朝食:オムレット・オ・フィーユ・デ・キャロット、トースト(バタ)、即席スープ(オニオンコンソメ)、
ミルク・ティー
昼食:いちょう大根いか、なすび油煮〈精・夏・45〉、鹿尾藻白和え〈精・雑・3〉、源平飯、清汁(焼き豆腐吸い
下地)〈精・雑・2〉、香、梅干、白湯
夕食:バゲット、チェダー・チーズ、酎ハイ、赤葡萄酒
間食:
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おかず番附には茄子を使った料理が、行司のなすびづけを除くと6種類載っていますが、なぜか焼き茄子がありません。
ち(茶)せんなすうまに、なすあげだし、なすしぎやき、なすびしんきあえ、なすびのさしみ、なすびあぶらに
と「なす」と「なすび」が3つづつ半々に表記してあります。
前にも書きましたが、この番附に限らず江戸時代の本は変体仮名で書いてあり、連綿体で、しかも古活字独特のくずしかたなので私たちにはとても読みづらい。
たとえば今日の「なすびあぶらに」を例にとると、「な」は今でもこういう書き方をする人はいるでしょう。
「す(春)」と「び(飛)」は、まず読めませんし「ら」はかろうじて判るぐらいです。
「に(仁)」のくずしかたが、「き(記)」とまぎらわしいので「あぶらき」と読みかねません。
しかし、狐でもないかぎり「け(計)」と間違えることはいないと思います。
ちなみに「日用倹約料理仕方角力番附」では「あぶら煮」です。
左:「日々徳用倹約料理角力取組」(国立国会図書館蔵)
右:「日用倹約料理仕方角力番附」(都立中央図書館蔵)
蛇足ですが、この番附には油揚げを使った料理が3種類載っていますが、いずれも「あぶらげ」となっています。