児童館での出来事。
じゅりが積み木で何かを作ったものを、
男の子が壊した。
じゅりが泣いた
。
男の子は、素知らぬ顔でお母さんのところへ行ってしまった。(といっても私たちの近く。)
いつもの私なら、泣いているじゅりをなぐさめて、
泣き止んだら終わり。
でも、じゅりは幼稚園でお友達に自分から声をかけられなかったり、
何か嫌なことがあっても、泣いているだけで先生にワケを話せないことがある、
と聞いていたので、今日は・・・
「どうして、泣いているの?嫌だったから?」
とじゅりに訊くと、じゅりがうなづいたので、
「それなら、『壊さないで!』って言いなさい。」
とじゅりに言った。
じゅりが拒否するので、
「泣いているのは、嫌だったからでしょ?
だったら、ちゃんと自分で言わないとダメだよ。」
と何度か言って、そっとじゅりの背中を押すと、
じゅりは、頑張ってお母さんと話をしている男の子に、
「こわさないでっ
」
と一言言って、私のところに戻ってまた泣いた
。
その子のお母さんはびっくりして、男の子に、
「何をしたの?壊しちゃったの?」と。
「ちゃんと『ごめんなさい』って言いなさい。」と。
でも、男の子は気まずくなったのか?すぐには謝らなくて、話をそらそうとした。
(気持ちわかるけど・・・ね)
それでも、お母さんが男の子に一生懸命話をしてくれて、
「ごめんなさい。」
と男の子も自分で言えた
。
初めてお話しするお母さんだったので、私もどきどきしたけれど、
思い切ってじゅりに自分の気持ちを言わせることができてよかった。
その後、じゅりがまだ泣いていたので、理由を訊くと、
「(じゅりが)おともだちにおこっちゃったから・・・」
人に怒ると、嫌な気持ちになっちゃうんだね。
そんな優しい気持ちも大切にしつつ、
嫌なことは嫌、と言えるようになってもらいたい。