ここ、広州では、年に2回(4月と10月)交易会が開かれます。
これは、言うなれば、中国製品の巨大見本市。
世界中から商品の買い付けにバイヤーが押し寄せます。
この影響で、
ホテルの宿泊料金は3〜4倍に跳ね上がり、
レストランは交易会用メニューとしてバカ高い値段を提示し、
タクシーはどこに行っても捕まらなくなるそうな。
ま、わたしは町の中心部を出歩くことも少ないし、
ランチ以外で外食はそんなにしないし、
タクシーに乗らずに済む、有り難い境遇に居るので(パパに感謝)
そんなに迷惑を被ることはありませんが。。。
しかし、この交易会、参加すると非常に楽しいらしいのです。
世界中に輸出されるメイド・イン・チャイナの、
ありとあらゆるものが大集合しているんですから。
交易会は対企業との交渉を目的としており、
本来は、太太(タイタイ=奥様)はお呼びではないのですが、
一部の店は、個売り希望者も相手にしてくれるとのこと。
ただし、経験と交渉力(≒
中国語力)が求められます。
わたしのお友達に、交易会の猛者と呼ばれるお方がおりまして、
今回は、彼女が絨毯を買うのに付いて行くことにしました。
中国のシルクの絨毯は、一つ一つが高価なため、
たいてい個売りをしてくれるとのこと。
まず、交易会会場に入場するには、パスが必要です。
このパスは、パスポート、証明写真、名刺、100元(!!)で、
作ることができます。
前日から、各設置受付で作成できるそうで、
私たちは、前日、ラマダホテルの受付で作成しました。
ビジネスの場ですから名刺を必要とするのですが、
こちとら無職ですから、当然、パパの名刺で登録します。
100元は痛い出費ですが、
一度パスを作れば、次回は更新手続きのみで、無料とのこと。
で、当日、交易会の会場前は駐停車ができないようになっており、
お向かいのチャイナ・ホテルから地下道を通って会場入りします。
いざ、交易会、初潜入
入り口付近は、すっっっごい人です。
何かいいものがあったら買おうと、2000元も持っていたので、
バッグ抱きしめハラハラして通ります。
余談ですが、
わたしの
中国語の先生によると、交易会の入り口付近にはよく、
『通訳します』と書かれた紙を持つ学生たちが立っているそう。
で、外国人たちはかわいい子を選んで通訳を頼むんだとか。。。
報酬は交渉次第で、一日に数百元稼げるとか。
わたしの先生に、「あなたはやらなかったの?」と聞いたら、
外国人はでかくておっかないし、えばった人が多いから、
やらなかったそうです。
閑話休題、
でっかい会場に入り、いざ、絨毯売り場へ。
ひ、広い。
いろんなブースがずら〜りと、
ドアマットから今風のカー
ペットまで、いろいろあります。
我らが目指すは中国伝統工芸のシルクの絨毯屋さん。
これがまた、何軒もあります。
で、一軒一軒見て回りますと、我らが交易会の猛者は、
ほとんどの老板(ラオバン=社長さん)とお友達なんですな。
めくるめくきめの細かい豪奢なシルク絨毯の世界。
美しい、たくさんある、た、高い!
結局、虎の子の2000元は使われること無く(昼食代25元除く)
すごすごと帰ってきたのでした。
完全予算オーバーです。完敗です。
こんな高額商品、わたし一人の独断では買えません!
で、後でネットで調べてみたら、
日本で出回る中国シルク絨毯に比べ、
より細かく、上質で、劇的に安かったことが判明。
それでも、猛者によると、シルク絨毯の価格は、
年が経つごとに、確実に値上がりしているんだそう。
こ、これは今買わねば!!
週末、パパと出直す予定です。