昔、昔の中国のお話・・・
秦の始皇帝にはたくさんの側室がいました


ある側室のところへ毎晩のように現れていた始皇帝が
ここのところめっきり、来なくなってしまいました
側室はなんとか始皇帝の寵愛を取り戻そうとなんとか
あの手

、この手

で頑張りますが
いつもその側室の部屋の前を素通りしていってしまいます
始皇帝はいつも側室の所へ行くときは牛に乗って来ます。
牛は疲れると塩をなめる性質があります。
そこで考えつきました
側室は自分の部屋の前に塩を置いたのです
するとどうでしょう
始皇帝の乗った牛が部屋でピッタリ止まってしまって
動かなくなってしまいました
美味しそうにずっと塩を舐めているのです
牛が止まってしまったんじゃあ、始皇帝も降りない訳にはいかず
その側室の所へ行きました。
来る日も、来る日も、牛はその側室の前で止まり、
塩を舐めました。
そうしてるうちに始皇帝もその側室のことを再び愛し、
めでたく寵愛を得たのです。
めでたし、めでたし
レストランの入り口なんかに、こんもりと塩が盛ってあることが
ありますよね。
あの
「客寄せ」のおまじないのような
塩は実はなんと、いじらしい女性の恋心から生まれた
ものなんですね
長野県・美ヶ原というところの牧場には
「塩くれ石」
と言う石があります。
牧場の牛達に塩をやるための石なんですが
牛達が毎日そこを舐めるから真ん中がへこんでしまってるんです
美ヶ原・・・本当に美しいからこの名がついたとか。
私の好きな観光地の一つです

残念ながら美ヶ原へ行った時はあんまりお天気が
よくないことが多かったのですが
一度だけ快晴の日がありました
360℃パノラマで全てのアルプスや八ヶ岳、御岳が
目の高さに見えるんです
あれは本当に綺麗でした
「美ヶ原」という名前にナットク
しかし、恐るべし