら、ぴったり(私にはちょこっと短めだったんですが・・・身長166センチの私のが着れるほど、祖母の身長も年齢の割には大きいんですよ)。帰阪したのちに宅急便をすることを約束しました。
さて、この前日。
実は祖母は布団から起き上がろうとして転んで、枕元にある籐で編んだ屑かごに頭から突っ込んでしまって、スタンドとその屑かごを壊してしまっていたそうです。
額にはちょこっと傷もありました。
ここは、ホームへの入所に心を向かせねば!
と、思った私は・・・
「おばあちゃん。一人で転んでそんな怪我をして怖くないの?」
とだけ声をかけました。
すると祖母は・・・
「全然大丈夫よ。この間も風邪をひいちゃった時にね、急に気分が悪くなって『これは吐くぞ!』と思ったから、トイレに行ったんだけど『入れ歯!入れ歯!』と思って入れ歯もちゃんとハズして吐いたのよ。まだまだ頭もちゃんと回るは」
と、自信満々で言ってました。
祖母の家を出て、しばらく従姉妹とお茶をしてたんだけど・・・
祖母のバイタリティーに関心して別れたんです。
ところが・・・
私の
コートが祖母の手元に届いた後、病院へバァちゃんカーを押しながら行こうとした時です。
一番下の叔母が付き添っていたのだそうですが、途中で歩けなくなってしまったんだそうです。
そこからタクシーで病院へ行って、お薬をもらって帰ってはこれたそうですが、これがかなりショックだったようで・・・急に老人ホームへ行くことに前向きな発言をするようになったとかで・・・・
ゴールデンウィーク前には「おばあさん老人ホームへ行く気になってるのよ」と、母から聞かされました。
わずか2週間ほどで、状況が一変して従姉妹とびっくりした次第です。
結果的に、私の
コートが引導を渡した感じになりました。