こんにちわ。
メタボッ爺です。
今回は、
喫煙と心疾患に関する調査を紹介します。
厚生労働省の研究班は、喫煙習慣と心疾患の発症の関係を調査して
平成18年に結果報告を発表しました。
http://epi.ncc.go.jp/jphc/outcome/gaiyo_smoke.html
40〜59歳の男女に、生活習慣についてのアンケートを実施し、
初回調査時点で循環器病やがんになっていなかった男女約4万人の方々を、
約11年追跡しました。スゴイ!
11年の追跡期間中に、男性260人、女性66人、合計326人が
虚血性心疾患を発症したと報告されています。
非喫煙グループに比べて、
喫煙グループでは、男女ともに、
虚血性心疾患リスクが約3倍高くなることが分かりました。
また、
男性喫煙者で
心筋梗塞の発症リスクを非喫煙者と比べると、
1〜14本/日で3.2倍、15〜34本で3.6倍、35本以上では4.4倍という数字が出ました。
喫煙によって血液をドロドロにする血中成分の増加や善玉(HDL)
コレステロールが
減少することで動脈硬化が促進されて、虚血性心疾患の発症リスクが増加した
と指摘されています。
禁煙の効果については、
禁煙して2年以内に虚血性心疾患の
発症リスクが低下しました。
禁煙の効果が早期に現われるのは、喫煙による血液が固まりやすくなる、
血管が収縮しやすくなるといった影響がなくなり、血栓(血液の塊)が
できにくくなるためと指摘されています。
リスクが実際に数字で示されると恐ろしくなりますね。