将ちゃんにはいーーーーっぱい噛まれた、私。
本当にずっと腕にアザがあって、DVかと心配された。
お客さんには「火傷したの!?」とか言われたりした。
なので、働いてる間はサポーターで隠してた。
夏は半袖だったんで 見えちゃうからね。
私は勲章だと、兄弟と向き合った結果だと思ってたけど
はたから見たら「我がままな子育て」に見えたらしい。
よく、「言うままに噛ませたらあかんやん」って言われた。
わかってはいたけど じゃあどうしたらいいかはわからなかったんだ。
そしてある日、将ちゃんのクラスの子にアザを見られた。
「何ソレ!きったねー!!」
その子に悪気はないけど、傷ついちゃった。
その日からは
日焼け止めの手袋で隠した。
先生も心配するしね・・・
先生は、将ちゃんに毎日言い聞かせてくれた。
「お母さんを噛んだらダメ。痛いからダメよ」
「・・・・・うん」
「言いたいことがあったら口で言おう。ね!」
「・・・・うん」
でも、パニックしてはやっぱり噛まれた。
将ちゃんも葛藤してたんだろうな。と、今なら思える。
私を噛むことで、将ちゃんは何を伝えたかったんだろう?
いつも噛まれるたびに、抱き締めてヨシヨシ、した。
何かつらかったんやね
何かしんどいことがあったんやね
そう思って頭を撫でた
でも、やっぱりダメやなーって思うようになった。
今は噛まれてるの私だけだけど
万が一お友達噛んじゃったら取り返しがつかない。
将ちゃんは夫もあーちゃんも噛まなかったから
その心配はないかなって思ってたんだけど
もし、そんなことになったら大変だ。
なので、徐々に噛まれる前に腕を隠した。
当然将ちゃんは余計に怒る。
いつも噛ませてたのに、なんで急にやらせへんねん!って。
でも、軌道修正しないとアカンって思ってたから頑張った。
3時半にお迎え行ったのに5時に保育所を出たこともある。
その間(パニックがおさまるまで)待ってくれたあーちゃん。
本当にありがとうね。
そのおかげで、将ちゃんは少しずつ噛まなくなった。
私の腕には古い歯形が残った。
よーく見るとわかるよ。
私と将ちゃんの、歴史みたいなものだよ。
歯形を見るたび思い出す。
頑張ってたなあ、私。
頑張ったなあ、兄弟。
今、問題行動で困っているお母さんに伝えたい。
大丈夫だよ。
時間はかかるけど、必ず嵐は過ぎるからね。
いつか思い出になるからね。
本当に、何も無駄なことはないよ
噛まれて、噛まれまくって今の将ちゃんがいる。
アレってきっと私のこと試してたんだと思う。
ここまでしても、僕のこと好きか?って。
もちろん、大好き。
噛まれたって母の愛はかんたんに揺るがないのだ!
私はそれを伝えたかったんだと思う。