私の趣味は・・・
実は献血です
正直、注射は好きではありません

オマケに貧血ぎみで、体が小さいからか、献血後はフラフラになります。
でも献血車を見ると素通りできないワタシ。
高校の理科の先生がしてくれた話を聞いてから
献血を趣味にするようになりました。
高校の時の理科の先生・・・
ハッキリ言って、男前でもないし、
めっちゃおもろい先生というわけでもなく・・・
でもなんか憎めないというか、なんとなく癒し系というか
いじられキャラみたいな男の先生がいました。
ある時、授業中に先生のポケットからお財布が落ちて
中から献血カードがバサバサ〜っと、何冊も出てきました。
「先生、これ何なん



献血のカード山ほど持ってるやん

」
「俺な〜、献血趣味でな〜

」
「献血が趣味〜〜〜〜〜

」
「何なんそれ〜〜〜

」
「変なの〜〜〜〜

」
と、生徒たちは口々に、やんややんやと大笑い。
一人の生徒が改めて尋ねました。
「で、なんで献血なんか趣味なん

」
「実はなー・・・」
いつものにこにこ顔で先生はこう続けました。
「俺の子供が、RH−AB型でな。
輸血する血液がなくて死んでもーてん」
さっきまで大賑わいだった教室が一瞬で静かになりました。
容体の急変した子供さんを車に乗せて、
猛スピードで病院へ運んでる途中、
いっそのことスピード違反で捕まれば
パトカーで堂々と信号無視して走れるのに・・・
と思いながら病院へ向かったことなど
子供さんの最後の話をしてくれました。
なにせ、20年前のことなので、
細かいことは忘れてしまいましたが・・・。
輸血が必要だったのに
娘さんに必要なRHマイナスAB型の血液がなかったそうです。
輸血できていれば助かったかもしれない命。
「俺はな〜、どこにでもいるRHプラスA型やねんけど、
献血しよ〜思ってな〜

あ、ごめんな〜暗い話してもーたな

ははは

」
とってもとっても辛いはずなのに・・・。
いつもおちゃらけている私たちがシーンと静まり返っているのを見て
いつも以上の笑顔でわらってくれました。
私もどこにでもいる、ありふれたRHプラスO型ですが
それ以来、献血車を見ると立ち止まらずにはいられません。
最近は400ml献血しか受け付けていないことが多く、
400mlといえば、牛乳瓶2本分
そら、献血後は
「今、私、血が足りてない」
と自覚するほど、貧血っぽい感じになりますが・・・。
体重50キロ以上の人しか400ml献血はできないのですが
実は私、少々体重が足りないので、
いっぱい厚着をしたり、アンクルウエイトとか付けて
ちょっと小細工して献血したりしてます
そんなことしてまで献血してもらってもうれしくない!
といわれてしまいそうですが、
そうせずにはいられないんですよね・・・。
あの話をしてくれたときの
優しい笑顔の先生が今も忘れられません。
・・・でも、先生の名前は忘れてしまってるんだよな〜(笑)
田中先生だったかな〜

いや、違ったかも
