とても慌ただしくも、とてもゆめのように素敵なことがあった一日でした。
今朝はアパートの会合があり、住民がマネージメントにフィードバックをする機会がありました。とってもファンシーな軽い朝食とお茶にコーヒーでもてなされ、総支配人以下いろんな担当者がずらりもてなしてくれてとても優雅な朝のひとときでした。
この会合、フィードバックが名目とはなっていますが、このタイミングで行われたのは明らかにアジア大会の為です。現状をシェアすることで住民の不安を和らげるのが本来の目的でしょう。
広州は来月、アジア大会を開催します。それに向けて広州の街はあっちこちで工事が繰り広げられ、今年に入ってから中国の威信を賭けた広州改造計画が着々と進んでいました。かれらの豊富な人海戦術には恐るべき物があり、瓦礫の山だった工事現場一帯が、一夜明けると花咲く緑地帯になっているんですよ。一朝一夕で木まで生えちゃうんです。(結構な大木を大型トラックで運んで来て、クレーンで植える、まさに力技)毎夜繰り広げられるネオンの点灯は街中エレクトリカルパレード。街ごと巨大なパチンコ屋。アメリカ人はラスベガスみたいと言ってました。
この大会、開会式と閉会式には一層気合いが入る訳で、もちろん国の超お偉いさんも来る訳です。おかげで広州は大騒ぎ。公安(中国の警察)はあちこちで目を光らせ治安の向上に努め、外国人にはパスポートと居住許可証の携帯をぬきうち検査することも。我が家の運転手しゃさんは違反を取られないように駐停車にも細心の注意を払っています。開会式場では日夜リハーサルが行われ、狙撃を警戒し会場を望めるアパートには公安が訪れ、間取りをチェックしたり住人を調べたり。人々の間にはいろんな噂が駆け巡ります。曰く、会場を望むユ
ニットは、開会式と閉会式の日は政府からの200元(約2700円)の手当と引き換えに家を追い出されるらしい、とか、家にいたければ公安が一人派遣されて一日一緒に過ごすらしい、とか。なんとコキントウがうちのアパートの上に滞在するから全員追い出されるなんてとんでもないガセも。
結局、今回の会合で明らかになったことは、おそらく当日夜の7時から11時までの間、会場に面した部屋の住人は退出を求められるのではないかとのことでした。わたしの部屋は問題のエリアに面していないので一安心です。
支配人からの前置きというか本題のアジア大会についての説明の後、せっくなのでフィードバックタイム。アパートの奥様方からは子供のプレイルームを作ってくれなんていう図々しい注文から、居間の電気が暗すぎるなんて切実な訴えまで。牛乳を切らして下のレストランから取り寄せたら1
パック80元(約978円)してたまげたけど、徒歩圏にスーパーがない現在、もっと常識的な値段で譲ってほしい、なんていうお願いまで。わたしはただ一つ、お願いしました。
卓球台を置いてください
その後、施設内のスパ・ツアーに招待してもらい腕を
パックトリートメントしてもらって背中のマッサージをサービスしてもらいうきうき。帰宅後は精神統一して約10年ぶりに浴衣を着付け、向かうは学校のUN day!
各国の色とりどりの子供たちに目を細め、楽しいひとときを過ごしました。この夏から、一念発起して宝(浴衣)の持ち腐れにならぬようにもっと着ようと決意したので、早速着てみました。みんなにとっても好評でうれしかったです
帰宅後はばたばたと子供たちのプレイデートの面倒見たりママズで集まって送り迎えの当番決めしたり。
夜一息ついたらコンシェルジュからのお誘いで、会場に面したエリアを眺めに高層階のラウンジへツアーに行きました。煌めく会場とその後方の建物群、七色に輝くテレビ塔!(ごめん写真無し)普段子供と広州の夜へ繰り出すこともないので、豪華な広州の夜景を満喫しました。同じ建物なのに別世界でした〜。
そして帰宅後、夕食も子供のお風呂も終えたころ、またコンシェルジュから電話がありました。な、なんと、早速卓球台をイン
ストールしたのでリクエストをしたわたしと子供たちを最初のお客さんとして招待したいと言うのです
なんという素敵なサプライズ!か、かんどう
週末だし、いっか〜!とばかりに夜の8時から一時間、ぴっかぴかの卓球台でみっちり楽しませてもらいました。一日中、UN dayのアセンブリを除き、同じ建物の中を行ったり来たりしただけなのにとっても慌ただしかったけれども、最後になんとも素敵なプレゼントがあってとってもうれしくなりました。
パジャマのまま卓球で汗だくになった子供たちがそのまま寝てしまったことは内緒です。