それを聞いたイカさまは
嬉しい反面ちょっと複雑な気持ちでした。
最後にお義母さんに会ったのは
ねえちゃんがまだ1歳〜2歳頃のこと。
当然ねえちゃんは北海道のお義母さんのことは
わからないし知りません。
4歳のねえちゃんにお義母さんのことを
どう説明すればいいのか
ダンナもイカさまも随分悩みました。
そして、イチバンの問題は
口の達者なねえちゃんがお義母さんに会ったことを
じいちゃんにしゃべってしまうのではないか、ということ。
じいちゃんは自分の息子たちが
母親と会う約束をしていることはもちろん知りません。
でも、母親と連絡を取っていることをうすうす感づいては
いるようです。
お義母さんは「家に来たい」と言ってくれましたが
じいちゃんが頻繁に出入りする家に連れてくることは
さすがにできません。
わざわざこちらまで足を運んでくれたお義母さんを
どうやっておもてなしすればいいのかダンナとともに
随分悩みました。
で、その結論は
「とりあえずなりゆきにまかせよう」
というところに落ち着きました。
そして、先週末
お義母さんと数年ぶりの再会。
ダンナとぼくちゃんとイカさまの3人で駅までお迎えに。
お義母さんはおっとりした話し方で優しく上品な方。
ダンナの落ち着いた雰囲気はきっと
お義母さん譲りなんだろうな。
以前会った印象とあまり変わらず元気そうでした。
まず最初に4人でおばあちゃんと叔母さんの
お墓参りへ。
最初は眠くてぐずっていたぼくちゃんも
お墓参りが終わる頃にはすっかり落ち着いて
おばあちゃんに抱っこされていました。
その後、ダンナの下の弟と合流。
車に乗りきらないのでイカさまが車を出して
そのまま保育園へねえちゃんをお迎えに行って
スーパーで待ち合わせ。
イカさまがねえちゃんを連れて
スーパー内の子供広場へ行くと
ダンナとダンナの弟とぼくちゃんとお義母さんが
待っていました。
最初はねえちゃんがどんな反応をするのか
心配だったけど、
ダンナもダンナの弟もぼくちゃんもいるので
すっかりハイテンションに。
このあたりがいかにもねえちゃんらしい。
ねえちゃんたちが遊んでいる間に
イカさまは授乳室でぼくちゃんにおっぱいをあげたり
ちょこっとお買い物をしていました。
みんなのところへ戻って、ダンナに
「ねえちゃんにお義母さんのこと説明した?」
って聞いたら
「パパとダンナの弟2人のお母さんだよって説明した」
と答えました。
そりゃ確かにそうだわ。
ねえちゃんは納得したようです。
ヘタレなねえちゃんはどちらかというと
人見知りするほうなのですが、
お義母さんと血がつながっていることを本能的に
わかっているのでしょうか、思った以上に
お義母さんになついていました。
そして夕食へ。
夕食は地元のおそば屋さんへ行きました。
このおそば屋さんはダンナとイカさまの家族が
初顔合わせをしたときのお店です。
あとはいつもどおり。
ねえちゃんもぼくちゃんも
ダンナもダンナの弟もイカさまも
みんないつもどおり。
お義母さんは会話をしながら
イカさまたちの様子を嬉
しそうに眺めていました。
イカさまは保育園で定期的に販売している写真を
お義母さんにプレゼントしました。
保育園で写真販売するときはいつも同じ写真を
自宅用とお義母さん用に2枚購入します。
これがお義母さんにとって良いお土産になると信じて。
楽しい時間はあっという間に過ぎて、
お義母さんは帰ることに。
イカさまはここでお義母さんとお別れ。
運転手のダンナはお義母さんとダンナの弟
子供2人を乗せてパンパンのセダンで駅へ向かいました。
ねえちゃんは本当に嬉
しそうにお義母さんの手を取って
最後までハイテンションでした。
短い時間でしたが本当に楽しい時間を過ごしました。
子供たちもとても楽
しそうでした。
会う前の不安はいつの間にか吹っ飛んでいました。
本当に、良かった。
その後、ダンナのケイタイに
東京に着いたお義母さんからメールが。
感謝のメールでした。
ねえちゃんはじいちゃんに
5人で食事に行ったことは言ったようですが
お義母さんのことは言いませんでした。
どうやらダンナの弟に口止めされたようです(笑)
以前はどういう状況で何があったかは
全く知らないイカさまですが、
今こうやってお義母さんと短いながらも幸せな時間を
共有できることは素直に嬉しく思います。
いつの日か、家族で北海道に行って
お義母さんに会える日が来るといいなと思います。
まぁそれはお父さんにも思うところがあるのでしょうから
それはそれでいいんじゃないかと思いますけどね。
親子や夫婦であってもそういう事情にはあまり深く
突っ込まないほうがいいのかなぁと思います。
考え方は人それぞれ違いますからねぇ。