前記事でチャリティーブースをすると書いておきながら、結果報告を怠っておりました。
お料理を持ち寄ってくださったボランティアチーム、
エアコンが壊れた灼熱の会場に来てくださったお客さん達、
親切なみなさんのおかげで売り上げ約2万5千円を寄付することができました。
額は少なくても、沢山の人の日本へのラブが詰まった義捐金です。
(前記事同様、Thank-you letterの再利用。。)
ベイクセール、バザー、そして今回のお祭りと、一連の日本義捐金活動を通して熱烈に支援してくれた友達がいます。彼女の名前はマちゃん。これらの活動は基本的に、日本人中心に呼びかけていたのですが、スペイン人の彼女はいつでも自分から進んで申し出てくれるのでした。
彼女は今回のお祭りの前後2週にわたり、お子さんの誕生日パーティを友達別に複数回に分けて行った為、非常に多忙、かつ、毎日のようにパーティー用のケーキや
クッキーを焼く日々でした。
そんな彼女が、祭りの前日に送って来たSMS、
『ししはは、ドアのところにジャムドロップクッキーを焼いてかけておいたからね。今回のは小ぶりだしそんなに沢山ないけど、足しにしてね。』
夕方帰宅すると、美味しそうな
クッキーが50個ほど
バッグに入ってドアのところに
私はその日、翌朝のおむすび50個作成に備えて早めに就寝しました。
そして朝、携帯を見てびっくり、彼女からまた昨晩にSMSが来ていたのです。
『ししはは、わたしすっごい罪悪感。今映画を見ようとふとCNNをつけたら、日本の現状についての番組をしていたの。あまりの惨状を改めて見て、明後日の子供の誕生日の為に材料をとっておいている場合ではないと思ったの。これからその材料でまたケーキを焼きます。誕生パーティの子供たちより、もっとそれを必要にしている人がいると思うから。材料はまた明日お店に行ったら買えるものね』
慌てて玄関ドアを見れば、そこにはでっかい
バッグにぎっしりとブラウニーとチョコマフィンが沢山入っていたのでした。
日本のために、何時間もかけて何種類ものお菓子を作ってくれたマちゃんの思いのなんてあったかい事!しかも中国では、洋菓子の材料となるバターや小麦粉、チョコチップ等は輸入食材店で購入するので高価なのです。
それにしても、いつもドアに素晴らしく美味しい手作りの焼き菓子をかけておいてくれる彼女(イースターには我が家の子供たちの為にウサギの
クッキーがかかっていました)わたしは最近彼女の事を「Cake fairy
」と呼んでいます
その売り上げ金を、おなじみ広州日本領事館へ日本赤十字への送金依頼をしに行った時のことです。
領事館内では、沢山の折り鶴と、壁一面にぎっしりと
中国語で書き込まれた日本を励ます寄せ書きが展示ルームにありました。我が家の子供たちの学校や地元の人々から続々と届けられた励ましの品々です。領事の方に伺ったところ、これらは現在、宮城県庁と岩手県庁に移送する手続にあるとの事。残念ながら福島県庁は現在移転中なのか受け取りの確認が取れなかったので上記2県に送ることにしたそうです。
私個人的には内心、
こういうのってありがた迷惑では、と思っていたのですが、県庁には贈られた品々を展示するエリアがもうけられているそうで、是非受け取ります、と言ってくださったとの事、受け入れ側の懐の深さに有り難い気持ちになりました。ならばこれを見た方々が少しでも励まされますように、と祈っています。