知り合いにチケットをいただいたので、生まれて初めてアングラというジャンルにチャレンジしてきました。
ホールに入ると、チラシの写真と同じタペストリィ?が舞台中央に垂れ下がっています。
あとは、ブラスバンドの人が座るイスが・・・
一体何がはじまるのか・・・
ついていけるのか心配しながら待つこと数分。
サックスと
ペットのチューニングともなんとも分からぬ音が舞台袖からかすかに聞こえてきたと思ったら、だんだん楽器の数が増えて音も大きくなりながら・・・・演奏者が舞台に登場してきました。
しかし・・・ひょっとしてこの人たちは、舞台上でチューニングしてるんとちゃうのん?
と、思うほどラフです。
指揮者?と思しき男性は、ダボダボのズボンにヨレヨレのシャツ。
煙草をプカプカふかしたり、水分を補給しながら・・・指揮っぽいことをしているかと思えば、イスを横にずらしてソロに聞き入っていたり・・・
マイクの調子などを、舞台から指示したり・・・・
普通なら、マイクテストなどは舞台が始まる前にやっていそうなものだけど・・・
パフォーマンスの一部なのか?本当に、舞台上で調整しながら組み立てているのか?
色々考えているうちに、フレーズを繰り返す音楽が大音響になっていて、頭の中でガンガン響いているし・・・
舞台上では、白塗りお化けみたいな人がとっても不思議な踊りを披露しているし・・・
舞台左奥では、何やら白いものに裏から何かを描いている人もいます。
そして、立て続けに何曲も・・・途切れることなく演奏されていきました。
基本。踊っている人はほとんど裸同然。
途中から参加した女性は、バナナを振り回している。ひたすら振り回している。
一体これはなんなんでしょう?????
そう思っていたところで・・・
ここのホールのピアノはたしかベーゼンなんですが・・・これを手荒く弾く(叩く?)おそらく超絶技巧ともいえる範疇なんでしょうか?菅笠をかぶった人がピアノに猛々しく立ち向かうのに息をのまれ・・・・
はじめて、客席に話しかける人が出てきたとおもったら・・・
全員立たされて、パフォーマンスに参加!
ここで乗り遅れたら最後・・・絶対に置いてかれる
もう必死です。
すでに、常連と思しき若者たちはその前から席を立って一緒に踊っているし・・・
ええい!と、みんなで参加!
この時点で、おいてけぼりをくらった老人たちは退席したのでありました(;一_一)
最後には、巨大風船が会場を浮遊し・・・
一回立たされてるから、乗り方をつかんだ客席は・・・・
全員立ったまま(スタンディングオーベーションとも取れそうだ)。
コンサートを終了したのでありました。
恐るべし、「渋さしらず」。
でも・・・
よく考えると、一番楽しんでいたのは舞台の上の人たち?
アングラとは、舞台上の人たちが楽しんでいるのを見せつけられる物だったのかな?
などと・・・
踊る阿呆に 見る阿呆
じゃないけど・・・舞台の上の人たちがちょっぴりうらやましく思いながら・・・
メチャメチャ疲れて帰宅したのでありました