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留学生 [2008年05月16日(金)]
私の通っていた小学校には

外国人留学生の方がよく来られました

ある時やって来た19歳の女性が

「私は死ぬときに何が持っていけるのかを考えています
 
 お金は持っていけません

 着ている洋服も、アクセサリーも

 私の体も持っていけません

 でも、経験した事は持っていけます

 勉強もその一つだと思います」


彼女が英語でそう言ったのを聞いて
 
なるほど!と思いました

以前ご紹介したシスターが通訳してくれたんですけどね


私はその時に「思い出と、人とのつながり」

それも終わらないのではないかと感じました

今の私の考え方の基盤となっているものは

幼い頃に出会った1人1人から

色んなものを頂いて出来ているんだなと思います
Mさんの奥さまは素敵 [2008年05月15日(木)]
私が小学校の頃から尊敬している一人に

事故で両腕を失われたMさんがいます

Mさんは小学校の時に事故で腕を失いました

筆を口に銜えてそれは素敵な絵を書かれています

人として素晴らしい方ですが

その方の奥さまが、また素晴らしいのです

ご結婚された時の奥さまのお話を聞いて

8歳ごろの自分がとても感動したのを覚えています

奥さまが結婚を決めて彼女のお父さまにMさんの事を話した時に

「同情と愛情と勘違いしているじゃないか」

そう聞かれたそうです

その時、彼女はこう言われたそうです

「私、Mさんに腕がない事をすぐ忘れちゃうんです

一緒にいる時にトイレに行きたくなると

ちょっと持っていて下さいって

自分の荷物を渡そうとして

あっ、いけない又腕がない事を忘れてたって思うんです」

それを聞いてお父さまが結婚を許してくれたんだと

そう笑って話す彼女の事が大好きになりました

差別しないとか、偏見を持たないとかそんな時限ではなくて

お互いにそのままの自分で生きる事なんだって思いました

自然体の人は素敵だと知りました
生きているということは [2008年05月14日(水)]
昨日、シスターの事を書いていたら

これまで出会った沢山の人の事をあれこれ思い出しました

その中の1人が石川洋(いしかわよう)さんです

私の幼なじみのお父さまです

以前からNHKに出演されたり

沢山の本を出版されています

私が小学校の時に石川さんから聞いた詩です

多分、永六輔さんの書かれたものだと思います


 『生きているということは』 

  
  生きているということは誰かに借りをつくること

  生きてゆくということはその借りを返してゆくこと

  誰かにそうしてもらったように

  誰かにそうしてあげよう


  生きていくということは誰かと手をつなぐこと

  つないだ手のぬくもりを忘れないでいること

  めぐり逢い 愛し合い やがて別れの日

  そのときに悔やまないように 今日を 明日を生きよう

  人はひとりでは生きていけない

  誰もひとりでは歩いていけない



うる覚えなので、正確ではありませんが

確実に、私が育つ中で軸となってきた詩です

そして石川さんからは、色んな事を教えてもらいました

1つづつ思い出して行きたいと思いました
シスターからの教え [2008年05月13日(火)]
私が幼い頃、近所には

ご自分の宗教を持つ大人が沢山いました

多種の信仰の話を色々聞かせてもらいました

私自身、今でも信仰はありませんが

出会った大人から大きな影響をあたえられました


「人は泣きながら生まれて、笑いながら死んでいく」

これは昔、シスターから聞いた言葉です


最近になってから知ったことですが

赤ちゃんの産声を分析して言葉にすると

「苦しかったんだよ」って言っているそうです

確かに人は生まれた時に泣いています

人生を生きていくうちに

知識を付けて、知識を智恵に代えて

経験を通じて、頭では分からない事に気づかせて頂いて

人と出逢い、影響をもらい

人に影響をあたえ

迷惑をかけては、別の誰かにそれをお返しして

なんでもない事に幸せを見いだす力に感謝して・・・


人は死に向って生きているのだから

今、生きている沢山の出来事を

全てそのまま受け止めて重ねて行くと

死ぬときに笑っている自分がいるのかもしれません


その時が来て息子達から

「何だか幸せそうな死顔だね」

って言われて笑われて

あっちの世界で、シスターに会い

「どう?私のいった事は解った?」

そう聞かれた時に

「おもしろい人生でしたから、大笑いして終わりました」

そう話す自分でいたいと思います