毎日一品江戸料理 納豆 [2012年05月31日(木)]
朝食:なめ茸粥、生玉子、香、紅茶(牛乳)
昼食:納豆(葱・青海苔)、茄子油煮〈精・夏・45〉、ひじき白和え〈精・雑・3〉、五穀飯、味噌汁(滑子)、生玉子、香、梅干、白湯
夕食:マヨネーズド・トースト、白葡萄酒、酎ハイ、生姜湯
間食:インスタントコーヒー
このように、志野焼の茶碗で粥や雑炊を食べるようになると、立派な酢豆腐
納豆は粥や汁の実にするなら小粒の引き割りがいいけれど、飯にかけて食べるなら大粒のほうが美味いと思います。
どちらにいたしましても、よくかき混ぜることが肝心です。
練って練って練り抜いて、それから食べるのです。
せっかくですから、魯山人の講釈を御紹介いたしましょう。
初出は、雑誌「星岡」(1932/9・22号)の「お茶漬け十種」ですが、引用文は『料理王国』(1960・淡交新社)の中の「お茶漬けの味」「納豆茶漬け」から。
「納豆のこしらえ方
ここでいう納豆のこしらえ方とはねり方のことである。このねり方がまずいと、納豆の味が出ない。納豆を器に出して、それに何も加えないでそのまま二本の箸でよくねりまぜる。そうすると、納豆の糸が多くなって来る。蓮から出る糸のようなものがふえて来て、かたくて練りにくくなって来る。この糸を出せば出すほど納豆はうまくなるのであるから不精をしないで、また手間を惜しまず、極力ねりかえすべきである。
かたく練り上げたら醤油を数滴落としてまた練るのである。また醤油数滴落として練る。要するにほんの少しづつの醤油をかけてはねることことを繰り返し、糸のすがたがなくなってどろどろになった納豆に、辛子を入れてよく攪拌する。この時、好みによって薬味(ねぎのみじん切り)を少量混和すると、一段と味が強くなってうまい。茶漬けであっても無くても、納豆はこうして食べるべきものである。
最初から醤油を入れて練るようなやり方は下手なやり方である。(後略)」
昼食:納豆(葱・青海苔)、茄子油煮〈精・夏・45〉、ひじき白和え〈精・雑・3〉、五穀飯、味噌汁(滑子)、生玉子、香、梅干、白湯
夕食:マヨネーズド・トースト、白葡萄酒、酎ハイ、生姜湯
間食:インスタントコーヒー
このように、志野焼の茶碗で粥や雑炊を食べるようになると、立派な酢豆腐
納豆は粥や汁の実にするなら小粒の引き割りがいいけれど、飯にかけて食べるなら大粒のほうが美味いと思います。
どちらにいたしましても、よくかき混ぜることが肝心です。
練って練って練り抜いて、それから食べるのです。
せっかくですから、魯山人の講釈を御紹介いたしましょう。
初出は、雑誌「星岡」(1932/9・22号)の「お茶漬け十種」ですが、引用文は『料理王国』(1960・淡交新社)の中の「お茶漬けの味」「納豆茶漬け」から。
「納豆のこしらえ方
ここでいう納豆のこしらえ方とはねり方のことである。このねり方がまずいと、納豆の味が出ない。納豆を器に出して、それに何も加えないでそのまま二本の箸でよくねりまぜる。そうすると、納豆の糸が多くなって来る。蓮から出る糸のようなものがふえて来て、かたくて練りにくくなって来る。この糸を出せば出すほど納豆はうまくなるのであるから不精をしないで、また手間を惜しまず、極力ねりかえすべきである。
かたく練り上げたら醤油を数滴落としてまた練るのである。また醤油数滴落として練る。要するにほんの少しづつの醤油をかけてはねることことを繰り返し、糸のすがたがなくなってどろどろになった納豆に、辛子を入れてよく攪拌する。この時、好みによって薬味(ねぎのみじん切り)を少量混和すると、一段と味が強くなってうまい。茶漬けであっても無くても、納豆はこうして食べるべきものである。
最初から醤油を入れて練るようなやり方は下手なやり方である。(後略)」